【タイトルでお気付きの方もいらっしゃるでしょうが、今回の文章は、2015年5月8日付の投稿(http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/05/blog-post.html )と内容的にはほぼ同じです。
ただし、2015年に発売された"Psychopath Free"改訂版では、「気が付けば、被告席に」の部分が前回までの「臨時ターゲット」(改訂版に新しく付け加えられた部分)の項のすぐ後へと移動しました。表現にも若干の変化が見られます。
そこで、今回は加筆・修正したものを【改訂新版】と銘打ちまして再掲載します。】
Psychopath Free (Expanded Edition): Recovering from Emotionally Abusive Relationships With Narcissists, