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2019年9月11日水曜日

無邪気さの消失【2】

僕らの中からは以前のような無邪気さが消え失せてしまった。
残念ながらこれは事実だ。
僕らにはもう、絶えず他人を警戒し、片時たりとも気を抜くことができないような、そんな不毛な人生しか残されていないのだろうか。


いや、そんなことはないはずだ。


確かに無邪気さという性質は失われたかもしれない。
だが、それと引き換えに得られたものもある。
周囲の世界や人間関係を、より現実的な角度から冷静に見られるようになったじゃないか。
晴れてこうしたスキルを習得できたのだから、苦労した甲斐もあったというものだ。


もちろん、以前の僕らはこんなじゃなかった。
当時の僕らがやっていたのは、僕ら自身の中にある善良さというフィルムを、無意識のはたらきという映写機を使い、正面のスクリーン、つまり目の前に現れた人物の上に投げかけて作品を映し出す、といった作業であった。
これ、世間で言うところの「いい人」ほどやってしまいがちだ。
で、「ああ、この人もきっといい人に違いない」と早々に評価を下してしまう。


こうした心のはたらきは「投影(projection)」と呼ばれている。
多分、あなたにも思い当たるところはあるんじゃないかな。

https://pixabay.com

人の本性を見抜けるようになりたい。
あなただってそう思っているよね?
だったらまず、その人がどう振舞うのかをじっくりと観察する習慣をつけよう。
実際にどんな行動に出たか、に注目しよう。大事なのは言葉じゃない。行動だ。
そうすればその人の人となりについての情報はひとりでに浮かび上がってくるよ。
人物評価を下すのはそれから後でも決して遅くはない。



ね?
悪いことばかりじゃないよ。
サイコパス体験を経なければ、このような先々まで役立つスキルを身に付けるチャンスは得られなかったかもしれない。


最初の頃はとにかく悲しさで心が押しつぶされそうになるだろう。それ以外の感情はほとんど湧かない。
そもそも、無邪気さが完全に自分の中から消え去るまでの期間は、心の内側で何が起こっているのか、自分でもよくわからないはずだ。
なくなってはじめてその存在に気付く。
あなたにとっての無邪気さもまた、そういう類の性質だったようだ。


これまで虐待経験を無事乗り越えた人々(サバイバー)にいろいろと話を聞いてきたけれど、次のような感想を漏らしている人が案外多かったように思う。

【悲しみや怒りといった感情を、どうやって外に向かって表現していいのかがわからない。】

いやな顔一つせず、常に明るく、他人のために走り回っている便利屋さん。
生まれてこの方ずっと、家族や周囲の人々からはそうした役割を期待されてきた。
仕事をこなしていく上で、生々しい感情なんてものは邪魔でしかない。
湧いてきたら、即、封印。
彼らにとって、それはごく当たり前の対処法だった。


やがてこうした人々の内面世界は

【誰にでもきっといいところがあるはずだ。 短所ではなく、その人の長所に目を向けてあげよう】

といった「性善説信仰」にじわりじわりとむしばまれていく。
その思い込みは日に日に強まるばかり。一向に衰えることはなかった。
目の前で展開されている光景がどれほど醜く、そして忌まわしいものであってもなお、その頑固な性善説信仰はびくともしなかった。
「欠点ではなく、むしろ長所に着目しよう。」
これがあなたにとっての金科玉条となったのである。


そして遂にサイコパスが登場する。


「どうか良い方へと変わってほしい」
もともとは光輝く「性善説」に満ち満ちた心の持ち主だった、あなた。
持てる全エネルギーを注ぎ、身を粉にして奴のためにさんざん尽くしてみたものの、結局あいつは何も変わらなかった。変わるどころか、その傍若無人ぶりはますますエスカレートしている。
これほど手強い相手に会ったのは生まれて初めてだ。


それでもあなたは諦めることなく、奴に振り向いてもらいたくて、必死の努力を続けた。
少し前に書いた「認知的不協和」という現象も、ちょうどこの時期に生じてくる。
何をやっても、どれだけ尽くしても、あなたの祈りが奴に届くことはない。
全てがむなしく空回りするばかりだった。

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【*注:参考記事 「認知的不協和の意味と例」より

「人は自分の信念や、それまでの行動内容とは矛盾する、"新しい事実"を突きつけられると、"不快な感情"を引き起こします。その結果、自分の信念や行動と、"新しい事実"のどちらか一方を否定して、矛盾を解消しようとします。これを認知的不協和と呼びます。そのとき、信念を変えることが困難な場合、人は"新しい事実"の方を否定しようとします。」


論理的思考力と論理的な討論 議論 ディベート ディスカッション のHP(http://ronri2.web.fc2.com/index.html)より引用させていただきました。】



【明らかにダメな相手なのに、無理やり良い相手であるかのようにこじ付けて自分を納得させる】。これも立派な【認知的不協和】と言えます。


~いかにもありそうな話(フィクション)~
「彼、私の誕生日には泊まりでどこか旅行に行こうね、ってあれほど言ってくれたのに。LINEも既読スルーで、もう一週間も音信不通。仕事、忙しいのかな...彼、新プロジェクトの件ではすっごく上司から期待されてるって嬉しそうに話してたもの。ここで頑張らないと後が無いから、とも言ってた。
...そうだよね、忘れられたわけじゃないよね。仕事のことで頭がいっぱいなんだと思う。ここはひとつ、彼の大変な立場を理解しなくては。待っていれば必ず連絡が来るだろうから、黙って応援することにしよう。」
ーーー>その後間もなくSNS上に流れてきた写真で、彼女はこの彼氏が別の女性とハワイで楽しい休日を過ごしていたことを知った。
────────────────────────────────


【理想化】、そして【脱価値化】
天国から一気に地獄、地獄からまた天国へ、といった具合に、両極端の状態を何ヶ月にもわたって行き来させられたことで、あなたの精神は徐々に平衡感覚を失っていく。
一体相手の真意はどこにあるのだろう。
先の展開は全く読めない。



「愛してるよ」
あの人の口から確かにこの言葉を聞いた。
諦めるのはまだ早い。望みを捨てずにいよう。もう少し待ってみよう。
そう自分に言い聞かせたことも、ただの一度や二度ではなかったはずだ。
だが、当時、あいつがどのような行動に出ていたか、思い出して欲しい。
果たしてそこに愛情はあっただろうか?
奴の言っていることとやっていることとの間には、深く大きな溝がありはしなかっただろうか?


罵倒。
非難。
浮気。
嘘。


そもそも、二人が本当に愛し合っていれば、こうした負の要素が間に割って入ることなど、まずあり得ない。
愛あるところに「もう死んでしまいたい」という自殺念慮など生じるはずもない。
心傷ついた人を嘲り、貶めるだなんて、とても愛ある人のすることとは言えない。
あなただって心のどこかではちゃんとわかっていたんじゃないかな。
「この人の中には愛なんてない」ってことを。


そのような辛い体験が積み重なって、一人悶々と思い悩む時間が増えていけばいくほど、怒りの感情があなたの心の奥深くに堆積していく。
怒りだけではない。
うつ状態もまた、日を追うごとに悪化の一途を辿っている。


身も心もサイコパスにすっかり食い尽くされてしまったかのような、そんなあなた。
かつてはまばゆいほどの輝きを誇っていた光も、今や風前の灯と化してしまったようだ。
あなたの強力な光をもってしても、あいつを改心させることだけはできなかった。
このままさらに心労が続けば、遅かれ早かれあなたの方が相手の闇にぱっくりと呑み込まれてしまうに違いない。



もはや誰の目にも明らかだ。
あなたから放たれる光の勢いは、日一日と弱まりつつある。
一体この先、どこまで持ちこたえられるのだろうか。





2019年2月13日水曜日

【コラム】真実は勝つ

サイコパス。
ソシオパス。
自己愛性パーソナリティ障害者。


そういった類の訳あり連中と一度でも遭遇した人ならばわかるよね。
あれはまるで「純度100%の悪」に触れたような体験だった。
同じように感じた人は大勢いるんじゃないかな。


奴らとの関係が一段落したからといっても、まだまだ油断するわけにはいかない。
絶え間ない不安、自分への不信感、どこまで行っても光が見えない状況。
そうした迷惑な置き土産に悩まされ、身動きすらできぬもどかしい日々がこの先あなたを待ち受ける。


生きる力もすっかり枯れ果ててしまった。
以前ならウキウキしたはずの場面に出会っても、今は少しも心が動かない。
感情が麻痺してしまったかのようだ。


共感力あふれる人々が良心を持たぬ奴らの毒牙にかかると、被るダメージはここまでひどいものとなってしまうのだ。


こちら側は生き生きとした魂の持ち主。
あちら側には魂が無く、抜け殻も同然の存在。
この両者がぶつかって生じた反応、あまりにも激烈過ぎた。
あなたが描いていた未来像も計画も、全て白紙状態となってしまった。


だけど、長い目で見ればこれは間違い無く人生最大級のチャンスとなるはずだ。
今はまだとても想像できないだろうけどね。


この危機を無事乗り越えることができれば、あなたは世界をあるがままの姿で見られるようになる。
あるがままの自分も認めてやれるようになる。
嘘や飾りでごまかされることなしに【真実】をはっきりと見極められるようになる。


そうなれば、少しずつ生きる力も戻ってくるだろう。
魂の奥底から自然と力が湧き起こり、あなたはもっと強くなる。
よそからの借り物ではない、内側から生じる力があなたのものとなる。
もう二度と他人の手で破壊されることのない、確かな力が。



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毎回違った個性豊かなファッションや、ご自身の手によるイラストをふんだんに盛り込んだ動画でもって楽しませてくれるのが、アメリカ人YouTuberのSacha Slone(サシャ・スローン)さん。
問題のある【自己愛】の病を抱えた人達からどうやって身を守ったらよいのかを、ユーモアたっぷりに、明るくチャキチャキと語ってくれています。
コメント欄に寄せられたたくさんの書き込みも非常に参考になりますね。なんたって【被害者ならではの生の声】ですから。


陽気で前向き!なSachaさんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://www.youtube.com/channel/UCL6rGSlLAsX0dC3hgus8R6g


こちらの動画:
【隠れ自己愛(Covert Narcissists)の騙しの公式:1ポジティブ→1ネガティブ】も、目からウロコの内容でした!



(動画要旨)



「私、被害者なんです~」
「僕、犠牲者です~」
「なんでいつも自分ばかりこんな目に遭わなきゃならないの?」
「カワイソな私/僕...」


そうやって自分からアピールしつつ、わざわざ不幸な身の上話を打ち明けに来るような人。
あなたの周囲にも一人や二人はいるでしょう?








それ、カモ物色中の【隠れ自己愛】と見てほぼOKですから! 
あなたが同情しやすいお人よし(=騙しやすい)人なのか、利用できそうなのかをチェックしてるんですよ。 
不幸話をしても大丈夫かどうか、ふるいにかけているんですよ!


ただ、あの手の人々の場合、その【自分カワイソ😢】な不幸自慢を会話の中にしれっと滑り込ませるやり方が実に巧妙でしてね。
本当に困ったものです。






あまりにもさりげないやり方で不幸話を投入してくるので、この手の人々に免疫の無い人だとなかなか気付くことができず、逃げ遅れてしまうのですよ。


うっかり同情心でも起こそうものなら、あっという間にあちらの罠にはまってしまい、最後には痛い目に遭う、...と。



実は、彼らがカモを引っ掛けようと狙っている時にする身の上話には、あるきまった公式があるのです。

それは、






【アゲて⤴、落とす⤵】


というパターンを繰り返す、というもの。
(これに加えて、表情やボディーランゲージも微妙に変化させます。)


典型的な【隠れ自己愛話法】は、こんな感じですね。


1.まずは相手がポジティブ&元気になれるような話をする。
(聞く人をいい気分にさせておく。おだてたり、ほめたりする。)
聞き手の気持ち・場の雰囲気を「アゲる

2.聞き手の気持ちがアゲ調子で安定したところで、すかさず【伏し目がち】【自信無さげな曇り顔】といった、微妙な表情の変化でもって【自分カワイソ】な話をさりげなく投入! 
話をふっと「落とす⤵」!


例:「ガーデニングを頑張ってステキなお庭を作るのに成功したの。ぜひうちに遊びに来てちょうだいね!」

「職場のみんなにもとっても良くしてもらってるよ。いい感じさ!」 


アゲる⤴️!


→急に悲し気な顔になる。
「カワイソな私」の役割になり切る。
「実は今、お金無いんだ」
「スマホのスクリーン割っちゃった...新しいスマホは買えないし。どうしよう...」


ふっと落とす⤵️!

  

他人、特に共感力あふれるカモ候補の感情をアゲて、そして落とす。
これを何度も繰り返し、相手の同情心に訴え、徐々に冷静さ(理性的な判断力)を失わせていき、最後には欲しいものを奪う。騙す。
それが隠れ自己愛(Covert Narcissists)の常套手段です。


彼らは


【アゲて⤴️、ふっと落とす⤵️】


という話法、そして表情を急変させるテクニックとを組み合わせれば、自分にとって有利な展開へと持ち込める、と経験から知っているんですよ。







そもそも、共感力豊かな人は目の前にいる人の悲しげな顔を見るのが大の苦手なんですよね。
その弱みに付け込み、同情心を巧みに刺激すれば、それほど疑いを持たれずにうまーく自分のペースへと引き込める。




隠れ自己愛はそうしたからくりを熟知しているからこそ、性懲りもなくずっと公式を使い続けるのです。



どうか奴らのそんな姑息な手口に引っ掛からないでください。


間違ってもお金なんて渡しちゃダメです。


まぁ、その人が本当に気の毒で、放って置けないような状況にあるとあなたが思うのであれば、話は別ですが。


でも、肝心なのは「助けた後の相手の態度」です。
そこだけはしっかりと観察してくださいね。


時間・お金を提供したあなたに対し、ろくろくお礼もしない。
感謝している様子すら見せない。
やってもらって当然、といった感じで偉そうにふんぞり返っている。



そういった残念な態度が確認できたら、その人とは今後一切関わらない方が無難でしょうね。



最初っからお人よしのあなたを騙して、利用する目的で近付いただけなんですから。


【顕示型(見た目にわかりやすい)】の自己愛だったら、「今すぐ助けて!早く!!!」といった大げさな困り方をしますから、早期の発見も、そこから逃げるのも、それ程難しくはありません。


ところが、【隠れ(Covert)】型・潜在陰湿型自己愛性パーソナリティを相手にしている場合は違います。
その本性に気付くまでには相当の時間を要するかもしれません。


でも、その正体をすぐに見抜くことができなかったとしても、別にあなたがおかしいわけではないのですよ。

よくあることなのです。



Stay strong! (気持ちを強く持って!)


2018年12月14日金曜日

感情は後から遅れてやって来る~猛烈な怒り・抑うつ状態~

感情は後から遅れてやって来る

症状:猛烈な怒り。抑うつ状態。極度の嫉妬心。考えが次から次へと湧き起こる。憎悪。加虐者に接触したいとの気持ちが抑えられない。


さて、 サイコパスの化けの皮は剥がれた。
覚悟はいいかな。
これから先、不愉快な感情が次々と波のように押し寄せてくるはずだ。
余計な力を抜いて、気楽に構えればいいよ。
どうせすぐには終わらないから。


この段階では、あいつと付き合っていた間に抑圧されていたいろいろな感情がどっと噴き出してくる。
覚えているだろうか。
当時だって、本当は心の奥でさまざまな感情がうごめいていたんだ。
にも関わらず、それら全てが脇へと押しやられてしまった。
二人の間に波風を立てたくないから、というだけの理由で。


だが、そうした負の感情全てが消え失せたわけじゃない。
自分自身への疑い、不安感といった別の姿をとってあなたの中にしつこく居座り、事あるごとにあなたの心をかき乱していたんだよ。



サイコパス・ゲームの種明かしをされてからのあなたは、それこそはらわたが煮えくり返るような気持ちでいるんじゃないだろうか。
だって騙されたのだから。
操られたのだから。
貶められたのだから。


猛烈な怒り  


自分へと向けていた疑いの念は、今や怒りへと置き換えられた。
とうとう真実が白日の下にさらされたからだ。


要するに、あなたはあいつに利用され、手懐けられ、洗脳されたわけだ。 
腹立たしい、などといった生ぬるい言葉ではとてもこの怒りを言い表すことはできない。
できるものなら息の根を止めてやりたいとさえ思う。 
奴の知り合いを片っ端からつかまえて「あの人、こんなひどいことしたんですよ!」と直接ぶちまけたくてたまらない。 
 「地獄へ落ちて黒焦げになれ!」
そんな手紙の一つや二つも書いて、送り付けたくなる。  



友人・家族に会えば、どうしてもあいつとの一件について話をせずにはいられない。
封印しろと言われたって、もう無理というものだ。
もはや心はバースト寸前なのだから。


わかるよ。 
あれほど長い間しゃべるのを禁じられ、ぞんざいに扱われ、踏んだり蹴ったりの毎日を強いられたんだ。
今ようやく自由に声を上げられるようになったというのに、ただ黙っていろだなんて。
あまりにも悔しいよね。 


ただね、不貞行為や嘘といった事実を並べてあいつの非を暴こうとしたところで、その話、間違いなくひっくり返されるよ。 
涼しい顔で「違う。悪いのはそっちの方だ」とあなたの方へ非難の矛先を向けてくるに決まっている。
そうなると、あなたは怒るのも忘れて「やっぱり私が悪かったのかも」と後ろめたい気持ちにさせられるかもしれない。
これではあちらの思うつぼだよ。



以前のあなただったら、認知的不協和にぶつかるたびに必死に怒りを圧し殺していたんじゃないかな。
そうやって自分自身を無理矢理納得させていたのだろうね。


 

だが、今回だけはそうしなかった。 
怒りは怒りと認めて、きちんと表に出した。
あなたもようやくそこまでできるようになったのだ。 


もう一つの遅れて来た感情・嫉妬心についても同じようなことが言える。 


あいつ、どれだけ長い間二股かけていたんだろうね? 
嫉妬心に駆られ、普段のあなたからは考えられないような醜態をさらしたこともあったよね。
あいつ、それさえも自分の都合のいいように利用しただろう? 
「ご愁傷様だね」「気の毒に」など、いかにもいい人といった感じのセリフを連発しながら、新しい相手にすり寄って行ったんじゃないかな。


だからといって、あちらが仕掛けた中傷合戦という罠にはまっては、今までの努力も水の泡となってしまう。

「私、間違っていません!」と、あなたが大声張り上げて必死の訴えをすればする程、ズルズルと深みへとはまり込んで逃れられなくなるよ。


※参考過去記事:【気が付けば、被告席に】https://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/05/blog-post.html


「遅発性」、すなわち後から遅れて生じてきた猛烈な怒り。
サイコパス的な人間関係が終焉を迎えると、必ずと言っていいほど噴き出してくるものだ。 
もっとも、そうした自分の中の怒りに気付き、身体でもって感じられるようになるまでにはある程度の時間が必要だろう。
数か月でその域に達した、という人もいれば、怒りを自覚できるまで数年はかかった、と語る人もいる。人それぞれである、としか言えない。


だけど、その怒りを相手にぶつけるのだけはなんとか思いとどまって欲しい。 
そんなことしたって、何一つ良いことなんて無いのだから。 


とにかく、今は落ち着きを保つこと。 
ちょっとやそっとで動揺しないこと。 
この二つが何よりも大切だ。 


というのも、サイコパス側としては、あなたがカッとなってくれた方がかえって好都合なんだよ。 
「みなさん!この人、頭おかしいですよー!」と大声上げて周囲の人々に拡散する絶好のチャンスだからね。 
...しかも「この人、別れてからもまだ未練たらたらなんですよー!」と、「自分、モテてます」アピールまでできるとあって、まさに一石二鳥。奴にとっては願ったりかなったり、だ。 


あいつはね、あなたとの仲がとっくの昔に終わっているにもかかわらず、再び三角関係に引きずり込んでしまおう、と目論んでいるんだ。 
「ノー・コンタクト(絶縁)」ルールを守るあなたが奴の前から完全に姿を消していようがいまいが、奴にとってはどうでもいいらしい。


まぁ、所詮怒りは怒りでしかないんだよ。やれることには限界がある。


本気で自分を癒したいのなら、怒りという感情は決して切り捨てちゃいけない。回復への重要なカギを握るのが、この怒りの扱い方だと思う。


相手に向かって怒りを爆発させたところで、一体何になるというんだ。
その瞬間だけはスカッとするかもしれないが、長い目で見てそれが永続的な心の平和をもたらしてくれるだろうか。
その可能性はきわめて低そうだ。


だったら、「自分自身を大切にする心/自尊心」をより大きく、より健やかに育て直していくための起爆剤として、怒りという感情を活用すべきじゃないかな。 
怒りのエネルギーを上手く使いこなせるようになってはじめて、僕らは本当の意味で癒されたと言えるのではないだろうか。



そう。 あなたはもっともっと良いもの・良い人間関係に恵まれてしかるべき人なんだ。
ここを理解できたら、あなたの「自尊心」はすくすくと育っていくだろう。 



抑うつ状態 

気持ちが大きく沈み込む。 
かと思えば、今度は腹が立って腹が立って仕方がない。 


二つの状態を振り子のように行ったり来たりする時期はしばらく続くだろう。 
良い日もあるし、悪い日もある。
なんとか気分を安定させようと努めてはみるが、どうもうまくいかない。 


夜、寝る時には「もう大丈夫!次、行くぞ!」と前向きになれたはずなのに、翌朝目を覚ましたら気分は最悪。枕に顔を埋めてわんわんと声を出して大泣きする...。
当分、そのようなパターンが繰り返されるだろう。 


悲しい気分になるのはごめんだ。 
かと言って、怒り狂うというのもどんなものかと思う。 
私、人を好きになったってだけだよね? 
なのに、どうして人を好きになったことでひどい目に遭わなきゃいけないわけ? 


一度こじらせてしまうと、頭の中から加虐者・サイコパスを追い払うのは極めて難しくなる。


街を歩けばカップルの姿が否応なしに目に入る。
あの、失われた恋の日々をどうしても思い出さずにはいられない。 


ラジオのスイッチを入れれば、昔好きだったラブソングばかり流れて来る。それも、次から次へと。


ワイングラスが目の前に来た。どっと涙があふれてしまいそうだ。
泣いたら周りの人からは白い目で見られるだろう。頭ではわかっている。でも...。


やがてあなたは身近な社交の場から身を引き、一人ぼっちになることを覚える。 
唯一の「付き合い」は、ネット掲示板やSNSでのやり取り程度。みんな経験者だけあって、悩みも苦しみも全てわかり合える。その気楽さがうれしい。
一方、現実世界の友人・知人とはますます接点が減っていく。
どうせ彼らに話したところで理解されないに決まっている。話すだけ無駄だ...。


脳内は強迫的な、せわしなく飛び交う思考でもって埋め尽くされる。 
ほんの些細なことにも敏感に反応。
頭の中はカオス状態で、まるで収拾がつかない。 


だが、ここで再び浮上してくるのが「他人との境界線」である。
(もっとも、あなたの場合は「再び」ではなく「生まれて初めて」とするのが正しいのかもしれない。) 



※過去記事:【境界線(バウンダリー)】の発見 https://sayonara-psychopath.blogspot.com/2018/11/blog-post.html


あの頃の自分は、なぜあそこまで卑屈になれたのだろう。 
どれだけ多くのものを失ってしまったことだろう。
おぼろげではあるが、その答えが徐々に見えてくる。 
今頃になってようやく、ではあるけれど。 


...あの邪悪な奴をうっかりと人生に招き入れたことで、どれだけ多くの犠牲を払わされたことか。 
失くしたのは友達だけじゃない。
何もかも失ってしまったじゃないか。 
金も、人生経験も、ささやかな幸福感も、全部。 
たった一人のろくでなしと関わってしまったがために。 


かつてのあなたは、いつも愛ある眼差しをあたたかく世界へと向けているような人だった。 
今や、その眼(まなこ)はかたく閉ざされてしまったかのようにすら見える。 


「相手の言動はとりあえず良い方向に解釈してあげるべき」
性善説に基づく人付き合いを心掛けてきたあなただったが、例の悪夢を境に、他人というものを一切信用しなくなってしまった。 


気が付けばいつもびくびくしている。胸のあたりが締め付けらるようだ。
そんな不快感にあなたも毎日悩まされているんじゃないかな。
...悪魔の長く鋭いかぎ爪でもって心臓をわしづかみにされてしまったかのように、胸が苦しい。
僕らがどれだけしんどい思いをしていたか、ここまで書けば少しは伝わるだろうか。 


いっそ、全てを忘れられればどんなに楽なことか。
だけど悪魔はちょっとやそっとじゃ退散しなさそうだ。
あなたの心の至るところに出没しては、わざわざ辛い過去の記憶を引きずり出す。
そんな嫌がらせを、朝から晩までやっている。


「そう易々とお前を逃してたまるか」とでも言わんばかりに。


2018年12月7日金曜日

知り過ぎたがゆえの闇

知り過ぎたがゆえの闇

サイコパス被害を乗り越えた「サバイバー」の中には
「どんな人にも、少しは良いところがあるはず」
との「性善説」をひたすら信じてきた、と語る人が少なくない。


「無知という名の至福」にやさしく包まれ、まどろみのような心地良い日々を送っていた、かつてのサバイバーたち。
だが、彼らはある日突然、暗くて冷たい奈落の底へと突き落とされた。
サイコパスの登場により、平和な世界は消え去った。


その後あなたは「サイコパス」、そして人間全体の性質について一から学び直すことを余儀なくされる。


とはいえ、この手の話題って、一つ知ったらまた一つ、といった具合にどんどん追究したくなるよね。
あなたも知らず知らずのうちに以前とは比べ物にならないほどに深く、幅広く、人間というものを理解できるようになっていたんじゃないかな。


では、サイコパスはどんな理由で、どんなトリックを用いてあなたをターゲットと定め、そしてまんまと釣り上げることに成功したのだろうか。
もう今ならわかるよね。
・・・弱点をいち早く嗅ぎつけて、そこを狙い撃ち。
「愛情爆弾」で攻めて、一挙に陥落させる。
化学物質依存症にさせて、骨抜き状態にする。
汚い手口の背後に隠した奴の真意だって、今のあなたならば瞬時のうちに見透かせると思うよ。




(Twitterで本ブログを紹介してくださっている「夕下(ゆうした)」さん。いつもありがとうございます。
まだご存知でない読者の方がいらっしゃいましたら、夕下さんのスタイリッシュでキレの良いツイート、ぜひお読みになってみてください。現在進行形で辛い時期を潜り抜けている方、過去を振り返って気持ちの整理をしたい方...とにかくみなさまにお勧めです。力付けられると思いますよ。)

ところが、ここで困った事態が発生する。
奴と関わることではからずも真の邪悪さに触れてしまったあなたが、あたかも闇世界へと入り込み、そこの住人となってしまったかのように思い込んだのだ。
悪に近付き過ぎたがゆえの、一種の副作用なのだろう。


「所詮人間なんてちょろいもの。ちょっとおだてていい気分にさせればいいんだ。それだけで面白いように動くから。」


まさか自分の口からこんなせりふが飛び出すなんて。
これほどにまで自分の心はどす黒く、悪に染められてしまったのだろうか。
そう気付き、あなたはしばし言葉を失う。


心の闇はどこまでも続いていく。終わりは見えない。
どんな物言いをすれば人の心にグサリととどめを刺せるのか。
自らの命を絶つ域にまで追い詰めることができるのか。
そんな物騒なことまで考えるようになってしまったとは。
なんてことだろう。
こんな話題、知らずに済ませられるものならば永遠に知りたくなかった。
一体自分はこの先どこまで堕ちていくのだろう...。


だけど、ここは焦らずに行こう。極論に走らずにね。
大体、あなたはそうした邪悪なたくらみを本気で実行へと移せるだろうか?
もちろん、できっこないさ。
あなたには無理なんだ。


あなたの中には【良心】がしっかりと生きている。
たとえ道を踏み外しかけたとしても、良心が黙っちゃいないだろうね。
あなたをしっかと捕まえて、人の道から外れないようにと全力でブレーキをかけてくれるはずだよ。
サイコパスとあなたとの一番の違いは、まさにそこなんだ。


「でも、ここまで邪悪な知識を豊富に取り込めるのだから、やはり私もあいつ同様サイコパスだった、と考えた方がよいのでは…。」
まだ納得が行かないようだね。


あのね、そもそもあいつの中には良心のかけらすら無いんだよ。
あなたとは明らかに違う。
出発点からしてまるでかけ離れているのだから、外側に表れる行動にしたって同じものに行き着くはずがない。
第一、あなたとサイコパスとを同類扱いする人なんて、誰一人としていやしないよ。


要するに、僕が言いたいのはこういうことさ。

「世間や人間について今まで知らなかったことを知り、裏の裏まで見てしまったからといって、必ずしもその人が邪悪の側に転ぶとは限らない。」


J.K.ローリング【訳注:「ハリー・ポッター」シリーズで有名なイギリスの女性作家】もこう書いている。

「誰だって自分の中に光と闇とを併せ持っている。 
大事なのはどちらの側から行動を起こすかをしっかりと選ぶこと。 
そこに、その人の真の姿が現れる。」

https://www.azquotes.com/quote/512291

 (こちらの本↓からの引用だそうです。)
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上に挙げた言葉は、あなたが以前のような元気を取り戻し「もう大丈夫!」と言える日が来るまで、心の片隅にでも置いておいて欲しい。


人間ならば誰だって、心の奥底に魔物の一匹や二匹、棲まわせていて当たり前だよ。
むしろそうした魔物が全くいない方がおかしい。
...ただ、その魔物をどのように手懐けるかは、われわれ一人一人の選択に委ねられている。
誰かの性質を知りたいと思うなら、その人が「内なる魔物」をどう扱うかを観察すればいい。
そうすれば、その人本来の姿がくっきりと浮かび上がってくるんじゃないかな。


「サイコパシー(精神病質)」など見たことも聞いたこともない。
かつてはあなたにもそんな穏やかな時期があったはず。
何もかもが順風満帆。平和そのものだった。
あの頃の自分を思い出してごらんよ。
人からほめ言葉をもらった途端に、意地悪な気持ちがふつふつと湧いて来て...などといったこと、果たしてあっただろうか?
誰かに親切にしてあげた直後、「こいつ、ひとつ操ってやるかな」という腹黒い考えが頭をよぎったこと、あっただろうか?
何か善いことをしても「見返り目当てでやっただけ。でなけりゃ、バカバカしくてやってられないよ。」と内心思っていたこと、あっただろうか?


僕の読みが正しければ、答えは全てNO!だろう。


あの、邪悪さの権化との接近遭遇さえ避けられていれば、あなた本来の素直さが損なわれることもなかった。
ひょっとしたら今でも当時と変わらぬ無傷の状態を保てていたかもしれない。
だが、そうはならなかった。奴と出会ったからね。
その後あなたが疑心暗鬼へと変貌してしまったのは、結局あいつのせいなんだ。


しつこくなるからそろそろ止めよう。
とにかく、あなたはサイコパスではない。
しかも、サイコパス化したことなど、ただの一度だって無かったのだ。


深く傷ついたあなたの魂も、いつかは完全に癒される日が来るだろう。それが自然の流れだからね。
しばらくの間はバランスを失い、起き上がれない状態が続くかもしれない。
でも、共感能力、そして感情が以前のような活発な動きを見せるようになった暁には、自分の力で自分を立派に立て直せるようになるはずだ。


あいつと一緒にいることで、知らず知らずのうちに
「ほめ言葉や注目は、相手を潰すための武器として使える」
との歪んだ考え方に毒されてしまったのかもしれないね。


ただ、あなたのような人に関して言えば、他人からの賞賛を浴びたり、注目を集めたりすれば多少舞い上がりはしても、それが引き金となってサイコパスへと豹変する、といった展開は全く想像できない。
ごく普通の健全な人々からほめられたり、注目されたりするチャンスはこれからもちょくちょく巡ってくるだろう。
そうなったら今以上に「ほめられ上手」・「受け取り上手」になりたいものだよね。
すぐにはできないだろうけど、少しずつ変えていくといいよ。


まぁ、あんな奴に操り人形同然にされ、さんざんひどい仕打ちを受けたんだ。
もし誰かに好意を寄せられたとしても、今はとても受け止める余裕が無いかもしれない。
優しい言葉をかけられたとしても「何か裏があるんじゃないだろうか、この人。」と、ついつい相手の意図を勘ぐりたくなるだろう。
それはよくわかる。


でも、本来のあなたに似つかわしい好意、賞賛、注目といったポジティブな類のエネルギーが寄せられた時に、不幸せな過去を盾にしていつまでも拒み続けるのって、あまり得策じゃないと思うよ。
いつかはけりを付けるべきなんだ。
でなけりゃ、前には進めない。


そう。
あなたはサイコパスじゃない。
サイコパスどころか、むしろその対極に位置する人だ。
そもそも「私、サイコパスなんだろうか?」と自分を疑うこと自体、あなたが「サイコパスではない」ことを何よりも雄弁に物語っているんだけどね。
ここまで説得力ある証拠、そうそう無いよ。


なぜかって?
本物のサイコパスだったら、自分自身の性質に疑いの目を向け、悶々とする...なんてことはまず、無いからさ。
絶対にあり得ない。


2018年10月19日金曜日

信じやすい心

2.信じやすい心

「考えるのはいい。 
だが、何もかも鵜呑みにしてはまずいのだ。」 
https://zooll.com/

これ、昔からあちこちで見かけるフレーズだよね。
グランド・フィナーレを既に迎えてしまった人にはぜひともじっくりと噛みしめてもらいたい。
常に頭の片隅に置いておくといいよ。


サイコパス被害から無事立ち直ったサバイバーに数多く接してみてわかったのだが、彼らが共通して持つ、ある種の性格的な特徴といったものは確実にあると思う。
中でも特に目立つのが、

・柔軟性に富む(オープンマインド)
・他人の言葉に影響されやすい

という二つの傾向だ。
もちろん、そうした性格が素晴らしい美点としてプラスに働く場合もあるよね。
これについては僕も異論は無い。


だが、扱いには少々のコツを要する、というのも、また事実である。
まずは自分自身の内側をじっくりと見つめることから始めよう。
自分にもいい部分があった、と満足するだけではだめだ。
そのいい部分を上手に使いこなせるようになり、より適した場所や使い道へと向けてやるところまでやって欲しいんだ。
その手間暇を惜しむようでは、遅かれ早かれ厄介事に巻き込まれるのは避けられない。


あなたは何度も「もしかして、私もサイコパス?」と自分に問いかけたのだったよね。
そもそも、そんな疑問が湧いてくること自体、あなたが石頭人間ではなく、ちゃんと心が開いていることを物語っていると思うんだけどな。
あなたの場合、自分がサイコパスだという明白な根拠があったから自分を疑い始めた、というわけではなかった。
発想が柔軟で、新しい見解を受け入れるだけの開かれた心を持つ人だからこそ、つい、自分自身を容疑者の一人にしてしまった。
ということで、この件についてはひとまず一件落着、としよう。



脳が何か新しい話を持ちかけて来たら、まずはその話に耳を傾けてみる。
来るものは拒まず、だ。
おおらかなあなたは、昔からそうした傾向が強かったんじゃないかな。
だとしたら、時にはお馴染みのパターンをわざと崩してみてはどうだろう。


「何これ。ちょっと、おかしくない???」
大いに笑い飛ばして、あっさりダメ出し。
終了。


といった具合に。
これからは、軽くいなしてやり過ごす、という技も使えるようになるといいよね。
何でもかんでも真に受けるだけが能じゃない。


僕が接触したサバイバーには


「私はひどい人間だ」


との思い込みを簡単に自分の中に取り入れ、そのまま手放さずにいたような人も少なくなかった。
僕としては、これが実に残念でならない。
そのような思い込みをする人に
「ひどいのはあなたじゃなくって、他の誰かかもしれないよ」
といった助言をしてみたところで、当の本人が聞く耳を持たないのだからね。どうすることもできないよ。


とはいえ、そのような人々だって、本来の自分らしさが徐々によみがえり、狂気の渦と距離を置くことができるようになれば、自虐的・自罰的な性格傾向にもやがては歯止めがかかってくるんじゃないかな。
狭くなっていた視野もより広く、そしてよりクリアーになっていくのが少しずつ実感できるようになるだろう。


ここまで来れば、
「私はOK、あなたもOK (I'm okay, you're okay)」【訳注①】

の境地へと到達したも同然、と言っていい。


一方、あいつと付き合っていた頃のあなたはそれとは程遠いところにいたはずだ。
ごくわずかな期間を除いて、


「私はOKじゃない、あなたはOK
(I'm not okay, you're okay)」【訳注②】

との思い込みにガッチガチに囚われていたあの時の自分。
忘れようにも忘れられないよね。



思えばよくぞここまで回復したものだ。
よく頑張ったね、と、自分を大いにほめてあげようではないか。

****************************************************


※レファレンス協同データベース「『I'm OK. You're OK.』は誰の言葉か。http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000029241」へリンクします。

【訳注①・②】1950年代のアメリカで「交流分析 Transactional Analysis」という精神療法を創始したカナダ人精神科医のエリック・バーン Eric Berneが最初に使用したフレーズだと一般には言われています。

【参考画像:4つのライフ・ポジション https://www.pinterest.com/pin/496381190164112329/ 】


※「東洋医学の穴 http://o-medicine.net/」へリンクします。
なお、バーンと長年にわたり公私ともに親しい関係にあった精神科医・トーマス・A・ハリスによるこちらの一般向け解説書も、英語圏では未だに版を重ねて売れ続けています。(かつては部分訳の日本語版も出ていたのですが、絶版となってしまいました。)

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最近の日本語による交流分析(TA)解説書では、こちらがお手頃価格と読みやすさで好評のようです。人と人との間で知らず知らずのうちに作用する力学(ダイナミクス)に興味があるならば、交流分析、きっと気に入っていただけるのではないかな、と思います。面白いですよ!

