ラベル イルゴイエンヌ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル イルゴイエンヌ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年12月9日土曜日

【コラム】探偵

嘘つきやマニピュレーター(他人を操る人)と関わり合いになってしまうと、僕たちはどういうわけだか「探偵」の真似事をしてみたくなるらしい。

Copyright: https://www.123rf.com/profile_catalin205 / 123RF Stock Photo


でも、それにはちゃんとした理由がある。
僕らの直観が「こいつ、実はかなりヤバい奴だぞ」と告げてくれているから、黙っていられなくなり、ついつい探偵もどきの行動に出たくなるのである。


嘘つきやマニピュレーターって、なぜかどいつもこいつも型で押したように言行不一致な奴、と決まっているんだよね。
少し観察すればわかるよ。
あいつらが口を開けば、出てくるのは言い訳、そして「自分は悪くない、他の奴が悪い」という責任転嫁の言葉ばかり。
話の辻褄さえ合わせられないくせによく言うよな、って思うけど。


あなたにも、あいつらのねじ曲げられた話に混乱させられ、挙句の果てに「嫉妬心が強すぎ」だの、「神経過敏過ぎる」だの、「被害妄想激しい」だの、一方的に決めつけられた経験があるだろう。


だけど、今、こうして一部始終を振り返ってみると、あなたが「頭おかしい」と罵られたのは、決まって【相手の方があなたに嘘をついていた】時ではなかっただろうか。
100%、一つの例外すら無く。


もうわかったよね。
あいつらの口から出た言い訳はどれもこれも、別の詐欺、不貞行為、もしくはついたところで大して役に立ちもしない嘘(ただ楽しいからつく、下らない嘘)を覆い隠すための、単なる出まかせでしかなかった、と。

【参考資料①】
モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない
モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないposted with amazlet at 17.12.08
マリー=フランス イルゴイエンヌ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 34,047
Amazon.co.jpで詳細を見る
 
「ここでモラル・ハラスメントの加害者が相手を不安にさせるためによく使う方法をまとめておこう。 
ーーー政治的な意見や趣味など、相手の考えを嘲弄し、確信を揺るがせる。
ーーー相手に言葉をかけない。
ーーー人前で笑い者にする。
ーーー他人の前で悪口を言う。
ーーー釈明する機会を奪う。
ーーー相手の欠陥をからかう。
ーーー不愉快なほのめかしをしておいて、それがどういうことか説明しない。
ーーー相手の判断力や決定に疑いをさしはさむ。」
 
(「モラル・ハラスメント 人を傷つけずにはいられない」マリー=フランス・イルゴイエンヌ著、高野優訳、紀伊国屋書店、1999、pp. 182-183)

裏工作でじわじわと人を苦しめていく、達人。
それがこの、サイコパス人間という人種だ。


おおらかで楽天的だったかつてのあなたははるか彼方へと消え去り、今では自分のやることなすこと全てにも疑いを向けるような性格へと変えられてしまった。
あいつらのせいだ。
出る気などさらさら無かった借り物競争にいきなり放り込まれ、走らされた。
あの頃のあなたは、そんな心境にあったのではないだろうか。

【参考資料②】 
「モラル・ハラスメントの加害者は相手を不安に陥れ、その考えや感情を疑わせるように仕向ける。その結果、被害者は自分が自分であるという感覚を失い、考えることも理解することもできなくなる。 

加害者の目的は被害者のアイデンティティーを否定して、被害者が身動きできないようにすることだ。こうしておけば、加害者は相手との対立を目に見えないものにし、相手を失わずに攻撃を仕掛けることができる。 

加害者は被害者をいつまでも自分のものにしておくことができるのだ。」 
(イルゴイエンヌ、前掲書、p.183)

2017年11月22日水曜日

【再掲】三角関係という責め苦③

サイコパス人間のもう一つの得意技。
それは、自分の周囲を「与える人(givers)」
...つまり、人の世話をすることに自らの存在価値を見出すような、自信の無い人...でガッチリと固めることだ。
交際中のあなたが相手にどれほど尽くそうと、大してありがたがられないばかりか、「代わりなんて他にもいるよ」と言わんばかりの態度が返ってくるのも、取り巻き連中のおかげで強気に出られるからだ。


彼らは、あなたと異なるタイプの人々を賞賛するようになる。
あなたとは似ても似つかぬ、全く逆の性質を持つ人をほめ称えることだってあるだろう。

いずれの場合も、そうした言動から伝わってくるのは、

【あなたは、もう特別な存在でなくなってしまった】
【あなたは、所詮置き換え可能な存在に過ぎない】

という、実に露骨なメッセージだ。


彼らが「当然受けてしかるべき賞賛」を、あなたが十分に与えなかった、としよう。
心配要らない。
サイコパス人間は、常に他の供給ルートを確保しているからね。


また、あなたがどれほどポジティブな関心を寄せようと、結果は同じ。遅かれ早かれあなたは飽きられる。
そう。
彼らは、あなたのことなど、必要としていない。
実際、彼らの周りに群がる取り巻き連中には散々甘やかされているし、今後もその状態が変わることはないだろう


そんな彼らの姿を見せつけられると、あなたも「この人、やっぱり素晴らしい人に違いない。」とつい、信じてしまいそうな誘惑に駆られるかもしれない。
だが、よくよく周りを見回してみるがいい。
サイコパス本人、そしてその取り巻き連中。
何とも言い難い、みじめったらしい雰囲気を漂わせていることに気が付くはずだ。


さて、三角関係も最終局面を迎えた。
サイコパス人間は、とうとうあなたを切り捨てる決断を下す。
この時点から、彼らは堰を切ったようにあなたに向かって不平不満をぶつけてくる。
「もうこんな関係にはうんざりだ」
「付き合っていても楽しくない」
「君の行動にはもうついて行けない」といった具合に。


そこで新たな人物が話の中に登場してくる。
大抵の場合、それは「ある親しい友人」。
サイコパス人間は、あなたとの間に起こっている問題を、この「友人」にあること無いこと事細かにぶちまけたらしい。
そして、「その彼女/彼氏との関係、あまり健全じゃないと思う。」との同意を得た、という結論部分だけ取り出してあなたに伝える。


相手が陰でそのような工作活動をしているなどと夢にも思わないあなたは、サイコパス人間をつかまえようと必死にコンタクトを取ろうとする。だが、それも相手は全て平然とスルー。
「問題があるのなら、どうして直接私に話さないのだろう...だって、これ、他ならぬ私たち二人の問題じゃない?」
話が全く見えていないあなたは、ただ途方に暮れるばかりだ。


