2018年6月28日木曜日

絶縁(ノーコンタクト)①

絶縁(ノーコンタクト)

サイコパスとひとまず関係が切れた後は、とにかく


絶縁/ノーコンタクト(No Contact)を貫き通すことだ。


奴の対人操作トリックと、新たな虐待の魔の手から自分の身を守りたかったら、取るべき道はただ一つだけ。
例外なんてあり得ない。


あなたが負った傷が浅かろうが深かろうが、奴と再接触すれば傷はますます悪化する。
これだけは間違いない。
ただ、サイコパスとの間に子供がいたり、どうしても切れないしがらみがあったり、という人も中にはいるだろう。
その場合は、せめて接触の時間を最小限に留められるよう、努力してみよう。


毒性の強い人々との縁を断つことができれば、日々の暮らしは驚くほど変わる。
最初はくじけそうになるかもしれない。何せ、そのしんどさと言ったら、中毒物質を一気に取り上げられた時の禁断症状に匹敵するレベルなのだから。
だけど、絶縁から時間が経てば経つほど、得られたものの大きさにも気付くようになる。
一つ、また一つ...といった具合に、毎日の生活に思いがけない喜びが舞い込んで来るのがわかるんだ。


自尊心。
他人との境界線。
嘘偽りの無い、本物の友情。
日に日に大きく、たくましく育っていく様子は、自分でもはっきりと認められるようになる。


かつては、周囲からゴタゴタを持ち込まれても不平一つこぼさず、「仕方ないな」と受け入れ、許す...といった具合に、人間関係では消耗するばかりだったあなた。
あの頃と比べたら、付き合う人々の顔ぶれは相当変わった。
いちいち言い訳や説明を求められるような面倒な奴らなんて、もう懲り懲りだ。関わりたくもない。


やっと手に入れたのは、自由な日々。
魂が大きな花を開かせる季節が、あなたにもようやく巡ってきたのだ。


時々、当時のことを思い出す。
その度に首をひねりたくなるだろう。
「よくもまぁ、あんな病んだ連中とずっと一緒にいられたものだ」と。
でも、あなたは新しく生まれ変わった。だから、もうかつての自分を責めたりはしない。
むしろ、「かわいそうに。辛かったよね。」と寄り添ってやりたい、とさえ思う。
うん、なかなかいい感じじゃないか。よくここまで頑張って来れたね!


ノーコンタクト。
読んで字の如し、だね。絶縁。全ての接触を断ち切る。
どういうやり方、形態、手法であれ、サイコパスとは今後一切接触しない、ということだ。


どういうものが「コンタクト」に該当するかって?
実は、あなたが思っている以上に種類は多いんだ。

電話での通話
テキストメッセージ(ショートメッセージ)
 【訳注①:この表現、北米英語でよく使われます。日本だとSMS=ショートメッセージサービス、もしくはCメールといった名称の方が普通でしょう。携帯電話番号宛に送ることができる、Eメールよりは短めの通信文...と書けば通じますでしょうか。】
直接の対面 
 ・Eメール
Facebookでの「友達」関係
Facebookの投稿やメッセンジャー機能でのやり取り 
サイバーストーキング 
※Wikipediaより引用。「サイバーストーカー(英: Cyberstalker)またはネットストーカーは、インターネットを利用して特定の人物にしつこく付きまとうストーカーの総称。彼らの行為は、サイバーストーキング、ネットストーキングと呼ばれ、サイバー犯罪の一種であるとされる。」


サイコパスと再会したところで、いい事なんて一つも無いからね。
取るに足らない接触のように思われる場合でも、ダメなものはダメだ。
せっかく順調に回復しつつあったのに、ここで奴と接触すればそのプロセスにブレーキがかかってしまう。
「やめときゃよかった」って、絶対に後悔することになるよ。
コミュニケーションがどのような形であれ、一度サイコパスとやり取りすればダメージを受けるのは間違いなくあなたの方。
先方はかすり傷一つすら負わない。


とにかくあいつはあなたを泥沼の三角関係へと引きずり込むことしか考えていないからね。
それを「あ、この人、純粋に私のことを気にかけてくれていたんだ」なんてうっかり誤解しようものなら、とんでもないことになるよ。
一度でも甘い顔をしたら最後、あいつは必ずやお得意の魅惑テクニックでもって、あなたをつかんで離さないに決まってる。
後は、あの悪夢のような日々の再現さ。
「むしばまれていく、自分らしさ」の段階で嫌というほど見させられた、例の悪夢。
あれがまた繰り返される。



そしてまたもや【理想化】の段階へと逆戻りさせられるんだ。
そうなると、あなたは完全に足元をすくわれ、再び認知的不協和の谷底へと落ちていく...。


とにかく病的な嘘吐きだからね。付き合うだけでこちらまでおかしくなってくる。
しかも、意味不明な言葉の【ワードサラダ】でもってガンガン責められでもしたら、一体どうする?
苦労してここまで這い上がってきた努力も、全て水の泡となるね。


ほんの爪先だけでも触れさせてしまったら、たちまちあいつの対人操作術にやられるよ。
そうなったら、何もかもが元の木阿弥だ。


いいかい。あなたはどんなことをしてでも、この頑固な症状中毒とは手を切らなきゃいけない。
そのためには何よりもまず、

ノーコンタクトの徹底を
それ以外に逃れる方法は無い。

もし、あいつと連絡を取りたい、との気持ちがどうにもこうにも抑え切れなくなった時は?
これから僕の言うことを思い出して欲しい。


何か自分一人でできる気晴らしを見つけよう。
新しい趣味を持つ。
瞑想する。
文章を書く。
仕事に打ち込む。
ペットを可愛がる。
要は何でもいいんだ。サイコパスのことを忘れてしまえるほどに打ち込めるのであれば、どんなものだって構わない。




僕らの脳は、教え込みさえすればどんなことでも習慣化することができるらしい。
だったら、より健全な習慣を身に付けさせてやろうじゃないか。


それでもやはり、ふとした心の隙をついてサイコパスとの日々がよみがえる瞬間が時々は訪れるかもしれない。
落ち着いて。
ひとまず、深呼吸だ。
後は、無理にでも別のことを考えるようにして、気を紛らわすようにしよう。


サイバーストーキングについても、ノーコンタクトの原則は適用できると思う。
あなたから奴に直接接触することはしないとしても、相手の動きをネット上で見張らずにいられないというのは一種の中毒症状みたいなものだよ。


この中毒症状から足を洗いたければ、全ての経路を一気に遮断するしかない。
Facebook、Twitter、携帯電話...と、あらゆる連絡ルートにブロックをかけるんだ。
今すぐに、だ。


次のターゲットがあなた同様、無残に捨てられる様子を見届けることができれば、スカッと気分が晴れるはず、なんて思ってはいないだろうか?
だとしたら、少し考えを改めた方がいい。


あなたの中に残された痛みは、誰にも、どうすることもできやしない。
時が流れて、あなた自身が成長する以外に、苦しみが和らぐ方法なんて無いんだ。


今は信じてもらえないかもしれない。
でも、あなただって、この先大きく変わっていく。


あいつが何をしようが、誰とデートしようが、「あ、もうどうでもいいや」。
何事も無かったかのように平然とスルーすることができる。
いつか必ず、あなたにもそんな時期が訪れるはずだよ。



2018年6月26日火曜日

【コラム】二つの仮面

関係が浅いうちは、傲慢な部分を封印し、いい人キャラに徹する。
ソシオパスは、よくこれをやるんだ。


出会った当初は、無邪気で、謙虚で、いい意味での子供っぽさがあって、その上思慮深さも併せ持った人...といった感じ。
「こんな人、めったにいない!」と惹かれる気持ちも、まぁ、わかるよ。


だが、その魅力は付き合いが長引くにつれて色あせていく。
しばらく一緒に過ごしていれば、メッキはひとりでにボロボロと剥げ落ちてくるはずだ。
傲慢そのもの。
人を操り、それでいて仕事ぶりは雑な、バケモノ野郎。
奴の本当の姿はそんなところさ。


新しいターゲットを捕獲すると、まずは【最高バージョンの自分】に変身し、そこから仕込み作業に入って行く。それがあいつのお決まりパターンだ。
必殺技は「赤子のような魅力」。
狙った獲物はまずこれでイチコロとなる。


なぜ子供っぽいふりをするのか、って?


世間では「いかにも傲慢、といった感じの人は苦手」と言う人の方が圧倒的に多い。


だから、ソシオパスはおのれの傲慢さにひとまず蓋をする。
で、本性を慎重に隠しつつ、狙いをつけたターゲットに接近、という作戦に出る。
「あら、この人、意外と傷付きやすいんだ。かわいい~!」と思わせてしまえばしめたもの。
「愛されペルソナ」の仮面をつけさえすれば、獲物なんて簡単につかまえられる。


だが、ターゲットが完全に奴の手中に落ち、「もう逃げる心配は無い」となった辺りからは、さすがのあいつも本性を隠しきれなくなっていく。


独善的。
やたらと偉ぶる。
おまけに、自己愛人間(ナルシシスト)。
何よりも、誰よりも、自分が大事!と来ていやがる...。


無邪気系愛されキャラクターから、あっという間にその対極にある自己愛バケモノへと姿を変えてしまったソシオパス。
ターゲットは、ただただ当惑することしかできない。


【嘘だ。私が覚えているあの優しい人と、今ここで荒れ狂っているバケモノとが、まさかの同一人物!? 
そんなこと、絶対にあり得ない...。】



悪夢のような現実と、自分の内面世界との間にどうにかこうにか折り合いをつけない限り、気が狂いそうだ。
ということで、ターゲットは一人で悶々と苦しみ続ける。その後も、ずっと。


ところで、あなたは「被害者叩き(victim blaming)」という言葉をどこかで聞いたことあるだろうか?



(打ちのめされて弱い立場にある人に、更なる追い打ちをかけるのが
「被害者叩き」と呼ばれる類の、批判・非難めいた言葉。
ただでさえ被害者の心は脆く、危険な状態にあります。
ここで不用意にバッシングを受けてしまうと、
心がボキッと本当に折れてしまい、立ち直れなくなる恐れもありますよね...。

世の中には言葉で表現した方が良いこと、たくさんあります。
でも、表現しない方がいいことだってありますよ。
同じくらい、
いや、もしかしたらそれ以上に
たくさんあるかもしれません。
自分の言葉が誰かにとっての凶器とならないよう、気を付けたいもんですね。
──訳者。)


ソシオパスに虐げられただけでも、充分しんどい思いはしているはず。
その上、「被害者叩き」の対処もしなきゃいけないとあっては、ターゲットにされると本当に大変だ。


周囲からはこんな声も聞こえてくるかもしれない。

「あんなダメな男を好きになる方が悪いのよ...自業自得でしょ。」
「『タンゴは一人じゃ踊れない』って言うじゃない?(原文はIt takes two to tango:「喧嘩両成敗」に近い表現。) 
...ってことは、どっちもどっち、なんじゃない? あなたの側にも良くないところがあったんじゃないの?」



ちょっと待った。


二人のうち、片方が嘘の上に嘘を重ねて、ニセの人格をこしらえた。
ターゲットにされたもう片方は、そのニセ人格の持ち主のやることなすことにまんまと欺かれたんだ。
本当の被害者なんだよ。


「僕たち、何もかもがそっくりだね」


くさいセリフで相手の心をがっちりつかんで、そこから後はひたすら騙しと裏切りの繰り返し。さんざん振り回され、そして深い傷を負った。
こんなんじゃ、とてもタンゴなんて踊れるわけがないじゃないか。


「喧嘩両成敗」?
冗談はいい加減にしてもらいたいよ。



2018年6月24日日曜日

喪失の段階---Part 1 ⑨認知的不協和

認知的不協和

前項で僕が書いたような心の動き。
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2018/06/part-1.html
これ、一般には「認知的不協和」という名称で知られている現象なんだ。



【※こちらの過去記事「臨時ターゲット【1】」もご参照ください。以下、引用。】 
「サイコパス人間のターゲットとなった人が陥りやすい精神状態がある。それが、 
【認知的不協和(cognitive dissonance)】 
だ。

参考記事 「認知的不協和の意味と例」より
「人は自分の信念や、それまでの行動内容とは矛盾する、"新しい事実"を突きつけられると、"不快な感情"を引き起こします。
その結果、自分の信念や行動と、"新しい事実"のどちらか一方を否定して、矛盾を解消しようとします。これを認知的不協和と呼びます。 
そのとき、信念を変えることが困難な場合、人は"新しい事実"の方を否定しようとします。」 
論理的思考力と論理的な討論 議論 ディベート ディスカッション のHP(http://ronri2.web.fc2.com/index.html)より引用させていただきました。 

自分の中ではちゃんと筋が通っていると思われるような、理屈。
僕たちはそうした理屈を目の前にいる特定の相手へと投影するわけだが、ところがおおよそまともな理屈など通じない、理不尽だらけの奴が相手だと、後に残るのは『何かがおかしい』といったモヤモヤ感だけだ。」

頭の中で、互いに矛盾したことを言う心の声と声とがぶつかり合う。
そうした時の心の状態が「認知的不協和」と呼ばれている。


サイコパス的人物と関わりを持った人が、このような心理状態に陥ってしまうのは至極当然のことだ。
あいつにさんざん調教されたせいで、あなたはすっかり「指示待ち人間」と化してしまった。
両目をしっかりと見開いて物を見、自分の心でもって何かを感じる、といった、ごく当たり前のことができないようになってしまった。


「愛」だの「献身」だのといった調子良い言葉ばかり乱発し、あなたとの関係についてべらべらしゃべりまくっていたサイコパス。
だけど、奴のしゃべりをずっと聞かされていたあなたは、相手から愛され、尽くされていると実感できたことなんて、ただの一度も無かったはずだ。


胸の奥でずっと大切にあたためていた将来の夢や計画を、あいつに打ち明けた日のこと。まるで昨日のことのようにくっきりと思い出せる。
そのどれもが「夢物語」の域を一歩も出ずに終わってしまったことは、もはや言うまでもないよね。


さて、あなたは今、何を信じたらよいのだろうか。
あいつの行動か?
それとも、あいつの言葉か?


あいつと付き合っていた頃のあなたは、奴の言葉にさんざん振り回されていたよね。それもかなりの長期にわたって。
最初の頃は、あいつから放たれた言葉の一つ一つを愛おしみ、うやうやしく押しいただいていた。
やがて、放たれた単語一つ一つの背後に、何らかの隠された意味が無いだろうか、と、やたらと深読みする癖がついた。
しまいには「あの人の言うことなんて、もう何も信じられない」。
こんな結末を迎えることになるなんて、一体誰が予想できただろうか。


「何かがおかしい」
あなただって、途中からはうすうす勘付いていただろう?
にもかかわらず、心のどこかで「この人こそ、私の『ソウルメイト』に違いない」(結局、口から出まかせの、偽ソウルメイトでしかなかったのだが。)との信念をどうしても捨てられず、せっかく生じた直感を殺してしまった。




そして今。
ようやくあなたは、奴という人物にまつわるありとあらゆる幻像を、自分の中から一掃していくぞ、との段階にまで到達した。
あいつの頭の中がどうなっているのか、今はまだしっかりとは把握できない。
でも、とにかくあいつに関しては「何かがおかしかった」。
そのことだけは確かだ。


そうなると、あなたの内面にも激しいせめぎ合いが生じてくる。
愛と情熱の日々を夢見たあの頃のあなたには、この辺りでどうしても冷や水を浴びせてやらねばならない。目を覚まし、事の成り行きを冷静な眼でもって見るべき時が訪れたのだ。いつまでも夢ばかり見てはいられない。


とかく極端から極端へと走りがちなのが、この時期のあなたである。


「あんなヤツ、付き合い始めてすぐの頃から浮気してたし、口を開けばどこまで行っても嘘ばかり。人間じゃないね。怪物、怪物!」


そう言ったかと思うと、今度は逆方向に大きく振れる。


「...でも、あの人、実はそこまでひどくはないのかもしれない。無神経は無神経なんだけど、意図して人を傷つけるつもりは無かったんじゃないかな?
もし私から『もういいよ、水に流すから』って一言言えば、無事仲直りできるかもしれない。」


「いや、ちょっと待てよ。
あの人、私に向かってとんでもない暴言を吐いたことあったよね。あれ言われた時、自分がゴミ屑以下の人間になったように感じたんだっけ。しかも、あんた一体何様なのよって感じの高飛車な態度で私を見下し、無能な子供扱いしたことだってあったじゃないの。」


そして、またもや話は逆方向へと揺り戻される。


「でもさ、誰だって間違えることはあるよね...。
もう一度だけチャンスをあげてもいいかも。いつまでも恨みを持ち続けるのはよろしくない、って昔からずっと言われてることだし。少なくとも『友達』としての関係ぐらいはつないでおいた方が、後味は良くなると思うな。

だって...

あの人が私の手を握って『愛してるよ』ってささやいた時の、あの美しい思い出。
あれを忘れるなんて、私には絶対無理...。」


これこそが認知的不協和によって引き起こされる最大の危険なんだよ。
認知的不協和に囚われた人は、甘美な思い出ばかりを何度も何度もリピート再生しがちだ。しかも、そこからなかなか脱け出せなくなってしまう。酒や薬物への中毒と似てるよね。


壊された夢。
何の根拠も無く吐かれた、嘘。
そんなものでも別に構わない、もう一度あの人とやり直しできるのならば何だって欲しい...と焦るあまり、ここで再び道を誤る恐れがあるんだ。


厄介な感情から逃げることなく真正面から向き合い、しっかりと対処できるようになれば、極端過ぎる思考の揺れは少しずつおさまっていく。より中庸に近い考え方ができるようになっていくはずだ。


ただ、そこへ至るまでの間が危ない。まだまだ心が相当ぐらついているとあって、新たに仕掛けられた虐待の罠にいとも簡単に捕まりかねないんだよ。


いいかい。
あなたが「認知的不協和」の状態を無事脱出するまでは、決して気を抜いてはいけない。
さもないと、あいつの騙しの手口に再度引っ掛かって、全ての努力が水の泡となる恐れがあるからね。



甘い言葉をそっと耳元で囁かれただけで、たちまち【理想化】の段階へと舞い戻りかねない。
今のあなたには、そのような危なっかしさが多分に感じられてならないんだ。


ならば、一体どうやって自分の身を守ればいいのだろうか?




2018年6月22日金曜日

喪失の段階---Part 1 ⑧教育、そして自信喪失

教育、そして自信喪失

症状: 確信の無さ、不安感、好奇心、疑心暗鬼、止まらない自分語り、「悪いのは全て私」、矛盾した発言の数々

ここから先は変化のスピードも一気に速まっていく。

何らかのきっかけを得て、あなたは

サイコパシー(精神病質)
ナルシシズム(自己愛)
ソシオパシー(社会病質)

といった話題へとようやくたどり着いたからだ。





たまたまネット検索で拾ったキーワードを見た瞬間、ピン!と来た。
前からそうした人種がいるという話は小耳に挟んでいた。
経験豊富な心理療法家に教えてもらった。


そこに至るまでの道筋は、人それぞれだろう。


だが、あなたはとうとうジグソーパズルの中でも最も大きな欠けピースを見つけることができたのだ。
「呼び名」がわかる、というのはとても大事なことだよね。
何かの正体を知りたくても、そもそも呼び名を知らないようでは何一つ調べようが無いのだから。


ここまでくれば後は早い。
あの謎、この謎。
一つ一つが氷解していき、事の全貌が徐々に姿を現わす。


お気付きだろうか。
あなたの心の奥深い部分で、何かがズタズタに破壊されてしまったことに。
一刻も早く元のような晴れやかな気分を取り戻したい、という焦りはある。
だが、その一方で、自分の身に一体何が起こったのかをとことん突き詰めたい、全てを明るみにしたい、との気持ちも日に日に抑えがたくなっているのではないだろうか。


本書の冒頭で紹介した「あの人、サイコパス? 気付きたい、30の危険信号」を読み進めるうちに、自分自身の判断能力にすっかり自信を失ってしまった人もいるかもしれないね。


確かに、30の危険信号のうち、ほとんど...さすがに全部とは言わないまでも...の記述を読んだら、あいつに当てはまるところは多々あった。


だけど、それって、もしかしたら、おのれの至らなさが原因であいつとの関係を壊してしまった、という「真実」をあなたの方で受け止められないがために、自分をふった相手のことを悔し紛れに「サイコパス」って呼んでいるだけなんじゃないか?
(もちろん、ここでの「真実」は、サイコパス側に都合の良い「真実」、として読み取ってもらいたい。)


すっかり自信を喪失してしまったあなたは、かつてあなたのことをあれほど理想化して持ち上げていた頃のあいつと、あなたをさんざん傷めつけた頃のあいつとを代わる代わる思い出す。
そして、両者の間を行きつ戻りつ、揺れ動く。


「君ほど完璧な人はいないよ」と熱く囁いたあの人が、悪意を持ってあなたを虐げたあいつと同一人物だなんて...。
そんなことって、果たして本当にあるだろうか?