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「良く言えば柔軟性に富む、悪く言えば流されやすい」。

そうした傾向が自分の中にある、という事実は覚えておこう。


実は、あなたのような人達は、他の性格タイプと比べても催眠による暗示や、他者からの意見といったものからの影響を相当受けやすいんだ。
一つ間違えば命取りとなるからね。気を付けて欲しい。


面白いのは、そうした性格も長所としてとらえることができれば、あなたならではの持ち味として活用できる、ということ。
そう。要は使い方次第さ。
だったらなおさら、上手な使い方をマスターしたいものだ。


性格の話が出たついでに触れておこう。


抑うつ状態(depression)が物の見方や考え方に暗い影を落とす、というのは珍しくない話だ。
一旦うつに陥ってしまうと、肯定的なことを考えるのは難しくなる。
頭の中には否定的な考えの方がより蔓延しやすいし、また、存在感も肥大化しがちだ。
「こっちの方が重要度高いぜ!」とばかりに自己主張して、肯定的な内容を押しのけるものだから、さすがの脳味噌だって否定的思考の厚かましさにころりと騙され、場所を空けてやらざるを得なくなる。


これはウィルス感染時に体内で起こることとよく似ている。
うつ病患者の体内では、できるだけ病状を長引かせようとする「うつ病独特の生き残りメカニズム」といったものが自然と出来上がるのだそうだ。【訳注③】

訳注③: 訳者は門外漢なので詳しいことはわからないのですが、ジャクソンさんの言う「うつ病独特の生き残りメカニズム」については、こちらのNIKKEI STYLE(2016年2月28日付)の記事内容が参考になるかもしれません。 
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO96149410V10C16A1000000?channel=DF130120166091 



 (以下、上のリンク先記事の引用です) 
【うつ病になると、脳内の特定の部位にも変化が生じるという。「MRI(磁気共鳴画像法)で脳を調べると、情動を抑える帯状回(たいじょうかい)や記憶などに関わる海馬が、健康な人に比べて小さくなっている」と功刀部長は話す。 
 なぜこんなことが起こるのか。功刀部長は「じわじわ続く慢性的なストレスがよくない」という。ストレスにさらされると、体内ではそれに対抗しようとコルチゾールというホルモンが増える。「この状態が長期間続くと、過剰なコルチゾールが脳を傷害し、海馬などの萎縮を招く」(功刀部長)。】


「ポジティブ思考なんて、ただの妄想。まともに取り合うなんて、頭悪過ぎじゃないの?」
すっかり否定的思考に毒されてしまったあなたは、その否定的な囁きの中身が正しいのか、正しくないのか、などともはや深くは考えない。
頭に浮かんできたことは全て鵜呑みにし、それを自分の奥深くにどんどん溜め込んでいってしまう。


否定的思考の言う内容、丸ごと信じ込んではだめだよ。
頭の中では派手に暴れ回るだろうし、ぎゃんぎゃん大声でわめき立てもするだろうが、言い分が真実かどうかはきわめて疑わしいのだから。
結局、今となっては全てが自分の脳が仕掛けた罠だったとわかった。
あなたはその罠にまんまとはまり、脱け出せなくなってしまったんだね。



もうわかるだろう。
あなたは、サイコパスじゃない。


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2018年10月9日火曜日

「私、サイコパスかも?」

「私、サイコパスかも?」


サイコパス被害のサバイバーは、

「もしかして、私もサイコパス?」

との不愉快極まりない結論へとたどり着くことがある。
しかもこれ、かなりの頻度で起こるから厄介だ。


あなたは、何ヶ月もかけてこの問題について学んできた。
奴との間に起こったことも、何度も何度も頭の中で反芻(はんすう)してきた。
ここまでやれば、さすがのあなたでも自分の人格、自分の内にある善良さが果たして本物なのか、それとも偽物なのか、と勘繰りたくもなるよね。
そうなるのも致し方ないことだ。


確かに、お世辞にも気持ちの良い話題とは言えないからね。
なのに、一度はまると中毒性は相当高いと来ている。
いざ止めようと思っても、関心ゼロの状態へと一気に持っていくのは難しい。


考えごとをしていても、ふと気が緩んだ途端、たちまちサイコパスにまつわるあの話この話で頭の中がいっぱいになってしまう。一旦そうなると、流れはなかなか変えられない...。
こんな調子では、周囲の人間関係全てに仕入れたばかりのサイコパス知識を当てはめたくなるのもまぁ、当然だよね。


だが、疑いの目は否応なしにあなた自身に対しても向けられることとなる。


僕もいろいろ考えてみた。
そして、
【あなたはたぶんサイコパスじゃない】と納得してもらえるだけの理由をいくつか導き出すことができたように思う。


回復への道を歩む人にとって、最も有害で、避けるに越したことがないもの。
それは、


【私は邪悪な人間かもしれない】 
という、自分自身へ向ける執拗な疑い、そして蔑み


──ではなかろうか。



いいかい。
あなたの場合、自分が邪悪な人間か否か?なんてことで気に病む (worry) 必要など、少しも無いんだからね。
ちなみに、この「気に病む (worry) 」という単語、サイコパス理解の上で重要なキーワードだから覚えておくといいよ。


だって、本当のサイコパスだったら、自分が善か悪かといった問題で「気に病む」ことなど無いのだから。 
絶対に。


気に病まない、だけじゃない。
そもそも「気に留める (care) 」ってこと自体しないからね。連中は。



今、あなたが恐怖に震えている理由。
それは、あなたにとって、「サイコパシー」という精神の病があたかも諸悪の根源であるかのように感じられているから、だよね?


奴らのサイコパシー観は、一般人が抱くそれとは全く異なる。
自分が生じさせた問題に関して、「とんでもない病気」(実際、とんでもないんだけど)が原因だ、と奴らが認めることなど、まずあり得ない。
むしろ「病んでいる」こと自体が自分の強みだ、と本気で思っていたりする。
自分には良心が欠落している、それゆえ、自分は他よりも傑出した存在なのだ...。
サイコパスならば、そう考える。



さて、あなたはこのような奴らの発想パターンについていけるかな?
「まさか!」
「無理!」
...だよね。
当たり前だ。


だったら、どうしてあなたは「もしかして、自分もサイコパスなんじゃないか?」と、自分に対しても疑いの目を向けてしまうのだろうか。
考えられる理由は6つほどある。
順番に紹介していくとしよう。



1.サイコパスがあなたにそう思わせたから



サイコパスと付き合っていた時のことを思い出して欲しい。


奴は、最初から最後までずっと、自分自身の欠陥をあなたへの悪口という形に変換し、それをあなためがけて投げつけて来る...といったパターンを繰り返していなかっただろうか。



「意地汚い」
「嫉妬深い」
「重たい」
「口うるさい」
「性悪」
「頭おかしい」


...といった類の悪口を。


奴らの攻撃をまともに食らったあなたは,


「ああ、私ってそういう(意地汚い、嫉妬深い、重たい...)人間なんだろうな」


と、じわじわと思い込まされていったのだろうね。

****************************************************
【訳者注:この、「少しずつ(相手の意向に沿うように)思い込まされる」というプロセスが、いわゆる「マインド・コントロール」ですね。詳しくはこちら⇓の本が参考になります。 
カルト宗教や怪しい自己啓発セミナー以外にも、マインド・コントロールによって人生狂わされるような場面はたくさんありますからね。もちろん、職場や家族関係などの身近な人間関係の中にもたくさん潜んでいます。ピン!と来た方、ご一読をお勧めします。】 
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「自己愛が他人を攻撃するセリフは自己愛本人が一番気にしてることそのままの『自己紹介乙』ってのが定番。」


(「モラハラ資料」内、「自己投影・投影同一視による攻撃」のページより引用。http://mora110.blog.fc2.com/blog-entry-22.html )

****************************************************

では、ここで僕からあなたに質問だ。


「今まで、交際相手や友達と一緒にいて、対サイコパスの時みたいに『自分はダメ人間だ』『悪いのは自分だ』と思ったことはあったかい?」


【いつもさん(Constant)】と共に時間を過ごして、『自分はどうしようもない奴だ』と感じさせられたこと、あったかい?」



もちろん、答えはいずれも「NO!」だよね。
これら二つの問いに共通する要素、一体何だろう。
そこに着目するといいんじゃないかな。



上に挙げたような罵り言葉(意地汚い、嫉妬深い、重たい...等々)は全て、いわゆる「サイコパシー(精神病質)」に侵された人物の内側にある病んだ部分が表面に出たもの、として読まれるべきなのだ。
病んでいるのは、口汚く罵っている当の本人。


過去を振り返れば、あなただってそのような傾向(意地汚い、嫉妬深い、重たい...等々)を多少は表に出したことがあったかもしれない。
でも、それはある特定の人物と一緒にいた時に限っての話、だよね?
他の人々との間では全く問題にもならなかっただろう?