あなたの「どうして?」への答え、奴らに代わって僕が教えようか。


要するに、あなたを切り捨てるという結論は、奴らの中でもうとっくの昔に出ていたんだよ。
...今はただ、あなたを苦しめることだけしか考えていないはずだ。


【参考資料】 
「(...)モラル・ハラスメント的なコミュニケーションにおいては、加害者は言葉を奪うことによって、被害者が考え、理解し、行動することができないようにする。会話を拒否することによって、加害者は目に見えない対立を深刻化させ、それどころか、現実に起こったことの責任を全て相手に押しつけることすらできるのである。
(中略)
対話を拒否するというのは、言葉にはよらない形で、『あなたには興味がない』と伝えているということだ。あるいは、『あなたなどは存在しない』と...。」(pp.168-169)

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない
マリー=フランス イルゴイエンヌ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 28,410


では、この辺でサイコパス人間が主演を務める三角関係劇に絡んでくる主な登場人物・3組を紹介しよう。


サイコパス人間は、この劇ではいずれの相手役に対しても別の仮面、そして別の振舞い方をうまく使い分けなければならない、という非常に難しい役どころを演じている。


Copyright: https://www.123rf.com/profile_mab0440/123RF Stock Photo


キャスト1.あなた
たいていのまともな人間は、交際相手に浮気したことが発覚した時点で「気まずいな」「後ろめたいな」と感じるものだ。


だけど、サイコパスは違う。
あいつらは、自分が不貞行為を働いたことをわざわざあなたに知らせようと裏工作するんだ。
もちろん、自ら進んで口を割るようなことはしない。


たとえば、悪びれずに誰かといちゃついて見せる(Facebook上でやることが多い)というのもそうした裏工作の一つ。
また、「〇〇、俺と寝たいと言ってるらしいよ」と自慢気にあなたに向かって言ったりもする。
その言葉に対してあなたが不快感を示すと(当たり前だ)、「君、おかしいよ」「また嫉妬してるんだろう」と非難めいた言葉で応戦してくる。


このサイコパス人間は、あなたと向き合う場面ではこそこそと怪しげな振る舞いをし、曖昧かつ上から目線な物言いばかりしているはずだ。
あなたが「私たち、こんな調子で本当に大丈夫なんだろうか」と疑心暗鬼状態からなかなか抜け出せないとしても、無理は無い。



キャスト2.新たなターゲット

この時点では、まだ新ターゲットへの攻撃は開始されていない。
その代わり、サイコパス人間はあなたに続く犠牲者となるであろうこの新ターゲット(「お気に入り」)を近くにおびき寄せるための作戦として、間もなく目の前で始まるあなたの自滅劇をちゃっかりと利用する気まんまんでいるのだ。


あなたは崩れ落ちそうになりながらサイコパス宛に何度も何度も必死にメッセージを送るはず。
あいつらはそのメッセージをそのまま新ターゲットに見せる。
そして、「ほら、あいつはここまでおかしくなってるんだよ。」と嘆いて見せて、新ターゲットからの同情を買うんだ。


これ以降、あなたに代わって新ターゲットがサイコパス人間の賞賛を一身に受け始める。
「今は信じられないくらいハッピーだよ」といちいちあなたとの比較を交えて説明するから、当然、新ターゲットは有頂天になるよね。
何たって、自分は「虐待」していた最低パートナー(あなた)からサイコパスを救い出した功労者なのだ。浮足立つのも当然だ。


新ターゲットにサイコパス人間が見せるのは、「無実の被害者(加害者はあなた)で、(あなたの魔の手から)救出してもらいたがっている人」という仮面。
奴らは、新ターゲットの耳元にささやく。
「本当に君のおかげで助かったよ。君のおかげでまた幸せな日々が戻ってきた。」



キャスト3.ファンクラブ/取り巻き

サイコパス人間にとってのもう一つ大事なエネルギー補給源となるのが、彼らを取り巻くその他の友人関係である。


どれほど鈍感な人であっても、傍から見ていれば、親密な恋愛関係に激震が走った時は「何かあったんだな」と直感せざるを得ないものだ。
だからこそ、サイコパス人間は次の行動に出る際にも慎重に慎重を重ねる。不貞行為を大っぴらに行い、こちらの犠牲者をまた次の犠牲者に一気にすり替え、といった野暮なことはしない。
全ては秘密裏に進行させていく。


そこで奴らが利用するのが、友人たちである。
今、付き合っている相手との間に問題が生じていて、自分がどれほど辛い思いをしているか。
サイコパス人間は、そんな悩みを複数の友人たちに向かって切々と、深刻な調子で訴える。
薄っぺらいお世辞の一つや二つもサービスしてやればいいさ、そうすれば自分を裏切るようなことはしないだろう、と、嫌らしい計算を働かせながら。
要するに、これから発生するかもしれないダメージに対しての予防線を張っておきたい、というわけだ。


明らかに不貞行為をやりながら、それでもなお、友人の前ではいい顔していたい。好人物として評価されたいんだよね、あいつらは。
だから、いついかなる時でも応援してもらえて、拍手喝采をくれるような自分専用のファンクラブをがっちりと確保しておくことが一層大切になってくるんだ。



新ターゲットのお披露目を行い、「今は最高の毎日だよ!」と発表する。
そのような場面でも、ファンクラブ会員には自分の選択を100%サポートし続けてもらいたい、と思っているらしい。


その一方で、サイコパス人間が「友人」、つまり取り巻き連中からますます応援されればされるほど、それに反比例するかのようにあなたの混迷度は一層悪化していく。
「みんな、どうしてあんな人の言い分を鵜呑みにするんだろう?」
あなたには、友人達から寄せられる好意的な反応が不思議でならない。


無理も無い。
このサイコパス人間がファンクラブに見せている顔は、あなたが見ているそれとは全く違うのだからね。
相手によって、見せる仮面がまるで違うんだよ。


話好きで、チャーミング。
気の毒に、と慰めの言葉を必要としている。
とりあえず、取り巻き連中の目に映るサイコパスはそのような人物である。


新ターゲットのお披露目にあたっても、「おめでとう!」「良かったね!」というポジティブな言葉を浴びせかけてもらえれば、たちまち元気が回復。
喉から手が出るほど欲しい一座からの声援を受けて、その大根役者ぶりにもますます磨きがかかっている。


2017年11月21日火曜日

【再掲】三角関係という責め苦②

【①はこちら。→http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2017/11/blog-post_21.html 】


ここで困った事が生じてくる。
あなたは相手から高度の興味・関心を注がれることに、すっかり慣れきってしまった。
最初にサイコパス人間からの誘いに乗り、釣られたあなたは、彼らが別の誰かに目移りしたことを知り、人格攻撃を受けたかのように感じ、錯乱状態へと陥る。
サイコパス人間はそれを承知の上でやっている。


あなたと二人で立てた計画を「ど忘れした」と言ったり、しょっちゅう悪口を言っていたはずの友人達と何日も一緒に過ごしたり。
こんなのは序の口に過ぎない。
あなたのことなんて無視して、さっさと自分の家族の元へ帰っては、そこで過ごす時間がだんだん長くなっていく。
「全く、どいつもこいつもひどい奴らばかりでね」と嫌っていた、サイテー家族だったはずなのに。


また、身内に不幸が起こると、真っ先に連絡を取るのは元・交際相手の方。
「彼女/彼との友情は『特別』なんだよ。どうせわかってもらえないだろうけどさ。」と、あなたに言い訳する彼ら。
たいていの場合...全部が全部、とは言わないが...、その「元カノ」「元カレ」って、以前彼らが「あいつからはひどく罵倒された」「情緒不安定な危ない女(男)」と語っていた、まさにその相手である。



注目が欲しい。共感されたい。慰めてもらいたい。
そんな時に、あなた以外の別の人間を頼っていく、というのがサイコパス人間の常套手段だ。
人の気持ちに寄り添う才能の持ち主であり、彼らのパートナーを自認するあなたとしては、「どうしてこの私に頼ってくれないの?私だったら、ちゃんと慰めてあげるのに...」と思わずにはいられないよね。そりゃ、当たり前だ。


ちょっと前だったら、彼らを癒やす役目は常にあなたのものだった。
でも、今は違う。
サイコパスな奴はもっぱら特別なお友達や昔の交際相手に頼り、「君にはわかんないだろうけどね」の一言で逃げの一手だ。
しかも、そうした言葉は必ずやあなたの目の前で、あなたの顔を見ながら言い放つ、と奴らは固く決めている。


©123RF

そこで話は次の話題へとつながっていく。
ソーシャルメディア、である。

【参考記事➀: コトバンク 知恵蔵2015の解説 ソーシャルメディア の項より引用。】

ソーシャルメディアオンライン上で、ユーザー同士が情報を交換(送受信)することによって成り立っているメディア。「1対多」「多対多」の双方向で、画像・動画を含む視覚ツールを使ったコミュニケーションが可能なことも特徴とする。一般には、ブログをはじめ、2ちゃんねる、YouTubeなど閲覧者を制限しないオープンなサービスと、mixi(ミクシィ)、GREE(グリー)、モバゲーに代表される会員制・招待制のソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に分けられる。最近は、上限140字の「つぶやき」をチャット感覚で投稿し、フォロワーとのゆるやかなコミュニケーションをはかるTwitter(ツイッター)が人気を集めている。


【訳者注:上の説明には含まれていませんが、本文中で触れられているソーシャルメディアのほとんどが文中の表現から推測してFacebookのことを指していると考えてよいかと思います。例外はありますが、実名公開が原則となっている点が、他のソーシャルメディアとの最大の違いです。】

参考記事➁:nanapi / 2014年最新版・Facebook(フェイスブック)とは?Facebookの基礎知識 】

テクノロジーの進歩により、サイコパス人間は実にたやすく三角関係を利用し、他人を操作できるようになった。


例えば、昔の交際相手からのコメントに「いいね!」ボタンを押すのは実に簡単。
同様に、あなたからのコメントに無視を決め込むのもやっぱり簡単。
こんな簡単なことでも、人心操作へとつながっていく。


「つい、うっかりと」写真アルバムをアップロードしてしまった、といったことも起こるだろう。
しかもその中には「大嫌い」と明言していたはずの元・交際相手との抱擁写真まで入っているのだから、全く腹が立つ。
とにかく、何もかもが「たまたま」「他意は無かった」ということで片付けられる。
...あなたとしては、無神経の極みとしか思えないようなことばかりなのだが...。



いいかい。ここで騙されちゃだめだ。
あいつらのやる事は、何もかもが、計算し尽くされた行動なんだよ。
「たまたま」は、無い。


彼らは、わざと「交際ステータス」をあいまいな表現のままにしておく。
あなたが徐々に「過去の人」となりつつある、と匂わせるような歌や動画を投稿していく。
新しいターゲット・昔のターゲットの両方が釣れそうなネタを狙ってシェアし、公開する。
後釜として選ばれた人物と、サイコパス本人にしか通じないような、内輪受けのジョーク。
もしくは、昔、元カノ/元カレと一緒に楽しんだ、思い出のラブソングのビデオクリップ。
あなたがモヤモヤするような物ばかりを、狙って投入してくるのだ。

©123RF

これには二つの目的がある。
まず、あなたを混乱と、不安と、嫉妬の渦へと落としこむこと。


もう一つは、サイコパス人間を巡ってあなたとライバル関係にある人々の側を景気付けて、愛情と特別待遇を得ているかのように思わせること。


そう、彼らは「パートナー」であるあなたの心身をむしばむと同時に、ライバル調教のプロセスにも取り掛かっている。
まったく、「一石二鳥」とはうまく言ったものだ。



サイコパス人間は、あなたの方から直接この件に関して問い正してくれる瞬間を待ち望んでいる。
だって、一見したところ、どれもこれも、実に些細で取るに足らない問題ばかり。
でもね、あまりにも些細だからこそ、いちいち小さなことで揚げ足取ってはケチつけるあなたの異常さや嫉妬深さが余計に際立つんだ。


何を言われようが、言い訳はよどみなく、沈着冷静な様子を崩さない。
最後には「悪いのはそっちだ」と、あなたが逆に責められる。
これで、あなたは見事にサイコパスな相手の狙った通りの展開へと巻き込まれた。



隠れ虐待行為の立証が不可能とされるのは、「全てを曖昧に」という、虐待者側の意図が巧妙にはたらいているせいである。
例えば、あなたの交際相手がある曲の動画をソーシャルメディア上に投稿したとする。
だからといって、その動画が元カノ/元カレを釣るための餌である、と証明することはできない。
あなたが直観的に「これはクロだ」だと気付いたとしても、残念ながらそれを裏付けることは難しい。



この狂おしいプロセスも、そろそろ終盤戦を迎えようとしている。
ぶっちゃけた話、Facebookの交際ステータス欄やコメントの「いいね!」にいちいち目くじら立てるなんて、幼稚な人間のやることに決まっている。
そう思われたって、仕方ないだろう?


そう。
幼稚な人間。


あいつらはね、【幼稚な人間】っていう自己像をあなたに持ってもらいたいのさ。


「自分は幼稚だ」。
そうあなた自身に思い込ませたいんだよ。


2017年4月7日金曜日

気が付けば、被告席に【改訂新版】

【タイトルでお気付きの方もいらっしゃるでしょうが、今回の文章は、2015年5月8日付の投稿(http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/05/blog-post.html )と内容的にはほぼ同じです。 
ただし、2015年に発売された"Psychopath Free"改訂版では、「気が付けば、被告席に」の部分が前回までの「臨時ターゲット」(改訂版に新しく付け加えられた部分)の項のすぐ後へと移動しました。表現にも若干の変化が見られます。 
そこで、今回は加筆・修正したものを【改訂新版】と銘打ちまして再掲載します。】



あなたが関わり合いになった相手が、サイコパス人間だったとしよう。
ある時を境にして、特にこれといった理由も無いのにあなたを悪者扱いし、責め立てるようになるはずだ。これは「お約束」のようなもの。


特に、相手の「危険信号」にあなたが気付き、おぼろげながらもその正体を掴み始めた時などには、その攻撃が一層激化してくる。


罵倒し、侮辱する言葉の数々。
目的は、ずばり、あなたを追い詰めて、被告人扱いすることだ。

一体何のために?


実はこれ、拍子抜けするくらい簡単なことなのだ。


そもそも、自らの行いを弁護する人というのは、実際は何もしていないとしても、傍目には「悪いことをした人」のように映ってしまうもの。

これは残念ながらいつの時代も変わらない。
誰かが「自分は悪くない!無実だ!」と訴え始めるやいなや、人々の見方や思い込みは一方向へと傾き始める。

不公平だって?
まぁ、そうだよね。
でも、世間とはそういうものだ。


こうした風潮の犠牲となって、人生をめちゃめちゃに狂わされた人はごまんといるさ。例えば、一度レイプ犯と目されてしまった男性は、後に身の潔白を晴れて証明できたとしても、世間からはずっとレイプ犯として見られ続ける。
無罪。有罪。
真相がどうであろうと、関係無い。
もう、彼のことを信用する人はいなくなってしまったのだから。

Copyright: https://www.123rf.com/profile_osons
123RF Stock Photo


サイコパス人間が使うのも、これと同じ心理テクニックだ。
あいつらは、上のレイプ犯の話のように、根も葉も無い話を捏造しては、自分の周囲の人々に「あいつは怪しい」と触れ回る、ということをする。
で、気が付くとあなたは全く身に覚えの無い罪を着せられ、いつの間にか被告人の立場へと追いやられている。


さすがにここまでされては、あなただって言い返したくなるだろう。
そりゃそうだ。あなたの名誉が今、目の前でずたずたに汚され、貶められているのだから、黙って見過ごすわけにはいかない。

その他大勢の人達みんなに抗弁するのは無理かもしれないが、せめてあなたを愛している「はず」の、目の前のパートナーに対しては、ちゃんと言うべきことは言わないと、って思うのも当然だよね。


かくして、あなたは「それは違う!私はそんなことしていない!」と言えるだけの確かな証拠を、必死の形相で集め始める。
サイコパス人間の狙い通り、自滅へ向けての第一歩を踏み出してしまったとも知らずに。



で、あなたが証拠探しに奔走する間も、サイコパス人間は「お手並み拝見。」とばかりにどっかりと腰を下ろし、目の前で繰り広げられる愉快な見世物を楽しんでいるのだ。


殺気立った被害者、つまりあなたのことを落ち着き払って指差しては、「あーあ。またやってるよ、あの哀れな、頭のおかしい奴が...。」とさげすむ。


要するに、あなたの怒りに火を付けたくって、煽ってくるんだ。
カッカしているあなたの言動を冷静な口調でもって指摘し、揚げ足を取っては、「ほら、だから言っただろう。」と、自らの正しさを証明しようとする。


【参考記事】
モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないモラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないposted with amazlet at 17.04.06
マリー=フランス イルゴイエンヌ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 16,154
Amazon.co.jpで詳細を見る

「...被害者が憎しみを見せれば、加害者は喜ぶことになる。それによって、加害者は自分の行為を正当化できることになるからだ。
『こちらが相手を憎んでいるんじゃない。相手がこちらを憎んでいるんだ!』」
(p.258)

「違う、嘘をついているのはあの人の方!ほら、これが証拠!」

「あの人達がグルになって私を騙したんだってば。ほら、証拠はあるんだから!」

「過去の元カレ/元カノ10人だって同じ目に遭ったんだから。証拠ならある!」



問題は、誰も証拠なんて気にしちゃいない、ってこと。
証拠?そんなの、どうでもいいのだ。

周囲の人々の目に映るのは、「自分は悪くない」と必死にもがいているあなたの姿だけなのだから。
「悪くない」と叫ぶ奴の方こそが、実は悪い奴。
そのような印象だけが強く残ってしまう。


あなたにはこれだけは覚えていてもらいたい。
「自分は間違っていない」と自己弁護すればするほど、あなたは窮地へと追いやられるはずだ。


時として、"Less is more" (少なければ少ないほど良い)が最善の策という場合があるが、これはまさしくそういうケースだ。


たとえば、サイコパス人間が、信じられないようなレベルの悪口でもってあなたを貶めにかかってくる、としよう。
自分だったら100点満点のやり方で反撃できるさ、勝てるさ、なんてこと、まさか考えちゃいないだろうね?


言うまでもないが、あいつらはあなたがどう反応するかも全てお見通しだよ。全て見通した上で、どういう罵詈雑言をぶつけるのがベストか、どのような挑発が一番効果的か、ちゃんと計算しているんだ。


あなたが一番大事にしている物や事柄。
あいつらはそこを狙い撃ちして来るはずだ。
一番大事なものを叩かれたら、さすがにあなただって黙っているわけにはいかないだろう?
普段にも増して、熱くなって応戦せずにはいられないはずだ。
そう。連中はそこまで見通した上でやっているんだよ。


だから、見誤らないことだ。
...あいつらの言動の背後には、必ず何らかの意図が隠されていると見た方がいい。

Copyright: https://www.123rf.com/profile_mexitographer
123RF Stock Photo



あなたを泥仕合に引きずり込むのに最も簡単な方法、知っているかい?
サイコパスの奴等が自分で手を下しておいた悪事を、「お前がやっただろう」「あんたがやったのね」と、あなたに罪を全部被せて、非難する。
たったそれだけでいいんだ。



いかにも偽善的な化けの皮を被ってくるあいつらの、その腹黒い正体をすっぱ抜くなんて、あなたにとっては至極簡単、朝飯前かもしれない。簡単すぎて拍子抜けするぐらいだ。



だが、問題なのはその「簡単すぎる」点なんだよ。
なぜそこまで簡単にするのかって?