あれほどあなたに執心していた人物が、瞬く間に豹変し、加虐者へと転じただなんて。
普通じゃとても考えられない。
「私、もしかして、サイコパスと付き合っていたの...?」


まさか。
あり得ない。


だって、あいつはあなたのこと、本気で愛していた...んだろう?


違うかい?


2018年6月17日日曜日

喪失の段階---Part 1 ⑦大決断

大決断


虐待からの立ち直りプロセスについて書いていると、つくづく自分の無力さを思い知らされる。
「どうやったら癒されるのか」なんて、誰にも教えてあげることはできないのだから。


子供の頃、「間違いは二度と繰り返さないように」って事あるごとに親から言われていなかったかい?
もちろん、そんな教え、右の耳から左の耳へとあっという間に抜けていっただろうけど。
「どうやったら幸せになれるか」なんて誰も教えてくれないのが世の常だ。
だから僕らはつい道を踏み外してしまう。
性懲りも無く同じ所でつまずき、派手に転倒...というパターンを繰り返す。





今、僕らが通過している「喪失の段階」も全くこれと同じだよ。
老婆心と承知の上で、僕はここで忠告しておきたい。
実際に起こることはそう無いかもしれないけれど、今これを読んでくれているあなたが、早まった行動に出ず、なんとか思いとどまってくれたらいいな...と願いながら。


否認の段階にある間は、今後の人生を左右するような大きな決断は下さない方がいいと思う。


幸せになりたい、との焦りから、この時期のあなたは闇雲にいろんなことに手を出して、自分の外にばかり目を向けがちになる。
真の幸せは、自分自身の内側から湧いて来るものでなくっちゃいけないんだけれどね。

で、わざわざ日々の生活を細切れにして、それをあちらこちらへばら撒くようなことをする。
「これを試せば絶対にうまく行く!」との思い込みが強過ぎて、空回りしてしまう。
「虻蜂取らず」といった結果になりがちだ。


全てを好転させる解決策。
そんなもの、どこにも無いよ。


(上のリンク先で紹介されているような
「お金をかけずに、一人で自分をねぎらう方法」
であれば、いろいろと試されても良いんじゃないでしょうか。
良い気分転換になると思いますよ。─訳者。)



あなたの仕事が問題なのではない。
給料が問題というわけでもない。
住んでいる家が悪いのでもないし、電話が悪いのでもない。
プロフィール写真のせいでもないし、「独身」という交際ステータスのせいでもない。
問題はそれらの事柄とは全く別のところにあるんだ。
(忘れちゃだめだよ。あなたは長期間にわたって、真の問題から目を逸らすようにとの訓練を受けてきたんだからね。)


この段階を終えるまでは、大きな決断を下すことだけは何としてでも避けた方がいい。
僕は、そう強くおすすめしたいんだ。
特に、金銭や友人関係が絡んで来る場合、早まったことはしないのが得策だ。


どうしてって?


あなたは当面の間、自分自身の勘を信用しない方がいい...からだよ。
僕が本書の中でここまであなたに真向から意見するのはそうそう無いことなんだけど、ここでは敢えてそうせざるを得ない。
今のあなたは、何もかもがバランスを失った状態にある。
あなたの直観能力は歪められてしまっている。完全に狂わされている。
それもこれも、サイコパスから受けた虐待のせいさ。


友人関係を整理したければ、まずは回復のプロセスを一通り済ませてからでも決して遅くはない。「毒のある友人」(toxic friends)疑惑のある人物については、当分の間距離を置きさえすればいい。
無理に一対一で対処する必要は無いし、わざわざ不愉快な思いをしに行く必要も無いよ。



「今、ちょっとゴタゴタしてて」と一言だけ言って、落ち着きを取り戻した時点でまたこちらから連絡すればいいんだ。
そうして空いた時間を利用して、ネット上の被害者掲示板や回復支援のグループに参加してみよう。このような場に出入りしている人々だったら、あなたがどういう修羅場を潜り抜けてきたか、一発で理解してくれるはずだよ。


確かに、付き合いの長い友達には分かってもらえないかもしれない。
だからといって彼らが「ダメな人々」だと決まったわけではない。
深く事情を知らなければ、「気持ち切り替えて、次の人探しなよ」といった類のアドバイスはしてくるだろうけどね。彼らにしてみれば、それが知り得る限りの「最善」のアドバイスなのだから。
そんな時はひとまず落ち着いて、自分に尋ねてみてごらん。
「もし、自分がこうした一連の体験を経ていなかったとしたら、サイコパスの被害者の気持ちにうまく寄り添うような言葉をかけられただろうか?」と。


1年経ってもなお、転職願望に変化が無かったり、古くからの友人に悪口満載の手紙を送りつけたい、との気持ちが止まないようであれば、後はどうぞご自由に。
気が済むまでいくらでもやればいいさ。


ただ、今だけは止めておいた方がいい。
はやる気持ちをここでぐっと抑えることができれば、未来のあなたから「ありがとう、あの時我慢してくれて本当にありがとう。」とものすごく感謝されるはずだから。





2018年6月15日金曜日

喪失の段階---Part 1 ⑥「私が〇〇してさえいれば」

「私が〇〇してさえいれば」


捨てられた後もなお、「あの人はまだ自分に関心を持ってくれているに違いない」との希望にすがりつく。
否認の段階にあるうちは、こうした未練が被害者の中にまだたっぷりと残っているはずだ。
あなたにとって、サイコパスと過ごした日々がそれほどまでに素晴らしかった、ということなのだろうか。


それだけに、あいつが既に他の誰かと付き合い始めた、との噂を聞いても「まさか。そんなバカなこと、あるわけがない。」と耳をふさいでしまう。
(実際、まともな人間同士の恋愛関係だったら、そんなバカなこと有り得ないんだけどね。)


あいつと一緒に過ごした日々は、あなたにとっては何物にも代えがたい、特別な時間だったんだね。
それは、わかるよ。あいつの口から幾度となく出てきた
「他の人じゃダメなんだ、どうしても君じゃないと。君は特別だから。」
といった最大級の賛辞。そう簡単に記憶から消すことはできないよね。



「全ては終わった」
どうしてもこれだけは認めたくないんだね。
そんなあなたは「完璧な二人」を元の鞘に収めるためにも、何かしら自分の方からアクションを起こさねば、という気になっている。
「あの時、本当はどう振舞えばよかったのだろうか」という問いと、その答えとを、寝ても覚めても頭の中で繰り返す。


あいつと交わしたやり取りの一つ一つを頭の中で再生しては、「あの一言のせいでこじれたのかな...」と、思い当たる部分を徹底検証していくあなた。
そして、「ああ、あんなことしなきゃよかった」といちいち嘆き悲しむ。
また、「自ら墓穴を掘ってしまった」(と、あなたは信じ込んでいる)場面についても、「もっと◯◯すればよかった」と模範解答を後付けでいちいちこしらえてみる。
自問自答の日々はどこまで行っても出口が見えない。
そうした状態を、あなたもきっと体験することになるだろう。