単なる偶然と片付けていいものだろうか。
「意地汚い、嫉妬深い、重たい...」
あいつと距離を置くにつれて、そうした負の性質は徐々に「姿を消していった」んじゃなかろうか?
だとしたら、それは単なる偶然などではない。



サイコパスの被害に遭った人々には、何か問題が起こると「私が悪かった」と一方的に思い込み、下手をすると相手の尻拭いまでやりかねないような、自責傾向の強い人が多い。


「私が全てを許し、あの人のことを理解してあげさえすればいいんだ。
そうすれば、以前のような夢の理想化段階が再び戻って来るに違いない。」


このような思い込みをしがちな人たちが、サイコパスの被害者の中には少なからず見られる。



しかも、被害者はその自責傾向の強さがあだとなって、後々さらに深刻な問題を引き寄せることとなる。
被害者は、サイコパスが犯した悪事や、その人格的な欠陥まで全部ひっくるめて自分の内側に取り込んでしまいがちだ。
だが、自分ではそのことに気付いていない。
気付いていないからこそ、「やっぱりあの人の言う通り。私ってつくづくダメな奴だな。」と、誤った結論を下し、自分を窮地に追いやってしまうのだ。



だから、自分らしさがむしばまれていきグランドフィナーレを迎えた頃のあなたは、自己嫌悪の巨大な塊と化していたはず。自分にほとほと愛想が尽きていたんじゃないかな。
そうなるのも無理はないよね。


かと言って、当時のあなたを一方的に責めるのはあまりにも気の毒というもの。
だって、あの頃のあなたはサイコパスから盛られた毒を受け止めるただの入れ物でしかなかったのだから。
あなたらしい部分などほとんど残っていなかった。


これから先は、時間の経過が何よりの薬となるだろう。
「ノーコンタクト(絶縁)」ルールを厳守し、サイコパスから距離を置いていれば、本来のあなたらしさも徐々に戻ってくることだろう。
そう。
奴から受けた罵り言葉は、どれもこれも根も葉もない中傷だった。
あなたとは何ら関係の無い、めちゃくちゃな言葉の羅列でしかなかったんだよ。



奴の魔の手から無事逃れられれば、しめたものだ。
「違う! 私はそんな醜態をさらすような人間じゃない!」
いつか必ず、確信を持ってそう言えるようになるよ。





実際、あなたは前にも増してより優しくなり、
共感力が高まり、
他人への心遣いにあふれているように見えるよ。



また一段と本来のあなたらしさにぐっと近付いてきたようだね。
本当のあなたと再び巡り会える日も、もうすぐだ。



2018年9月5日水曜日

喪失の段階---Part 2 ②意図と加虐嗜愛(サディズム)

意図と加虐嗜愛(サディズム)

サイコパスにまつわる「神話」のうち、「いくらなんでもそれは…」とつい言いたくなるものの筆頭に挙げられるのは

「サイコパスも、実は誰かの犠牲者となった人々なのだ」

ではなかろうか。
そう、いわゆるハリウッド流の、偽心理学かぶれがいかにも好みそうな、「あの俗説」だ。


虐待を受けた過去。
父親不在の環境。
もしくはそうした断片のつぎはぎから成る話。
原因は何であれ、【サイコパスはどうしても自力ではその行動を抑制できない】との結論に至る諸々の話、ということでとりあえずまとめておこう。


僕は、この説に真っ向から反対だ。


サイコパスは、自分の行動が他人にどんなインパクトを与えるかをはっきりと自覚した上で行動に出ている。
他の精神障害を抱えた人とサイコパスとを分けるのはこの点だ。
他人がもがき苦しむ様子が、楽しみのように感じられる人種。
それがサイコパスである。


サイコパスは、他人の中に自信の無さや弱さがあれば、あっという間に嗅ぎ分け、そこに意識のフォーカスを絞る。そして、自分の都合のいいように利用する。
善と悪との境界線は奴らにも見えていないわけではない。
が、たとえ気付いたとしても、あいつらはそれを平然と踏みにじる。
獲物を決めたら、後はひたすら襲い掛かるのみ。
善悪の区別なんて知るか、そんなものクソ食らえ...とつぶやきながら。


サイコパスの人間関係についても、巷では多くの誤解が見られる。
確かに、無神経さや感情面での「鈍感さ」は奴ら独特のものだ。
だが、それらを単なる偶然からひょっこりと生まれた「副産物」のようなもの...
などと軽く考えていては、後々大変なことになる。
あいつらの場合、何もかもが綿密な計算に基づいているんだよ。
きちんと系統立てられたプロセスを、個々の被害者に合わせて使い分ける。
そうやって被害者をじわりじわりと傷めつけていくのだ。


ちょっと想像してみてごらん。
ある人が語る夢や希望の内容をそっくりそのまま模倣できるようになるのに、一体どれほどの時間と計画が必要だろうか。
一朝一夕にはできないよね。
だから、サイコパスは、何ヶ月も・・・時には何年も・・・の長い時間を費やして、相手に貼り付く。
そして本来の自分とは全く異なる、別の人格へと成り代わるんだ。
目的は何かって?
...あなたをぶっ壊す。
ただそれだけだ。


あなたへの愛なんて、これっぽっちも感じていなかったんだ。
「こんな気持ちにさせてくれたのは、君だけだよ。生まれて初めてさ。」
なんてくさいセリフを吐いた時ですら、ね。


そう。
あいつは、最初から最後まで、あなたを至近距離からじーっと観察していただけに過ぎない。
本当のお楽しみが始まるあの瞬間を、今か今かと待ち続けていたのさ。辛抱強くね。
気付いていただろう?
あなたが奴との恋に落ち、付き合いが密になり、関係が安定期に入ったかな、と思った途端、精神面での虐待行為が始まりはしなかっただろうか?
そこからは地獄のような日々が続いたはず。
あいつが成りすましていた「ソウルメイト」の面影を求め、「もう一度あの頃に戻って!」との虚しい夢を半狂乱になって追い求めていたあなた。
気が付いた時には捨てられていた。
そうだったよね?


ここで問題にしたいのが、サイコパスからの虐待を生き延びたサバイバー達の多くに共通して見られる、考え方の歪みだ。
どういうわけだか、サバイバー達にとってのサイコパスは、「心の奥深いところには子供のような自信の無さが根強くあって」、それゆえに「人からの関心を追い求める方向へとどうしても駆り立てられてしまう」といった人物像に仕立て上げられる傾向にあるようだ。


とはいえ、サイコパスは別に自信欠乏で苦しんでなどいない。
むしろ自分のことが大好きでたまらない程だ。
自分の外見も好きだし、コロリと人を騙す話術だってなかなかなものだ、と自負している。
「お願い、許して」と被害者をひざまずかせる自分って本当にすごいよな、とうぬぼれてさえいる。


あなたは確かにサイコパスと付き合っていた。
だけど、その交際期間中、あなたが奴の「壊れた魂」の内側にある空洞を埋める、なんてことは一度たりとも起こらなかったはずだよ。



だって、サイコパスには魂が無いのだから。


奴の望みはひたすら他人から崇められ、持ち上げられること。
それに尽きる。


だから、間違っても「強面(こわもて)の奥には、所在無さげに震えている小さな男の子/女の子がいる」などといったイメージを、サイコパスに重ね合わせちゃいけない。
「多少の誤作動もやむを得ない。どうしても治せない、性格面での脆さを補うためにこの人が発達させた防衛機制なのだから。」
とのこじつけも、いい加減に止めるんだ。


「でも、あの人にも優しいところはあるのに。」
まだそんな戯言言ってるの?
奴らの心をいくら覗いたところで、見えるのはどこまでも続く暗闇だけだよ。


「ノーコンタクト(絶縁)、やってみようかな。
気にかける人が一人減れば、さすがのあの人も何かが変わったな、と気付くだろうし。」
そうした甘々な考え方も、いずれは全て手放していく必要がある。
今はまだ、時期尚早かもしれないけれども。





かつて、あなたは奴の個人的な欲求を満たせる存在であった 。
(もしくは、今もなお、そうした存在であり続けている)...。


そんな思い込みをいつまでも引きずっているからこそ、上のような甘ったるい発想となかなか縁を切れないんじゃないかな。
捨てちまえよ、そんな思い込み。


はっきり言うよ。
あなたは奴の欲求など何ひとつ満たしては来なかった。
そして今後も絶対にそのようなことは起こり得ない。


奴のようなサイコパスには、外からの注目はもう必要じゃないんだ。
外から注目されようが、されまいが、あいつのエゴは既に充分過ぎるほど、パンパンに膨れ上がっている。
この先も、しぼむことなどまずあり得ない。それは僕が全力で保証するよ。


もし、ああいう連中が他人の関心を求めるとしたら、目的はたった一つだけさ。
相手に食らいつき、骨までしゃぶり尽くし、最後にぶっ壊すこと。
これだけだよ。



そもそも、奴はあなたのことだって、ゴミ同然にしか見ていなかった。使ったらポイ捨てすればいい、と思っていた。
ひょっとしたら再利用される機会が巡って来るかもしれないけどね。
でも、勘違いしてはいけない。
「あなたのことが必要だから」再利用されるのでは、ない。
断じて。


ここ肝心なんだけれども、誰かがあなたに関心を寄せたり、その関心をまた引っ込めたり、といったゴタゴタに巻き込まれる恐れがあるようでは、せっかく治りかけている病も悪い方へと逆戻りしかねない。
ノーコンタクトを貫き通さねばならない理由、それはあくまでもあなた自身が


「私にはもっといい相手がいるはず」


本気でそう信じられるようになったから、でなければならないのだ。


あいつがどんな奴だったか思い出してごらん。
あなたを陰から操り、嘘ばかりつき、虐待を重ね、深い傷跡を残した。
そういう奴だったよね?