あなたを引っ掛けるための【罠】だからさ。


相手がゴミ発言をしてきたら、さっさと相手を論破して黙らせてしまえばいいのに、と思うだろう?
でも、ゴミ発言はゴミ発言ってちゃんと見極めて、それなりに対処する必要があるんだ。まともに取り合っちゃダメだ。
間違っても相手からの挑発に易々と乗っちゃいけないよ。



サイコパス人間は、あなたを被告人席へと追いやって悪者扱いすることしか考えていない。
あなたのことを「みなさん、私は悪くないんです!」と声高に訴える、哀れな被告人にしてしまいたいだけなんだ。


あなたの方で、差し出された餌にうっかり手を出してしまったら、万事休す、だ。
後はサイコパス人間の狙い通りに何もかもが展開していくのを黙って見ているしかない。



2015年5月31日日曜日

ワードサラダ 〜 一体、何が言いたいの?【2】

4. 自分の悪行を棚に上げて、「お前が悪い」

サイコパス人間があなたを被告人に仕立てあげる手口については、「気が付けば、被告席に」の項で既に説明したのでそちらを参照して欲しい。


口論が白熱してくると、サイコパス人間には恥というものが無くなる。奴等は、自分の事を棚に上げて
「お前はこれこれ、こういう人間だ」
「あんたってそういう奴よ」
と、文の主語をあなたに置き換えては、一方的に罪をなすり付けて来る。

【参考記事➀ 

結局、自分のことしか考えない人たち 
結局、自分のことしか考えない人たちposted with amazlet at 15.05.29
サンディ ホチキス
草思社
売り上げランキング: 113,117
Amazon.co.jpで詳細を見る

[自己愛人間は] 耐えがたい恥の意識を回避するために、入ってくるメッセージを屈折し、ゆがめるプリズムを用いる。
(...) 
彼らはたえず自分の好ましくない部分を他者に投影する。 

*投影:心理学で、考え方や行動に心の内面が表現されること。自分の性質を他人の性質にしてしまうこと。投射。 デジタル大辞泉による定義/コトバンクより  

そして、その性格や感情をまるで相手が所有するようにふるまいはじめ、さらには相手にそう思い込ませる。 
だが、あなたは結局、彼らが払い落としたちりのように扱われるか、彼らの屈辱感や怒り、弱さ、不全感ーーー自分には価値がないという意識ーーーを引き受けるはめになる。
彼らが投げつけたものを、あなたが吸い込む。
べたつく不快な瞬間ののち、それはもうあなたのものだ。」
(pp. 92-92)

彼らのやり口は、単なる投影のレベルでは終わらない。
ごくありふれた投影だったら、ほとんどの人が知らず知らずにやっていることだからね。
サイコパス自身は、自分が何をしているか分かった上で、自分の中にある嫌な部分をあなためがけてドサッと投げつける。で、「これ、お前のだよ」と言うんだ。
あなたがどういう反応をするか、見てみたくて。


さすがに、彼らの口から出る言葉と実際の行動との間に、そこまで大きな不一致があると気付けば、あなただってこれ以上黙って見ているわけにはいかないだろう。












  【おまけ〜身近な「投影」の例〜】
すっかりスリムになってきれいになったX子。 
それに対し、同僚のY美が「何さ、男にモテることしか頭に無いくせに!」と、口さがないコメント。 
実は、X子には「ヨガインストラクターになって、世の中の人達にヨガの素晴らしさを伝えたい!」という目標があった。痩せたのは、毎日の練習と、食事内容・量の見直しによるところが大きい。 
妬み深い性格のY美は、「男にモテたくてたまらない」という願望を、X子という真っ白なスクリーンの上にはからずも「投影」してしまった、というわけ。 周囲の人に「私はこういうゲス人間です」と公言したも同然である。

©123RF


5.多重人格

「ワードサラダ」状の会話を延々と続けるうちに、あなたはいくつもの異なる人格と話をしているような気にさせられるだろう。「良い警官、悪い警官、錯乱した警官、ストーカー警官、怖い警官、赤子の警官」...といった具合に。


口汚い罵倒や、嘘に次ぐ嘘に疲れきったあなたは、相手から距離を置き始める。
すると、相手は例の、理想化段階の頃の日々を想起させるような態度を取り始め、あなたを逃がすまいとする。
空約束を連発する相手に、またもや騙されてしまうあなた。再び元の辛い状態へと引き戻される。


だが、そんな相手の作戦も、行き詰まる時が来る。そうなると、相手は突然、何の前触れもなく罵倒モードに突入。理想化段階の頃に手放しでほめちぎっていた部分めがけて、あなたをコテンパンに叩いてくるだろう。
「えっ!? 一体、今の、誰...?」と、とっさのことに訳が分からず、あなたは混乱状態に陥る。
無理もない。今、あなたの眼前で展開されたのは、何とかして状況をコントロールしようともがき苦しむ複数の異なる人格が、内側から爆発を起こす、という凄まじい光景だったのだから。


こうした連中の醜態については、われらが PsychopathFree.comの頼れる管理人・ヴィクトリアが見事に描写してくれている。

「まさに、鎖から解き放たれた悪魔が、正体を見破られどうしようもなくなり、憤怒発作を起こした姿。 
身をよじり、のたうち回り、悶絶し、ゲロを吐き、お世辞の一つや二つも言い、火花を散らし、で、も一つ最後にゲロ吐いて...といった感じだったわよ。」

6. 犠牲者はいつまで経っても犠牲者

サイコパス人間が浮気し、嘘をつくたびに、なぜか毎度毎度蒸し返されるのが、昔付き合っていた虐待男・キチガイ女がらみの話だ。


どういうわけか、あなたはそんなひどい男/女と関わったサイコパス人間の方を「この人、かわいそう‥‥」と思ってしまう。実際のところ、ひどい仕打ちをしたのは、ほかならぬあいつら自身だというのに。