以下に、やってしまいがちな自問自答の例を挙げるよ。

● 「元カノ/元カレとのこと、あまりしつこく突っ込まなければよかった。そうすれば、別れずに済んだかも」

● 「あの週末旅行、キャンセルすればよかった。そうすれば、彼女に心を移したりしなかったかも」

● 「プレゼントはもっと気の利いたものにすべきだった。あんなつまらない物をあげたから、私がどれほどあの人を好きかってこと、充分に伝わらなかった」

● 「いちいち批判するのはよしてよ、なんて面と向かって言わなきゃよかった。細かくてうるさい奴だ、と嫌われてしまった」

● 「音信不通の時期も、『大丈夫、大丈夫』って顔で平静を装えばよかった。うるさくつきまとったから、重たくて面倒くさい奴だ、って悪印象だけが残った」

● 「あの日、別の服を着ていけばよかった。そうすれば幾分かはマシに見えたかも」


いやはや、全く何てことだ!
あいつがどこを取ってもクズ人間ということは、火を見るよりも明らかじゃないか!
こんな奴から音信不通、浮気、虐待、そして最後のポイ捨てという、到底正当化できないような仕打ちを受けたのに、あなたは未だにこいつと「よりを戻したい」と望んでいる。
どうしてそうなるんだろうね?


万が一、あいつが多少は悔い改めてマシになる、と仮定してみようか。
だけど、そう仮定してみたところで、あいつとあなたの関係は実際よりもマシなものとなっていただろうか?
そのまま別れずに、付き合い続けていただろうか?
答えは「No」で決まりだろう、と僕個人としては思うけどね。




愛は、地中に深く根を張った樹木のようなものでなくちゃいけない。
水上にぷかぷかと浮かぶ船ではないんだ。
どっしりと安定感があって、ブレることが無い。そういうつながりこそが「愛」と呼ぶにふさわしいのだと思う。


「もし...であれば」の条件でガチガチに縛られ、常に変動する周囲の状況に右へ左へと翻弄されているようでは、その関係、とても愛とは呼べない。


あなた自身は「過ち」と後悔しているけれど、そうした事柄にしたって、半分は相手の許しがたい振る舞いに対して示した、実にまっとうな反応ではなかっただろうか。
少なくとも、僕の目にはそのように映るよ。


「もしあの時〇〇していれば」という、仮定法過去の文いくつかでもって辛うじて繋ぎ止められているような間柄。
あいつとの仲が単にその程度のものだとすれば、それは人間関係としては最低の部類に属するものだ。
そう断言して構わないと思う。


あなたはいつも、「腫れ物にさわるように」あいつに接する必要があったんだろう?
ちょっとでもしくじって、あいつの計画通りに事が進まなくなってしまったら、一挙に全てが吹っ飛ぶような、それこそ一触即発の関係だったんだよね?
ずっとその中に囚われたままだったんだよね?
こんな人間関係、「仲間付きあい」としても、「支え合い」としても、認めるわけにはいかないよ。


あなたは、腕組みをしたしかめっ面の監視役が見守る中、綱渡りさせられるような、そんな厳しい状況に置かれていたんだよ。
向こう側に安全にたどり着けるよう、手ぐらい差し伸べてくれてもいいのにね。もちろん、そんな助けなど無かったさ。


もし、そこであなたが綱から落ちてしまったら?
あいつは、当然放置するよ。落ちるがままにさせるさ。
で、独りごつんだ。「あーあ。落ちなきゃよかったのにな...」と。


ちょっと先走って話を進めたようだね。
そうだったね。今、僕たちは「喪失の段階」を検証しているところだったっけ。
21歳当時のジャクソン君が特別出演してぶつぶつ文句を垂れるべき場面ではなかったよね。


とにかく、こうした考えがごちゃごちゃと湧いてくるのは、全く異常でも何でもなく、この時期にはごく普通に見られることだ、ってことだけは理解しておこう。



時機が来ればそうした自問自答の波も次第に引いていくはずだよ。
本書では、順を追って「喪失の段階」を歩んでいくわけだけど、もう少し先の部分ではサイコパシー(精神病質)の問題についても深く掘り下げていくことになる。
あなたがそこまで無事辿りつくことができれば、頭の中がすっきりと整理できて、心のモヤモヤも晴れるんじゃないかな。



もし可能であれば、「あの時〇〇してさえいれば」という考えが頭に浮かんでも、それを即、行動に移さず、ぐっとこらえて欲しいんだ。
今のあなたはやたらとハイになっていて正直、危なっかしいんだよ。
あれほど虐待されたにもかかわらず、当時の記憶を突然何もかも忘れてしまう、っていう可能性だって全く有り得なくはないんだ。


「たった一つの、気の利いた仕草」
「たった一つの謝罪の言葉」


これさえ手に入れば、相手との仲が全てが元通りになる...。
そのような極端な魔術的思考にさえ走りかねないんだよ。



二人の関係が今後元に戻ることは無い。
覆水盆に返らず。


例のサイコパスがあなたのことを本当に好きだった、と仮定してみようか。
相手から真剣に愛されていたのであれば、たとえ二人の関係が終わりを告げたところで、「私、あの時あんなことしなければよかった...」といった後悔の念があなただけに次から次へと湧いて来る、なんてことは普通、考えられない。


「あれをやったから、私は嫌われたのだ」と、過ぎ去った日々を何度も何度も掘り起こしては一人悶々と思い悩む。
本物の愛がもしあったとしたら、最終的に関係が破綻したとしても、そこまであなたが自分だけを責める必要は生じないだろうに、って今の僕なら思うけどね。


沈黙。
そして虐待。
愛にあふれた、思いやりのある人間一人を壊すには、この二つがあれば充分だ。


片方は、自分の行動に責任を取ることを頑として拒む、クズ人間。


もう片方は、平和を保つためになら、自分一人が全ての責めを負っても一向に構わない、と相手を必死にかばおうとする人。


「水と油」のようにかけ離れた性質の二人を掛け合わせたがゆえに、これほどの悲惨な結果がもたらされることとなってしまった。



2018年6月14日木曜日

喪失の段階---Part 1 ⑤飲酒

飲酒

どうかアルコールとはきっぱりと縁を切ってもらいたい。


回復し始めた最初の数か月間は、つい、酒の力を借りたくなることもあるだろう。苦しみから逃れたいのであれば、とりあえず一杯ひっかける、というのが一番簡単だからね。
で、いつしか一晩でワイン一本を空にする、なんてことが「ごく当たり前」となり、感覚がどんどん麻痺していく。


...酒量が増えているのを見て心配してくれる人もいる。
だが、あなたはそうした人々にもまともな返答を避ける。言い訳ばかり並べたり、軽い冗談でごまかしたりする。


あのさ、その手の冗談って、悪いけど全然おかしくないんだよね。




いいかい。あなたは自分で自分をメチャクチャにしようとしているんだ。精神も、身体も。
本気で健康を取り戻したいのであれば、徹底的に断酒しなきゃいけない。
素面(しらふ)な、歪みの無い本来の自分を保ち続ける必要があるんだよ。


アルコールの力を借りて愚痴ろうが、酔っ払ってのダラダラ独白大会をしようが、意味の無いどんちゃん騒ぎに混じろうが、いくら気を紛らわしたところで虚しさは無くならないよ。
そんなことをしたって、心の穏やかさが戻るわけなどない。
逆に、それだけ治癒のプロセスが滞って回復が遅れるだけだよ。
百害あって一利無し、だ。