自尊心が芽生え、大きく育っていくににつれて、あなたも少しずつ理解できるようになると思うよ。
あれだけのひどい仕打ちをされたという事実だけでも、人ひとりを人生から追い出す理由としては充分過ぎるくらいさ。


...奴には永久追放処分が妥当なところだろうね。



2018年8月19日日曜日

【コラム】ロボット

「自分らしさ」というものを一切持たない。
だからこそ、サイコパスはいとも簡単に自分のキャラを変えられるし、ターゲットが心にずっとあたためていた「夢のお相手」にすっかりなり切る、という離れ業まで軽々とやってのけるんだ。





奴等が本格的に行動を起こす前には、しばらく「観察」するための時間を取る。
これ、お気付きかな。
「僕たち、似た者同士だね。」
「私たち、すごくよく似てると思わない?」
熱に浮かされたような口調で語り掛けては来なかっただろうか。



サイコパスはこの「観察」期間の間中、あなたが語る内容にじっと耳を傾ける。
希望、そして将来の夢について思う存分あなたに語らせ、自分はひたすら聞き役に徹する。
で、あなたの話をたんまりと聞いたところで、内容を丸ごと頭の中にコピー。
さらに誇張した形へと仕立て直したものを、今度はあなたを前に堂々披露する。


でっち上げられた、フェイクな「絆」ではある。
だけど、いざ目の前にバーン!と提示されると、さすがのあなたも相手の言う事を信用しないわけにはいかなくなる。
そこまで来ると、「とうとう見つけた。この人こそ、完璧なソウルメイトに違いない!」との確信へと至るのなんて、あっという間だ。



奴は、あなたのやることなすこと全てにべた惚れしているように見せかけている。
数分おきに直接メッセージを送ってくるだけでなく、あなたのFacebookページにちょくちょく顔を出しては投稿を残す、と、芸が細かい。
そうすればあなたの友人達にも見てもらえるだろうから、と、奴は言う。



ふと気が付くと、あなたの生活の大部分がこの一人の人物に侵食されていた。
「あの人のいない人生なんて、もう想像すらできない。もしあの人を失ってしまったら、私は決して幸せになんかなれない!」



そこで新たに登場するのが、三角関係。
捕食者(プレデター)には「自分らしさというものが無い」と上で書いたけど、その事実が最もくっきりと浮かび上がるのはこの三角関係の時期なんだ。



あれほどボロクソにけなしていた昔の交際相手。
はたまた、今後釣れそうな見込みのある候補者たち。
手あたり次第に声を掛けまくっては、曖昧なほのめかしや内輪ウケのジョークを連発し、自分の側に手繰り寄せようとしている。
しかも、そうしたやり取り全てがあなたの目に触れるようにと、巧妙な計算までしてるんだよね。憎たらしいったらありゃしない。



「...何だか探偵みたいな事ばかりやってるな、私」
そう思えたとしても仕方が無いよね。
これが普通の探偵業と大きく異なるのは、サイコパスが絡む三角関係の場合、あなたの意思や希望など一切お構い無しに余計な情報やヒントが向こうから勝手にやって来る、ということだろう。


あれやこれやと色々ほのめかされ、あなたの中ではだんだんと嫉妬の炎が燃え上がる。今にも気がおかしくなりそうだ。
一体何の因果で、あの人が大っぴらに他のターゲットを褒めちぎる様子まで見せつけられなきゃいけないんだろう?
あの人は、まがりなりにも、私のソウルメイトなのに...。



だが、ここであなたは世にも奇怪な現象を目にすることとなる。


【サイコパスのペルソナ(表向きの顔)が、 
釣ろうとしている個々のターゲットのキャラに合わせて、 
別人になったかのように激変している...!!!】


前はけなしまくってたはずのアレを、今度は手放しで賞賛、って...
そんなジョーク、おかしくも何ともない。どうしてそこまで爆笑するの...
そもそも、こんな人だったっけ?あまりにも性格が変わり過ぎていて、もはや完全に別人としか思えない...



「あなた、変わったわね」
相手にこんな指摘でもしようものなら、たちまちあなたは「キチガイ」「神経質過ぎる」と、異常者の烙印を押されるに違いない。


だが、あなたにとって何よりも腹立たしいのは


【奴は、あなたという人物からいろいろな要素を盗み取ってきて、 
次のターゲットを仕込む際の役作りに利用するつもりでいた


という事実だろう。



ああいう連中はね、そこそこ出来の良いロボットみたいなものさ。
ターゲット経験値が上がればそれなりに進化もするし、バージョンアップだってする。
だけど、ロボットは所詮ロボットでしかない。
うまく機能する部分があったとしても、それは他からの借り物。
とことん使い倒してしまった部分については、ポイ捨てするより他にどうすることもできないのだ。


2018年8月7日火曜日

喪失の段階---Part 2 ①サイコパスとは何かを理解する

ジグソーパズルの欠けピースは見つかった。
全てを台無しにした例の言葉、すなわち【サイコパシー(精神病質)】。ようやく探し当てることができた。
後は、全てが収まるべき場所にきれいに収まっていくことだろう。


突然、何の前触れも無くあなたの前に現れた【サイコパシー】という単語。
これが糸口となって、自分の身に降りかかった災厄全てが説明できそうだ。
今までずっと理解不能だった問題にも、難なく答えが出せそうだ。


ただ、言葉で説明できたとしても、まだまだ気は抜けない。
この先、得体の知れない、今まで経験したこともないような感情が新たに噴出してくることも予想される。
最初のうちは気持ち悪いと思うだろうね。不快な体験から脱出し、回復へ向かう時には、どうしてもそういった違和感がついて回るものだ。


自問自答をする機会もぐんと増えるだろう。
だけど、それは良いことだ。順調に回復へと向かっているしるしだ。


自分(と、自分の周りの世界)に対して疑問を持つ。
自己省察という長い長い旅に出ようと思ったら、これをやらない限り、はじめの一歩を踏み出すことすらできないからね。
無事全行程を歩き切ることができた時、あなたは以前とは似ても似つかぬ、全く別の人間へと生まれ変わっているはずだ。
そして、新たな人間として新しい人生を生きていくことだろう。





サイコパスとは何かを理解する


症状:身体的な不調、自分が間違っていないことを他人に証言してもらいたがる、ショック状態、嫌悪感、「そうだったのか!」という発見、被害妄想、胸の辺りが沈み込むような重い


回復へと向かう旅の途上で、居心地の悪さという点でも、そして重要さという点でもトップクラスに位置するのがこの段階である。



結局どれだけ知識を頭に詰め込んだところで、所詮知識は知識でしかない。いずれ限界が来る。
サイコパス(精神病質)を真に理解しようと思ったら、あいつらがどんな風に物事を感じているのかを、身をもって体験してみなければならない。


被害者の多くは、「思いやり」「愛」を大切にする人々だ。
それだけに、サイコパスに「共感」する自分の姿なんてとても想像できない、と皆、口を揃えて言うだろう。


だけどね。
実は、共感力豊かな人達があいつらに食い物にされるのは、まさにこれが理由なんだよ。
普通の人は、良心を持たぬ人なんているわけがない、良心は誰にでも備わっているはず、って、つい思いがちだよね。
サイコパスのターゲットにされる人々は、特に深く考えもせず、脊髄反射的に「良心は誰だって持っているに決まっている!」という自らの信念を目の前の相手の上にまるごと投影してしまうんだ。





サイコパス研究が進めば進むほど、ついつい我を忘れて没頭してしまう、というのもよくあることだ。あまりにもサイコパスの世界にどっぷりとはまってしまい、あなた自身が自然とサイコパスの思考パターンを体得してしまった、ということは決して珍しい話ではない。


これ以上先へ行ったら本当にまずいぞ、といった危険信号。
言葉による虐待。
思い返せば、確かにあった。
そういえば、あなたを破壊しにかかったきたあの時も、あいつはサディスティックな快感に浸っていたではないか。
「お願いだから許して」と泣きすがったあなたに対し、奴がぶつけてきたのは沈黙。時には笑い声までも。
忘れようとしたって、忘れられない。


あいつの場合、単に大雑把だとか察しが悪いとかで済まされるような次元の話ではなかったのだ。
二人の関係を思い出し、あいつの立ち居振る舞い、交わした言葉を全く違った角度から眺めてみた結果...


ああ、そうだったのか。
何もかもが腑に落ちた。これで全てに説明がつく。
以前は、どれほど頭をひねって考えてみても、一向に答えが出せなかったというのに。


最初はあなたの言う事なす事、オウム返し的に真似するところから。
で、お次は愛情爆弾の集中投下。
やがてあなたらしさがじわじわと蝕まれ、三角関係へと巻き込まれ、挙句の果てには無慈悲にポイと捨てられた。
腹が立ったなんてもんじゃなかっただろう?