なのに、あなたはこの、「いろいろと複雑な気持ち」(彼らの弁では、だが)にばかり目を向けてしまい、しかもその「複雑な気持ち」とやらを取っ掛かりにして彼らとの間に絆を結びたい、などという的外れな期待を抱いてしまう。


サイコパス人間がまんまとあなたの目をくらまし、とりあえず正体を暴かれる心配が無い、と読んだら最後、事態は再び坂道を転げ落ちるかのように悪化の一途をたどる。
結局、あのような奴等との間には「絆」なんてものも、「魂レベルでの深いつながり」なんてものも、最初から存在しなかったのだ。


とにかく「ひどい目にあった!」と大声で叫ぶのがサイコパス人間。
...でも、最後に丸裸にされて全てをむしり取られるのは、彼らではない。


あなただ。

2015年5月8日金曜日

気が付けば、被告席に

あなたが関わり合いになった相手が、サイコパス人間だったとしよう。
ある時を境にして、特にこれといった理由も無いのにあなたを悪者扱いし、責め立てるようになることは、間違い無い。
特に、相手の「危険信号」にあなたが気付き、おぼろげながらもその正体を掴み始めた時などには、殊さらに激しく攻撃してくる。


罵倒し、侮辱する言葉の数々。
目的は、ずばり、あなたを追い詰めて、被告人扱いすることだ。
一体何のために?


実はこれ、案外、単純なことなのだ。
そもそも、自らの行いを弁護する人というのは、外見上「悪いことをした人」として映るもの。
嘘か真かはさておくとしても、残念ながらそう解釈するのが世間のならわしである。
こうした風潮の犠牲となって、人生をめちゃめちゃに狂わされた人は、決して少なくない。


例えば、ある男性が婦女暴行の罪に問われたとする。
何とか身の潔白は証明したものの、一旦着せられた汚名はその後もなかなか拭い去れない...といったことが実際起こる。
無罪。有罪。どうでもいいのだ、そんなことは。
もはや、誰も彼のことを信用しなくなってしまったのだから。


上の例と同様に、サイコパス人間もやはり、根も葉も無い話を捏造しては、周りに触れ回るということをする。
はっと気付いた時、あなたは全く身に覚えの無い罪を着せられ、被告人の立場へと追いやられている。


さすがにここまでされては、あなただって言い返さないわけにはいかない。だって、あなたの名誉が今、この場でずたずたに汚され、貶められているのだから。
その場にいない第三者に抗弁するのは無理だとしても、せめてあなたを愛している「はず」の、目の前にいるパートナーに対しては、言うべきことは言わねばならない。



かくして、あなたは躍起になって「悪いのはあの人たちの方だ」と言うための証拠探しに取り掛かる。
サイコパス人間の狙い通り、自滅へ向けての第一歩を踏み出してしまったとも知らずに。


連中はそんなあなたを尻目に、「お手並み拝見。」とばかりにどっかりと腰を下ろして、これから始まるショーの見物にいそしむ。
そして、殺気立った被害者のあなたを平然と指差しては、「あーあ。またやってるよ、あの哀れな、頭のおかしい奴が...。」とさげすむ。



要するに、この連中はあなたの怒りに火を付けたくって、さかんに煽ってくるんだ。カッカしているあなたの言動を冷静な口調でもって指摘し、揚げ足を取っては、「ほら、だから言ったじゃないか。」と、自らの正しさを証明しようとする。

【参考記事】
モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないモラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないposted with amazlet at 15.05.08
マリー=フランス イルゴイエンヌ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 6,325
Amazon.co.jpで詳細を見る
 「...被害者が憎しみを見せれば、加害者は喜ぶことになる。それによって、加害者は自分の行為を正当化できることになるからだ。
『こちらが相手を憎んでいるんじゃない。相手がこちらを憎んでいるんだ!』」
(p.258)


誰だって、否定的な事を聞かされるのは好きじゃない。
特に、その否定的な物言いの矛先が自分の好きな人に向けられた場合、不愉快な気持ちとなるのはごく自然なことだろう。


もしかしたら嘘をついているのはサイコパス人間の方ではないか、とうすうす感づいているあなた。
この際、関係する人達には、ぜひとも事の真相を知ってもらわなくてはいけない。
とはいうものの、あなたが口を開けば出てくるのは否定的な言葉ばかり、とあって、今ひとつ説得力を欠いているのも事実だ。


「違う、嘘つきは、あっち!証拠だってあるし!」
「あの人達がグルになって私を騙したんだってば。
ほら、証拠はあるんだから!」
「過去の元カレ/元カノ10人だって同じ目に遭ったんだから。証拠ならあるぞ!」


実は、誰も証拠なんて気にしちゃいない。どうでもいいのだ。
周囲の人々にとっては、あなたが単なる執着心と嫉妬心に囚われてしまっているようにしか映らない。
皆、サイコパス人間による調教を経験済みだから、あっさりとそうした見方に同調してしまう。


自分の事を弁護ばかりしているあなたに「被告人」の印象がつきまとうのは仕方の無いことである。
一方、あなたの怒りを煽り立てた後、サイコパス人間は涼しい顔で舞台脇へと退き、「俺、悪くないから」「私、何もしていない」の態度を決め込む。
繰り返し言うが、あなたがどれほど苦労しようと、彼らの所業を白日の下にさらすことなど、到底不可能だろう。

©123RF

これだけは覚えていてもらいたい。
「自分は間違っていない」と自己弁護すればするほど、周囲の印象は悪くなる、というのが世の常だ。
時として、"Less is more" (少なければ少ないほど良い)が正解の場合があるが、これはまさしくそんなケースと言える。


サイコパス人間が、信じられないようなレベルの悪口でもってあなたを貶めにかかってくる。
もし、そのような誹謗中傷を受けたとしても、自分ならば100点満点の答え方で返すことができるさ、なんて、まさか考えたりはしていないだろうね?
そう、もちろん、あいつらはあなたがどう反応するか、何もかもお見通しさ。というか、ちゃんと狙い通りの答えが返って来るように計算した上で、罵詈雑言をぶつけてくるのだ。


あなたが一番大事にしている物や事柄。
あいつらが狙い撃ちするのは、そこだ。
さすがのあなたでも、一番大事なものを叩かれたら、黙っちゃいられない。普段にも増して、熱くなって応戦せずにはいられないはずだ。
連中は、そこまで見通してやっているんだよ。


©123RF 

だから、見誤らないことだ。
..あいつらが行動する時には、背後に必ず何らかの意図がある。


あなたをゴタゴタに巻き込むのに最も簡単な方法、何だか知っているかい?
サイコパスの奴等が自ら手を下しておきながら、「お前がやっただろう」「あなたがやったわね」と、罪をあなたに被せて、非難する。
たったそれだけでいいんだ。


あいつらの偽善的な化けの皮を剥ぐなんて、あなたにとっては何でもないことかもしれない。
むしろ、簡単過ぎて拍子抜けするぐらいだ。
だが、実はそこが問題だ。
..簡単過ぎて、逆に危ない。


でも、なぜそこまで簡単なのかって?


