2018年7月2日月曜日

幻影を手放して/「安全第一」

幻影を手放して

サイコパスからの虐待を受けた。
この苦しみから早く立ち直りたい。
一体何をすればよいのだろう。


まずは加虐者との「接触を全て断ち切る」ことから始めよう。


あなた、本気であいつと縁切りしたいって思ってる?
だったら、あいつに対してあなたが抱いたイメージをとことん切り捨てるところから始めなくてはね。
わかるよ。一度は愛した人だから、そう簡単に捨てるわけにはいかないよね。
でも、これをやっつけないことには、何一つ事態は変わらない。


ここで大変残念な、そして悲しいお知らせがある。
あなたが思い描いていたような人物は、もうこの世にいない。
しかも、未だかつて存在したことさえなかった。


あいつは、ただの幻影でしかなかった。
そもそも、彼/彼女という存在自体が「仮面」のようなものだったよね。
あなたのやることなすことを物真似し、あなたを操る、というその手口。サイコパス臭がプンプン漂う。


身も心も押し潰されるように辛い、という今のあなたの状態、私には手に取るようにわかるよ。
でも、ここはぐっとこらえて一歩前に進んで行かないと。
本当に自由になりたければ、これ以上あんな奴の幻影なんて追いかけちゃだめだ。


サイコパスに出会った時のことは、今でもはっきりと覚えている。
「うわ、こんな素晴らしい人がいたなんて!何もかもが完璧だわ!」と胸がいっぱいになった。
この人、誰よりも私をよく理解してくれている。当時は本気でそう信じて疑わなかった。
しかも、「ここだけは外せない」といった趣味・志向の話になっても、二人の意見は驚くほど一致。
「あまりにも話がうますぎる」と、少々寒気を覚えたことも一度や二度ではなかった。



だが、その後大きな衝撃が私を襲う。
彼の浮気が発覚したのだ。
それも、そんなことあり得ない、ひど過ぎる...と言わずにいられないほどの卑怯なやり方で、二股交際を続けていたのだという。
さすがの鈍い私も、そこでようやく気付いた。
「妙に話がうま過ぎるな、とはずっと思っていた。やっぱりそうだったのか...」と。


何もかもが、嘘だった...私自身と、私が彼に抱いていた愛情を除けば、全てが嘘・嘘・嘘。
私には大切な人だったのに。本気で彼のことを愛していたのに。


強烈な心の痛みにもだえ苦しみながらも、私は自分の中の小さな灯火──真実、という灯火──を必死に守り、光を消さないようにと歯を食いしばって耐えた。
私の魂にかろうじて残っていたこの真実の光。
どんなことがあろうと、見失うわけにはいかない。


あいつが必死に演じようとしていた「夢のようにすてきな彼氏」。
幻は、全て投げ捨てた。
私の場合、あいつの影を一掃したおかげで、しばらく疎遠になっていた自分のハートとの距離をぐっと縮めることができたように思う。


あなたにもぜひそうなって欲しい。
どんなことをしてでも、あいつの幻影は手放していただきたいのだ。
サイコパスの幻影を捨て去ることができれば、きっと本来のあなたに再び巡り会えるはず。
その日が訪れるのはそう遠い未来のことではない、と思うな。






答え探し──でも、まずは安全第一で!


付き合っている相手は、病的な嘘吐きだった...。
それを知った私は、「真相究明ミッション」とも呼ぶべき強烈な欲求が自分の奥底からこみ上げてくるのをどうにも抑えることができなかった。


周囲の誰もが──ただ一人の例外も無く──私を制止しようとした。
「サイコパスのことをあれこれ調べるのは止めとけ」と。


でも、私としては、一つでも多くの嘘を暴いてやりたいという気持ちに突き動かされていたため、周囲の制止を振り切ってそのまま真実を探し続けたのだった。
その判断は正しかった。
今も自信を持って言える。


なぜ正しかったと言えるのか?
それは私が

サイコパス本人、並びにサイコパスと関わりのある人々とは接触せずに、あくまでもその周辺から「真相は何か」を調べる


という方針を徹底的に貫いたからだ。


また、新しく仕入れた情報をサイコパス本人やその取り巻き連中に漏らしたい、との衝動に駆られても、じっと我慢し、口を閉ざした。
本当は喋りたくて喋りたくてたまらなかったのだが。


私自身の匿名性をキープしつつ、入手できる情報源は全て当たり尽くした。これ以上深入りしたら身元が割れて危険だ、と感じた時点で、調査活動はひとまず終了。


情報はつかめたが、だからと言って心の傷がすぐに癒えたわけではない。
しかも、今回明るみになった奴の悪事は、全体から見たら「氷山の一角」。まだまだ多くの事実が埋もれていそうだということもあり、特に気持ちが晴れたわけでもなかった。


それでも、自分から動いて正解だった。
真実を求め、自らアクションを起こすことで、それまで見失っていた自分自身が(全部ではないにせよ)戻ってくるのを実感できたのだから。
崩れ落ちた自尊心を立て直す道への一歩を踏み出せたのは、この一連の真相究明ミッションを遂行したおかげだ。
私はそう思っている。


答が欲しいのなら、好きなだけ探したって構わない。
本当のことが知りたいのなら、好きなだけ隠された真実を暴いたって構わない。
ただし、

ノーコンタクト、というルールの
範囲内でなら...ね。


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