2018年6月22日金曜日

喪失の段階---Part 1 ⑧教育、そして自信喪失

教育、そして自信喪失

症状: 確信の無さ、不安感、好奇心、疑心暗鬼、止まらない自分語り、「悪いのは全て私」、矛盾した発言の数々

ここから先は変化のスピードも一気に速まっていく。

何らかのきっかけを得て、あなたは

サイコパシー(精神病質)
ナルシシズム(自己愛)
ソシオパシー(社会病質)

といった話題へとようやくたどり着いたからだ。





たまたまネット検索で拾ったキーワードを見た瞬間、ピン!と来た。
前からそうした人種がいるという話は小耳に挟んでいた。
経験豊富な心理療法家に教えてもらった。


そこに至るまでの道筋は、人それぞれだろう。


だが、あなたはとうとうジグソーパズルの中でも最も大きな欠けピースを見つけることができたのだ。
「呼び名」がわかる、というのはとても大事なことだよね。
何かの正体を知りたくても、そもそも呼び名を知らないようでは何一つ調べようが無いのだから。


ここまでくれば後は早い。
あの謎、この謎。
一つ一つが氷解していき、事の全貌が徐々に姿を現わす。


お気付きだろうか。
あなたの心の奥深い部分で、何かがズタズタに破壊されてしまったことに。
一刻も早く元のような晴れやかな気分を取り戻したい、という焦りはある。
だが、その一方で、自分の身に一体何が起こったのかをとことん突き詰めたい、全てを明るみにしたい、との気持ちも日に日に抑えがたくなっているのではないだろうか。


本書の冒頭で紹介した「あの人、サイコパス? 気付きたい、30の危険信号」を読み進めるうちに、自分自身の判断能力にすっかり自信を失ってしまった人もいるかもしれないね。


確かに、30の危険信号のうち、ほとんど...さすがに全部とは言わないまでも...の記述を読んだら、あいつに当てはまるところは多々あった。


だけど、それって、もしかしたら、おのれの至らなさが原因であいつとの関係を壊してしまった、という「真実」をあなたの方で受け止められないがために、自分をふった相手のことを悔し紛れに「サイコパス」って呼んでいるだけなんじゃないか?
(もちろん、ここでの「真実」は、サイコパス側に都合の良い「真実」、として読み取ってもらいたい。)


すっかり自信を喪失してしまったあなたは、かつてあなたのことをあれほど理想化して持ち上げていた頃のあいつと、あなたをさんざん傷めつけた頃のあいつとを代わる代わる思い出す。
そして、両者の間を行きつ戻りつ、揺れ動く。


「君ほど完璧な人はいないよ」と熱く囁いたあの人が、悪意を持ってあなたを虐げたあいつと同一人物だなんて...。
そんなことって、果たして本当にあるだろうか?


あれほどあなたに執心していた人物が、瞬く間に豹変し、加虐者へと転じただなんて。
普通じゃとても考えられない。
「私、もしかして、サイコパスと付き合っていたの...?」


まさか。
あり得ない。


だって、あいつはあなたのこと、本気で愛していた...んだろう?


違うかい?


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