【罠】だからさ。


あんなゴミのような糞発言なんて、完璧に切り返してさっさと相手を黙らせてしまえばいいのに、と思うかもしれない。
でも、ゴミ発言はゴミとして扱うべき理由が、ちゃんとあるのだ。
相手からの挑発には乗ってはいけない。



サイコパス人間は、あなたのことを追い詰め、被告人席へと追いやることしか考えていない。
周囲の人々、そしてサイコパス本人に対し、「私は悪くありません!」と声高にアピールするような、弱い被告人の役柄を押し付けたいだけなのだ。


もし、彼らが仕掛けた餌にうっかりと引っ掛かり、捕まってしまったら、おしまいである。
まんまと奴等の仕掛けた罠にはまったことを意味するのだから。

2015年4月12日日曜日

三角関係という責め苦【3】

サイコパス人間は、自分の周囲を「与える人(givers)」...つまり、人の世話をすることに自らの存在価値を見出すような、自信のない人...でガッチリと固める、という得意技も持っている。
だから、交際中のあなたが相手にどれほど尽くそうと、大してありがたがられないばかりか、「代わりなんて、他にもいるよ」といった態度が返ってくるのだ。


彼らは、あなたと異なるタイプの人々を賞賛するようになる。
あなたとは似ても似つかぬ、全く逆の性質を持つ人をほめ称えることだってあるだろう。

いずれの場合も、そうした言動から伝わってくるのは、

【あなたは、もう特別な存在でなくなってしまった】
【あなたは、所詮置き換え可能な存在に過ぎない】

という、実に露骨なメッセージに他ならない。


彼らが当然受けてしかるべき賞賛を、あなたが十分に与えなかった、としよう。
心配要らない。サイコパス人間は、常に他の供給ルートを確保しているから。


また、あなたからポジティブなエネルギーをもらえなかった場合でも、全く問題は無いはずだ。
いずれ、あなたに飽きが来る日は必ずやって来る。
そう。
彼らは、あなたのことなど、必要としていない。
今だって、彼らの周りに群がる取り巻き連中にもてはやされて、散々甘やかされているし、これからもずっとその状態に変わりは無いだろう。


そんな彼らの姿を見せつけられると、あなたも「この人、やっぱり素晴らしい人に違いない。」とつい、信じてしまいそうな誘惑に駆られるかもしれない。
だが、よく周りを見回してみるがいい。
サイコパス本人、そしてその取り巻き連中。
何とも言い難い、みじめったらしい雰囲気を漂わせていることに気が付くはずだ。


さて、三角関係も最終局面を迎えた。
サイコパス人間は、とうとうあなたを切り捨てる決断を下した。
この時点から、彼らは堰を切ったようにあなたに向かって不平不満をぶつけてくる。
「もうこんな関係にはうんざりだ」
「付き合っていても楽しくない」
「君の行動にはもうついて行けない」といった具合に。


そこで新たな人物が話の中に登場してくる。
大抵の場合、それは「親しい友人」。
サイコパス人間は、あなたとの間に起こっている問題を、あること無いこと事細かにぶちまけておいて、「その彼女/彼氏との関係、あまり健全じゃないと思う。」と、例の「友人」からも同意を取り付けた、という結論部分だけあなたに伝える。


相手が陰でそのような工作活動をしているなどと夢にも思わないあなたは、相手宛へのメッセージを必死に送り続けるものの、平然と無視され続ける。
「問題があるのなら、どうして直接私に話さないのだろう...だって、これは、私たち二人の問題じゃないの?」
返答を待ちながら、わけがわからず、途方に暮れるあなた。


©123RF


「どうして?」への答え、僕が教えよう。
要するに、あなたの交際相手は、あなたのことを切り捨てる決断を既に下してしまった、ということだ。
...今となっては、あなたを苦しめることしか考えていない。

【参考資料】 
「(...)モラル・ハラスメント的なコミュニケーションにおいては、加害者は言葉を奪うことによって、被害者が考え、理解し、行動することができないようにする。会話を拒否することによって、加害者は目に見えない対立を深刻化させ、それどころか、現実に起こったことの責任を全て相手に押しつけることすらできるのである。


モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないモラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないposted with amazlet at 15.04.11マリー=フランス イルゴイエンヌ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 27,139Amazon.co.jpで詳細を見る

(中略)


対話を拒否するというのは、言葉にはよらない形で、『あなたには興味がない』と伝えているということだ。あるいは、『あなたなどは存在しない』と...。」(pp.168-169)




そもそも、サイコパス人間が助言を求めに行くのは、彼らの言うことに逆らわないイエスマンのところだけ、と決まっている。
彼らの話に登場した「友人」も、おそらくはあなたの次のターゲットと目された人物である可能性が高い。


あなたとの関係が壊れた後、新しいパートナーを得て幸せいっぱいの姿を恥ずかしげもなく公の場で披露する、サイコパス人間。
恋愛・結婚関係が壊れた後、あまり日を置かずに次の関係へと移って行くような時、普通の人ならばどこかばつの悪い思いを感じずにはいられないものだし、大っぴらに宣伝する気にもなれないものだ。
どうも彼らにはそうした感情が欠落しているらしい。


だが、驚くのはまだ早い。
何と、彼らは、あなたから「良かったね」「おめでとう」と言ってもらって当たり前、と思っているのだ。
もし、あなたがそう言いたくないのであれば、あなたは「恨みがましい、妬み屋」で決定、となる。


この期間に、サイコパス人間は「廃棄処分後の人物査定(post-dump assessment)」を行う。
もし、あなたが彼らの前にひれ伏し、這いつくばって許しを乞うことになれば、「まだ利用価値あり」との認定を受ける。あなたが懇願するさまを見て、嫌悪感と歓喜との入り混じった感情を同時に味わうのである。