酒宴から一夜明け、目覚めたあなたの前に立ちはだかるのは、前日、酒を飲む前に放り出した時から何一つ変わっていない、山のような仕事だ。
前夜と比べて仕事の総量が減ったなどということはまず無いし、内容が前よりもやさしくなった、なんてことも、やはりあるわけが無いのだ。


...どのみち自分の力で片付けなきゃいけない仕事なんだろう?
だったら、わざわざ二日酔いで重くなった身体を引きずり、酒の勢いでさらした恥を思い出し、顔を赤らめつつ渋々やることはないよ。
すっきりと軽やかな身体で、まっさらな気持ちで取り組んだ方が、苦痛がより少なくて済むんじゃないかな。


僕としては、時々一杯やるのさえ金輪際一切禁止、とまで言うつもりは無い。
ただ、今あなたが潜り抜けている状況は、ちょっと特別だからね。
その辺にいるような普通の人々の飲酒問題と一緒くたにして語るわけにはいかないんだよ。


数か月の間、酒とは完全に縁を切るんだ。
酒に手を出さずに過ごせた日はカレンダーにチェックマークを入れる、といった方法でやる気がアップする人もいるかもしれないね。
とにかく、酒を断つことだ。
これだけで、治癒のプロセスが前よりもぐっと加速度的に進むはずだから。
自分でもびっくりすると思うよ。


あなたにとっての心とは、回復への旅を続けていく上では何よりも価値ある道具なんだ。
くれぐれも大切に扱わなきゃね。
自分自身に対しても、優しく、親切な態度でもって接するようにしてもらえれば、と思う。



2018年6月12日火曜日

喪失の段階---Part 1 ④否認

否認

症状:落ち着きの無さ、ニセの幸福を演出、躁状態、薬物乱用、衝動性、高まる承認欲求、サイバーストーキング【注】

【注:サイバーストーキング=ネット上でのストーカー行為。詳しくはこちら※をご参照ください。】

サイコパスなあいつは、わざわざあなたの視界に入るような形で、自分の幸せをチラつかせに来る。
それに伴い、あなたには上に挙げたような症状が本格的に現れることが予想される。覚悟はしておこう。


あいつは、あなたを捨てて別の相手のところへと走った。
それなのに、全世界に向けて「今、最高に充実した毎日です!」と堂々と宣言していやがる、
そんな光景を見せつけられたら、あなただって辛いよね。


サイコパスの三角関係は、ソーシャルメディア(SNS:FacebookやInstagramなど)を舞台に繰り広げられる場合が多い。
この段階だと、あなたも新しい相手に対してはまだそれほど怒りを覚えていないんじゃないかな。
一体いつ頃から二人の関係が始まっていたのか、あなたの方でも確かな手がかりはつかめていないからね。


そうなると、「ううん、私は大丈夫。もちろんあの人も。問題なんて無いの!」と、とりあえず周囲に平穏無事をアピールしておくしかないんだ。
...だって、もしかしたら「もう一度君とやり直したい」って、あいつが戻って来るかもしれないからね。うかつなことは言えない。


一つ気付いてもらいたいことがある。
この時点で、あなたは自分が回復できるかどうかを、サイコパスがどういう態度に出るかでもって決めようとしている。
「やっぱりお前がいいよ」
奴の口からそんなセリフがもう一度だけでも出るならば、万事が解決、自分は治る、って無理矢理こじつけようとするんだね。
と同時に、サイコパス以外の誰に対しても、やたらと突っかかっていったり、毒を吐いたり、といったことをやりがちだ。


「私、毎日うまくやれてます。何もかもが順調です。」
あなたは自分にそう言い聞かせる。どうしても自分を奮い立たせなきゃいけないから。
で、仕事も変える。金遣いも荒くなる。生活のあらゆる面をリニューアルしようと試みる。
飲み会にも行けば、パーティーにも参加する。そうした場所で出会った人々と手当たり次第にデートを重ねる。
...「私、大丈夫!」とのメッセージを、世界に向けて広く拡散せずにはいられないんだね。
その必死な様子、あまりにも痛々しくて、見ているこちらの方が辛くなるよ。


衝動的な振る舞いが増えたせいで、貯金もじきに底をつく。
「あれほど私のことを崇め奉ってくれたのだから、きっとあの人は私のところへ帰って来てくれる、きっとそうなる...」
そうした病的な妄想まで抱くようになる。


【参考記事:AllAbout 健康・医療 「躁的防衛?ハイテンションな人に潜む心の危機」より引用。 
執筆者・大美賀 直子(精神保健福祉士・産業カウンセラー)

「臨床心理学には「躁的防衛」という言葉があります。躁的防衛とは、わざと明るい自分や元気な自分を演じることによって、沈んだ気持ちに打ち克とうとする無意識的な防衛行動です。
 
元々は精神分析の理論において、母親との関係をベースにした葛藤から生じる体験とされていますが、一般的には、集団生活やストレスフルな状況に適応しようとする際によく見られます。 
たとえば、ストレスが増えるとやたらとテンションが高くなり、リフレッシュと称して仲間と騒いだり、飲み会を開いて暴飲暴食に走ったりする人。忙しくしていないと不安になり、やたらと仕事や用事を抱え込む人――。 
こうした人々は、躁的防衛によってハイテンションな状態をつくりだし、ストレスに対処している可能性があります。」




あるいは、全く別の相手を引っ掛けては、サイコパスとの間に展開されたドラマをそっくりそのまま再現してみたい、との無謀な賭けに走る人もいるだろう。
だが、たいていの場合それはうまく行かない。
サイコパスと比べれば新しい相手とのセックスは凡庸そのもの。しかもこの相手、サイコパスのようにあなたをひっきりなしの注目という愛情爆弾で有頂天にしてくれる、などといったこととは無縁。
結局、付き合ってみたところで、得られたものは不満ばかり、となる。


それだけではない。
あなたがネットサーフィンに費やす時間も、ますます増えていく。つい、別れたあいつのFacebookプロフィールを覗いてみては「今どうしてるんだろう」と、気になる情報を探りに行く。
要するに、まだあいつに未練たらたらなんだよね。
「この人とはもう完全に終わった」との事実を認めるだけの覚悟がまだできていないし、また、そんなこと本気で信じたくもない、とさえも思っている。

(((もし、たった一枚でも私が写った写真を見てもらえたら。
もし、たった一言だけでも私が書いたコメントを読んでもらえれば。
そうすれば、あの人だって「ああ、なんてバカなことをしたんだろう」と自分が犯した過ちに気が付き、目を覚ましてくれるかも...。)))



だが、あいつはあなたのことなんて、もはやどうでもいいらしい。眼中に無いのさ。
この無慈悲な現実には、ひたすらうろたえることしかできない。


そうなると、あなたの中では妄想がさらに拡大し、一層パワフルになっていく。
「ううん、本当はあの人、私とよりを戻したがっているはず。今はそれを口に出せないだけ。」
脳内ファンタジーばかりが、あなたの中でどんどん膨らむ。