結局、あいつはあなたに対し、ただの一度すらも愛情を抱いたことなど無かったのだ。
...連綿と続く、大勢のターゲットのうちの一人、としか見ていなかった。


そして、新たな事実も浮かび上がる。
あいつと付き合っている間、あなたは他の人相手の時には全く考えられないような、大それたことも平気でしていたよね。


そこまでしたのは、何もあいつが「特別な人」だったからじゃない。
あいつはね、常にあなたを苦しい立場に追い込み続けていたんだよ。
あいつがあなたを釣り上げた瞬間から最後まで、ずっと。


「私、被害妄想がひどすぎるんじゃないか...?」と気に病んだ時もたくさんあったね。
でも、当時のことを思い返してごらんよ。何ということはない、全ては虐待と無視が引き起こした当然の反応に過ぎない、と今ならわかる。
何もかもが計算ずくの、意図的になされたことばかりであった。


だけど、そうした発見の数々だって、一番最後に訪れたそれに比べれば別にどうってことはない。


【...よりによって、全身全霊で愛してきた人物、心のありったけを傾けて信頼してきた人物が、出会った瞬間からずっと、あなたのことをめちゃくちゃに壊そうとしていた...。】


さすがのあなたも、これに気付いた時は全身の血も凍るような衝撃を覚えたのではなかろうか。




2018年8月2日木曜日

脱洗脳③

~認知的不協和をストップできた私。一体何が効いたのか?~

正直に言うと、【ノーコンタクト】に入ってから6週間ほどの間は、「しんどい」どころの話じゃなかった。
精神が二つに引き裂かれ、片方があっちに、もう片方がこっちに、といった具合に引っ張られる綱引き合戦がひっきりなしに行われていたようなものだったから。


だけど、そこで気を取り直してサイコパス、ナルシシスト(自己愛)、ソシオパスに関する資料を読むことに集中してみた。
そうするうちに、認知的不協和も徐々に減り、ついにはすっかり消えて無くなったんだよね。
多分、私のはらわたの奥深い場所、つまり本能の部分では、がっちりと真実をとらえられていたんだろう。
だからこそ、【違う、私はおかしくない。あいつこそが真のサイコパスだ!】との声がずっと止まなかったのだと思う。


読んだ資料はどれもこれも真実を告げるものばかり。
書かれた言葉の一つ一つが魂の奥底にまで響き、そして深いところにまで沁み込んでいった。
まだ頭の中は混乱していたけれど、その内容に上書きしたり、はたまた上から覆い隠したり、といった小細工はもうやれないな、と思った。

暗闇にパッと灯がともるような、新しい発見の瞬間。
当時の私には、そのような体験(「アハ!体験」とも言えるだろうが)が絶対的に不足していた。
だから、一つでも二つでも多くの灯りを自分でともして、はっきりと物が見えるようにしなければならなかった。


ようやく分かり始めた。
私はあいつに「洗脳」されていたのだ。
認めるのは辛かった。でも、少しずつ現実を直視できるようになってきた。


実は、身体の奥深く、はらわたの辺りから「ストップ!」の声が聞こえたのは、これが最初ではなかった。
記憶のはるか彼方に行ってしまっていたけれど、少しずつ後から思い出してきた。
あれは確か、あいつと付き合い始めて2、3週間経った頃のことじゃなかったかな。


取りあえず、脳から来る雑音は黙らせておく方がいい、と気付いた。
あの厄介な脳内綱引き合戦、つまり認知的不協和が再び始まると、脳味噌もごちゃごちゃと余計なことを横からまくしたてるようになるものだ。
この難局を乗り切りたければ、脳味噌にも少し黙っていてもらわないと。



そこで、私は新しい試みを始めた。
脳内の雑音があまりにも耐え難くなり、「黙れっ!」と一喝したくなったら、すぐさまサイコパス/精神病質者の行動に関する情報・資料を手に取るようにするのだ。
そして、ガンガン読み進めていく。
この新習慣を自分に課した。



本当に癒され、真実をより確実に理解したいと願うなら、まずは脳内にさまざまな疑問が忙しく飛び交っている時間を極力減らさないといけない。
疑問に頭を占領されているようでは、勝ち目はない。
魂の奥深くから「ああ、その通り...」と納得できるような事実...前回触れた「アハ!体験」のような事実...を疑問の代わりにどんどんインプットしていくこと。
当時の私には何としてもこれが必要だった。


だから、私は【ノーコンタクト】が定着するまでの間は、意識してあいつとの接点を避けた。
思い出の場所には行かない。好きな音楽も聴かない。共通の知人たちも遠ざける。
とにかく、徹底的に接点を減らすようにした。
うっかり接触すると、あいつの事で頭の中があっという間に占領されてしまうかもしれないのだ。
そうなったら全てが水の泡となる。



それに、【犠牲者/サバイバー】となり、命からがらサイコパスから逃れてきた実体験を、下手をすると私自身がわざわざ台無しにしてしまう可能性も、全く無いわけではなかった。
今、あいつと関わる人や物と接触すれば、心がぐらつくのは必至だ。
そうなると、自分を言いくるめ、本当の気持ちをごまかし、過去全否定だってやってしまうかもしれない...。まだまだ危なっかしい自分だったから、気を抜くわけにはいかなかった。
とにかく、あいつとは一切の関わり合いを持たないに越したことは無いのだ。


以上のような手順を踏んで、私は【ノーコンタクト】の状態を無事に守り通すことができた。
そして、認知的不協和に煽られ、やたらとうるさく叫び声を上げていた頭の中の厄介者・「疑心暗鬼」も、今では打って変わっておとなしくなった。
以前だったら、倒しても倒してもしぶとく立ち上がり、これでもか、これでもか、としつこく私を挑発してきた疑心暗鬼。最近ではすっかり無口になった。


いい?
ここからは、しっかり読んでね。


確かに、回復というゴールへと向かう旅路は長く、厳しいものとなるに違いない。
時には、頭の中に疑問が生じてどうにも止めようがない、しかも一つ疑問が解決するやいなや、その答えがまた別の疑問を呼び寄せてくる。脳内問答が永遠に終わらない...。
そんなややこしい時期だって一度や二度は体験することになるだろう。


いくら頭の中で状況分析しても、実際は身動き一つすら取れない、なのに脳だけは異常にアクティブに動いているものだから、思わず「うるさい!黙れ!」と自分に怒りをぶつけたくなる。
そうかと思えば、頭でっかちになり過ぎるのもさすがにまずいな、と気付く時もあるだろう。
そして、はらわたから上がってくる声にじっと耳を傾け、その声に従ってみるのもいいかな、と思える時期だって、いつか必ず訪れる。


あなたには次のことだけでも覚えておいて欲しい。


サイコパスがついた嘘を真に受けてしまい、頭の中を疑いばかりで満タンにしていると、回復できそうな心も回復できなくなってしまう。
だって、肝心な「真実」を収容するのに必要な空きスペースが不足した状態で、あなたは一体どうやって嘘を見抜けるというの?
まずは、真実を自分の中にどんどん落とし込んでいかないと。


そうと分かったら、早速汚れた脳味噌のお洗濯を始めよう。
「真実」のシャワーで脳内を洗って、洗って、何度もきれいに洗い直していこうね。


あなたの中にどれだけの真実が収容可能かは、サイコパスから受けた洗脳をどれだけ多く除去できるかどうかで決まってくる。
分かりやすく言うと、こう。

【受け入れた真実の分量が増えれば増えるほど、サイコパスから受けた洗脳が除去されていく。】


だから脳味噌はどんどん真実で洗ってやった方がいいのだ。
脳を洗えば洗うほど、サイコパスがあなたの脳に埋め込んだ高濃度の嘘も少しずつ薄められていき、しまいには跡形もなく消え去っているはずだから。


ある朝、あなたはいつものように目を覚ます。
「あ、もう私は大丈夫。真実がしっかりと脳味噌に浸透したから!」
いつかそんな日は必ずやって来る。
最初にはらわたレベルで受け止めた真実が、ゆっくりと時間をかけてあなたの体内でろ過されて、上昇していき、遂には脳まで辿り着く。
そうなったら、サイコパスの嘘も、真実の力でもって全て駆逐完了となっているはずだよ。
嘘が消滅したことで生じた空きスペースには、真実がしっかりと根を下ろすことだろう。
そして末永くそこに居続けてくれるに違いない。


内なる平和。
とうとうあなたも手に入れた。




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ということで、この章では二人の寄稿者に登場してもらった。
彼女達の文章を読んで、あなたが回復へと向けて旅立つ勇気が湧いて来たなら、僕としても大変うれしい。
数々の有益なアドバイス、ぜひとも参考にして欲しい。


「真実を広めること」。

今、暗闇の真っ只中にいる人にとっては、これこそが最強最上の暗闇脱出法ではなかろうか。
サバイバーにとっての知識は、力としてはたらく。
逆に、サイコパスには、その知識が彼ら自身を傷付ける毒としてはたらく。


だから僕たちサバイバーにとって、情報はいくら多くても多過ぎるということは無いんだ。絶対に。
そうして必要な情報を手に入れ、歯車がきちっとかみ合い、全てが動き始めたら、そこから先はこっちのものさ。
...後はひたすら光に向かって前進あるのみ、だよね。


本書【訳注:英語原書の"Psychopath Free"。下のリンクを参照ください。】の巻末にはさまざまな記事、書籍、動画の情報をまとめておいたので、ぜひそうした資料を大いに活用し、自分の身を守るための知識を仕入れてもらえれば、と思う。
そして、認知的不協和という、われわれにとっての忌々しい敵を、徹底的に叩きのめしてしまおう。