逆に、あなたが反撃に転じ、彼らがこれまでについてきた嘘八百を暴露する、という動きに出たらどうなるだろう。
おそらく、力の限りを尽くしてあなたを苦しめ、自らの命を絶つところまで追い詰めてくるに違いない。
仮に、あなたが後から謝罪したとしても、サイコパス人間は一度自分に歯向かったターゲットは永遠に憎悪し続ける。
あなたは、見てはいけないものを見過ぎてしまった。...仮面の下に隠された、略奪者の素顔を。

©123RF


だから彼らは、写真投稿や、「今、幸せだー!」といった声をネット上に載せることで、新パートナーの姿を嫌というほど、あなたの視界内にねじ込んでくる。
もちろん、わざとやっているに決まっているさ。
どれほど今の自分が幸せで、完全無欠な毎日を送っているかを、これでもか、これでもか、とあなたに見せつけてやりたいだけなんだ。



三角関係を使ってあなたを狂わせていくという、この作戦。
「新ターゲットの、あの女(男)のせいだ!」と、あなたに思い込ませることが、あいつらの目的だ。
最後の一撃が、今あなたに襲いかかろうとしている。


真の加虐者は、新ターゲットの陰にその身を隠しているというのに。



2015年3月17日火曜日

作りものだった「ソウルメイト」:試し行為


サイコパス人間があなたの中に無事プログラムをインストールし終えたら、次の段階が待っている。
今や、あなたという人間を操作する権限を手にした彼ら。
どの程度までならいたぶっても平気なのか。あなたの我慢の限界を探ろうとしてくるはずだ。


「使い勝手の良い被害者」は、口答えなどしない。
本当に必要に迫られているような時でさえ、自分自身を守ることすらしない。それが、被害者となる人間である。

©123RF

もし、最初の【理想化】段階が加害者の目論見通りにうまく進んでいれば、あなたはこの時点で自分のことなんかどうでもよくなってしまっているはずだ。
何としてでも、相手との恋愛関係をこのままホットな状態で長続きさせたい。頭の中はそのことだけで占められてしまっている。


そろそろ、サイコパス人間のダークサイドがあなたの目の前にちらほらと見え隠れする頃ではないだろうか。
寝室で、からかい気味に「クズ女」「下衆野郎」などといった蔑称で呼ばれることがあるかもしれない。あなたがどう反応するかを見たくてそうするのである。


あなたが既婚者であれば、嘲笑の言葉はその場にいない配偶者にも振りかかる。我々の不倫関係に気付いてもいない、実におめでたい女(男)だよね、などと冗談めいた話もするだろう。
また、あなた自身の知性、能力、将来の夢などにそれとなく嫌味をぶつけ始めるのもこの時期だ。


これら全ては、あなたを試すための【テスト】である。


今、この文章を読んでいるあなた。
残念ながら、彼らのテストに合格してしまった、ということになる。


相手の物言いに対し、嫌な顔して反論したところで、サイコパス人間はするりと身をかわし、逃げる。「おいおい、そんなの冗談だよ。わかるだろう?」と言いながら。


そうした【試し行為】が度重なるにつれて、あなたは次第に「ちょっと過剰反応し過ぎかな」と感じるようになってくる。
今までは、自分のことを常にのんきでテキトー極まりないような奴、としか見てこなかったけれど、実は案外そうじゃなかったのかもしれない...。
だんだん、自己評価に自信が持てなくなってくる、あなた。


こうなると、あなたは悩み事や心配事があっても、一切口をつぐむようになっていく。「大丈夫。全てうまくいくはず」と、ひたすらポジティブシンキングで乗り切ろうとするのだ。

©123RF


一方、サイコパス人間はさりげない嫌味攻撃の中に時々ほめ言葉を織り交ぜることも忘れない。
こうしたパターンが一旦出来上がってしまうと、心が乱された時でさえ、あなたの脳内では依存性の高い化学物質が放出され、しかもコンスタントに流れ続ける。
一種のトリックみたいなものだ。


相手が仕掛けたトリックにまんまと引っかかってしまったあなたの脳は、自分の直観を押し殺し、サイコパス人間がもたらしてくれる「感情ハイの状態」を欲しがるように、じわじわと調教されていく。



服従と隷属。
ささやかな報酬として与えられるのが、この「感情ハイの状態」、というわけだ。

【参考資料】
モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない
マリー=フランス イルゴイエンヌ
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 14,686


第三章 巧妙に支配下におく

 モラル・ハラスメントが特に夫婦の間で行われる場合、第1章でも述べたように、それは相手を惹きつけて支配下におき、それから精神的な暴力をふるっていくという経過をたどる。

この最初の<相手を惹きつけて支配下におくという段階>は数年間続くこともある(精神分析医のP=C・ラカミエは、<相手から物を考える力を奪う>という意味で、これを<愚鈍化>と呼んでいる。)

これはいわば精神的な暴力をふるうための準備段階で、この間に加害者は被害者を精神的に不安定にさせ、徐々に自信を失わせていく。

相手を惹きつけ、自由を奪いながら影響を与えていき、支配下におく。モラル・ハラスメントはこうして始まっていくのである。」(p.159)


サイコパス人間と付き合い始めた頃のこと、ちょっと思い出してみて欲しい。
ここにも、あそこにも、あなたが「あえて目をつぶった・無かったことにした」危険信号がチカチカと点滅してはいなかっただろうか。
完全無欠の「いい人」「いい子」イメージとは今ひとつ相容れない、「何か」に引っ掛かりを感じたこと、無かっただろうか?


...そうだ、確かにあの人、「元彼/元カノが今でも『やり直そう』って、未練がましく言ってくる」と、やたら自慢していたっけ。


...「後で電話するから」と言っておきながら、見事「忘れて」しまい、予定よりも何時間も後になってかけてくる、ということ。あった、あった。


...いつの頃からか、デートの費用を割り勘にすることもしなくなり、当たり前のようにこっちが二人分の勘定をまとめて払っていたっけ。


...「俺/私に実は気があるらしい」と、あの人が言っている女性/男性の知人。堂々と開き直り、遊びに行くんだ〜と、私の前で一緒に計画立てたりしていなかったけ?


こうした相手の仕打ちに対し、一体あなたはどういった反応に出ていただろう?
...そうだ。何もかも無視し、脇に押しのけてしまった。
相手に嫌なことをされた時ですら、瞬く間に許し、水に流してしまっていた。


それも、全てはあなたが「他とは違う」女/男になろう、と強く心に決めていたがためだ。
...何があっても、あの人をいつもハッピーな気持ちにしてあげて、全て受け止めてあげる。
自分はそういうパートナーになるんだ、と、固く決心していた、あなた。


©123RF


これで、あなたの仕込みは全て整った。