そうこうするうちに、あなたの「ご乱心」はますますエスカレートしていく。
このレベルにまで落ちてしまうと、あなたの中の「自分自身」はもう、完全に別の何者かによって食い尽くされ、スカスカ状態へとなり果ててしまったのではないだろうか。
あなた自身がそのことに全く気付いてすらいないにも関わらず...。


「どうしてあの時、あんなことをしてしまったんだろう...」
月日が流れ、傷心がすっかり癒えた頃になっても、なお疼(うず)く、激しい後悔の念に苛まれるような愚かしい行動に出てしまうかもしれない。
その危険性がピークに到達するのが、この「否認」という段階なのだ。


2018年6月9日土曜日

喪失の段階---Part 1 ③内省

内省

心が荒廃している間は、何かについて深く考えを巡らせることなど、なかなかできないものだ。
でも、僕はあえて今、あなたに言いたい。
「自分の内側を見つめて欲しい」と。
ほんのわずかな時間で構わないから。


この「さよなら、サイコパス(Psychopath Free)」という本の中で一番重要な部分はどこですか、と聞かれたら、僕は「ここですよ」と答える。そう、今あなたが読んでいるこの段落。


ここからは、とりわけ注意深く読んでもらいたい。
「いっそ死んでしまえば楽なのに」
サイコパス人間の虐待を受けた被害者の中には、今この瞬間も「死にたい」との思いと必死に闘っている人が大勢いるのではなかろうか。
この先人生がどう展開していくのだろう。あまりにもお先真っ暗なものだから、つい、「死」という言葉が脳裏をよぎるんだろうね。
辛すぎる現状から一時でも逃れたくって、酒に手を出したり、処方薬を乱用したり、といった行動に走る人だって少なからずいると思う。


もし、あなたが今、医師の指導も受けずに全くの自己流で薬物を服用し始めていたり、「自殺」という言葉が頭の中に見え隠れしていたり、といった状態であれば、即、本を閉じて(あるいは、webサイトを離れて)、専門のカウンセラーに会い、ちゃんとしたカウンセリングを受けて欲しいんだ。大至急。
治療本やwebサイトの文章では、どれほど熱心に読んでもらったところで、今のあなたに必要な助けは提供してあげられないんだよ。


今のところは特に差し迫って「死にたい」という気分ではないかもしれない。
でも、この辛い時期に、心の専門家からの直接指導を受けることができるのであれば、回復への道を歩む上で非常に頼もしい支えとなってくれるだろう。
心理学者、心理療法家、心理カウンセラーといった心の専門家の力を借りて、人生を立て直すという難事業に成功できた人々は世界中に数多くいるし、これからも一人、また一人...と着実に増え続けていくはずだ。


専門家のほとんどは「人を助けたい」との願いが生まれながらにして人一倍強かったから、心のケアを仕事に選んだ、という人々だ。
たいていの場合、webサイト上にはその人が得意とする分野が明記されているはずだけど、あなたの場合は特に「対人間での虐待行為("relationship abuse")」が専門、と明記している人を選ぶといいよ。
そういう人ならば、こちらからあれこれと説明する必要は無いし、あなたとのセッションはどっしりと腰を据えての長期戦を覚悟しなければならない、ということも一発で理解してくれるはずだから。




心の専門家・療法家の関わり方はその人その人で違うもの。だから、「こうでなければ」「こういうものだ」と一概に決めつけることはできない。
とは言うものの、せっかく縁あって一緒に仕事をするからには、せめて思いやり、親切心、オープンマインド、といった項目では合格最低ラインをクリアするような専門家であって欲しいものだ。


あなたの方が裁きを受けているように感じたり、言いたいことがあっても遠慮して言えなくなったり、というようなことは絶対にあってはならない。
例えば、本やネット上などで、あなたの気持ちを代弁してくれている文章や記事を見つけた時には、それをカウンセリングの場に持ち込んで、話し合いの材料とすることができる。
そんな感じの関係を、心理療法家との間に築いていけたらいいよね。



僕の場合、最初はとにかく「もう死んでしまいたい」の気持ちしか無く、朝ベッドから脱け出すことすらしんどいほどだった。
それが、心理療法家と定期的に会うようになったら、数か月も経たぬうちに元のようにまともに動けて、まともに食べられる生活へと戻ることができたんだよね。


もちろん、まだまだ課題は山積みだし、心の旅路に終わりは無い。
でも、生きる希望を全て失ってしまった当時の僕が再び現実世界へと戻れたのは、ひとえに心理療法家の彼女がいてくれたおかげだよ。
あの時彼女に出会えたおかげで、僕はもう一度、自分の足でもって歩き出すことができた。
自分ではそのように思っている。


時として、人は全てを呑み尽くすような巨大な暗闇に落ち込んでしまい、なかなか外に這い上がれないことがある。
そんな時こそ、背中を押してくれる誰かの力が必要なんだ。


外部の人間に向かって助けを求めるのは、決して恥ずかしいことではない。
思い切って「助けてください」と声を上げてごらんよ。
見も知らない赤の他人が、次から次へと救いの手を差し伸べてくれるのには、きっとあなたもびっくりするんじゃないかな。


2018年6月6日水曜日

喪失の段階---Part 1 ②自分をいたわる10箇条

自分をいたわる10箇条

癒しの旅ではどの段階においても言えることなのだが、くれぐれも自分の身体だけは大切に扱ってもらいたいものだ。
特に、今のあなたにとっては養生に気を配ることがとても重要だ。


この先当分の間、頭の方は働きが鈍くなるかもしれないが、せめて体をいたわるぐらいはできるよね。
僕もこの先、本書のあちこちで提案していくつもりだけど、とりあえず今すぐ取り入れられる、基本的な注意事項を10ばかり紹介しておこう。


1.時間のある時には、いつでも瞑想する。これを習慣付けよう。僕のアイススケートのパートナーでもある素敵な友人・"An Old-Fashioned Girl"(仮名)が、僕らのHP上でいろいろな瞑想テクニックを紹介してくれている。【注①】
その一つは、10回、連続して深呼吸をするだけ、という実に簡単なもの。いつでも、どこでもできるはずだよ。

注①:2018年6月の時点で、https://www.psychopathfree.com/上にはそのようなページは見当たりませんでした。本書の元になったPeaceさん(Jackson MacKenzieさん)や常連投稿者の寄稿を合わせた数十本の記事と、リンク集や推薦図書などのペ―ジを除くHPのほとんどが、登録メンバー以外の人には閲覧不可の状態となっています。 
掲示板を非公開にしたのは、サイコパス/ソシオパスと思われる人々からの嫌がらせや、殺人予告などが相次いだためだそうです。被害者となった人々に「入れ知恵をした」という理由で、サイト運営者たちを逆恨みしたらしいです。 
本書著者・ジャクソンさんをはじめとした管理人チームもさすがに身の危険を感じたようで、遂に会員の新規募集を凍結し、掲示板を非公開にするとの決断を下すに至りました。  
ただ、Facebookのページは今のところそうした閲覧制限はありません。誰でも読めて、書きこみをすることができます。】






2・ビタミンB群の入ったマルチビタミンのサプリメントを毎日飲み続けること。これで、必要な栄養は全てカバーできる。
ビタミンB6とB12は、うつ状態へと陥りそうな時に歯止めをかけてくれるのだそうだ。









3.魚油(フィッシュオイル)は、肌と髪を良好な状態に保つのに役立ってくれるけど、それだけじゃない。抗うつ効果も大いに期待できる。


4.体を動かそう!毎日、散歩に出かけよう。ジムで30分は汗を流そう。以前と比べてワークアウトの内容がゆるゆるになったとしても、気にしない、気にしない。
実は、今でも僕は「あんたと一緒にジムに行くのは嫌だよ」って友達から言われるんだよね。
僕ときたら、バランスボールに体を委ねて、その辺をゴロゴロと転がって、クスクス笑ってばかり、ということがほとんどだから。

訳者が経験上オススメできるのは、ヨガ!です。
呼吸法を基本から丁寧に教えてくれる先生、なかなかいないかもしれませんね。
がんばって見つけ出してください。探すだけの価値はあります。

5.一日3食きっちり食べること。「お腹が空かない」と思っても、何か胃袋に入れておくんだ。
今後数週間はどうせ食欲なんてほとんど湧かないはず。だけど、身体の方では食べ物を必要としている。飢えさせちゃいけない。しっかり食べて、健康を維持するんだ。


6・毎朝、そこそこ早い時間に起きて一日のスタートを切ろう。
その日何をしようか、と考えては落ち込み、起きる力が失せる、結局午後になってようやくベッドから這い出てくる...なんて悪いパターンを定着させては困るのだ。必要な時はアラームをセットしておこう。


7.7時間から9時間は睡眠を取ろう。適切な量の休息は、精神の健康を保つ上で欠かすことはできない。それに、連日疲れ切っているような状態では、この難局をうまく乗り切れるはずもないのだ。


8.外に出て、太陽を浴びよう。もちろん、日焼け止めも忘れずに。屋外で自然の光を楽しんで、太陽光からビタミンDを吸収しよう。気分だって明るくなる。


9.基本的な身だしなみや衛生面にも気を配ろう。歯磨きやシャワーはサボらないように。日々の生活を一定のルーティーンに落とし込んでしまえばしまうほど、良い習慣を身に着けやすくなるものだ。


10.少し鏡を見る回数を減らそう。これ、僕は本気で言いたいんだけど、あなたは外見上、何ら問題など無いよ。
やたらと自分の容姿を気にするようになったのは、サイコパスによる調教を受けてしまったからなんだ。
あそこまであなたの外見にケチ付けている人間なんて、サイコパスの他にはただの一人もいない。
誰もあなたのルックスに点数なんて付けたりしないよ。


2018年6月5日火曜日

喪失の段階---Part 1 ①荒廃

喪失の段階---PartⅠ 

回復への道を歩み始めた頃のあなたは、あたかも一陣の旋風(せんぷう)と化したかのようだ。
...全てが混沌としていて、不安定で、なおかつ制御不可能、だからね。


この段階では、サイコパスに遭遇した、との認識にまだ到達していない人が大部分ではなかろうか。
あなたも、自分ばかりを責めて「もう二度と幸せにはなれないんだ」とひたすら落ち込むばかりだったろう。
普段ならばまず考えられない、といった行動にもつい走りがちだ。

あなたの自信と自己像がめちゃくちゃに破壊されたのは、あいつから受けた虐待のせい。
なのに、あなたはまだそれすら理解できていない。
...理解するどころか、相手からの仕打ちを「虐待」として捉えてもいなかったりする。


今のあなたの頭にあるのは、ただこれだけ。
「これほど深く傷つけられたのは、生まれて初めてだ」。


だが、あなたの旋風がどれほど目まぐるしく回転しようが、荒れに荒れようが、決して希望を失ってはいけないよ。
暗闇に突き落とされるような体験をしたのは、あなた一人だけじゃないんだ。
じきに何もかもが良い方向へと動いていくはずだよ。





荒廃


症状:虚しさ、ショック、薬物乱用、自殺念慮【注】、集中力の低下、抑うつ状態、身体機能の悪化。

【注:自殺念慮:「死にたいと思い、自殺することについて思いめぐらす事。自殺願望、希死念慮などとも言う。うつ病の精神状態などに数え上げられる。
 
...Weblio辞書・実用日本語表現辞典より引用。】

破局してすぐにやって来るのがこの段階だ。
ここでは、心身がひたすらすり減っていくような荒んだ状態を経験することになる。
心も頭も働かず、麻痺したまま。ちょっとした作業をこなすのもひどく困難になる。


脳内化学物質にどっぷり依存していたところを、いきなり引き離されたようなものだからね。
これを依存症同様に扱うとすれば、禁断症状特有の、あのもうろうとした状態がダラダラと続くことも覚悟せねばならない。


体調も悪化していく。鏡に映った自分の姿は今にも崩れ落ちそう。物の怪に取り憑かれでもしたかのような異様さだ。
試しに、サイコパス人間からの虐待を受ける前と、虐待された後とに撮った写真を比較してみるといいよ。
あまりの容貌の違いに、自分でもぞっとするだろうから。


性欲だって激しく上下に変動する。
別れたあいつの身体を狂おしいほど求めずにはいられない日もあるだろう。一方、永遠にあいつは失われてしまった、との酷い現実に落ち込む日もあるだろう。落ち着く兆しは見られない。


心理面でも非常に脆くなっている。生傷がむき出しになったような状態だ。
あいつのせいで自分らしさをひどくむしばまれてしまったあなた。だが、この時点では、自分がそうした被害に遭ったことにすら気が付いていない。


心に受けた虐待の余波は、この先一体どこまで広がっていくのだろう。現時点ではまだ皆目見当もつかない。
そのため、あなたは奴から受けた傷を癒すという段階にも到達できず、【犠牲者】のポジションで立ち往生するばかりだ。


「自分が至らなかったから、こうなった」
「あの人がいない人生なんて。もう、生きていたってしょうがない」
「嫉妬の鬼で、頭おかしくって、重たいんだって...良いところが一つも無いんだ、私」
悪いのは自分、とひたすら信じ込み、少しも疑いも挟まないあなた。
生きている価値なんて無い、とすら思えてくる。


かつては外界と自分とをつないでいたつながりが、今や全て失われてしまった。そんな心境にあるのではなかろうか。
元々持っていた共感能力・認知能力も見事になぎ倒されたかのように思われるだろう。
まぁ、それは単に一時的なものに過ぎないのだけれどね。


後で振り返って確認して欲しい。
この「荒廃」の段階で起こった出来事は、そのほとんどが記憶に残らないはずだ。
耐えがたいほどに辛い出来事や、思い出すだけで恥じ入りたくなるような出来事がこの時期に生じてきたとしても、あなたの脳はそれらを自動的にブロックしていくはずだ。
幽体離脱体験の際にも、似たようなことは起こるらしいね。



何らかのメカニズムが作動して、あなたの中で「シャッターが下ろされる」んだ。
自分の魂を保護するためにね。



喪失の段階。
それは、あなたの心の中の「シャッターが下ろされ」遮断された部分を、少しずつ日々の暮らしの中へと引き戻していく、という作業の時期でもあるんだよ。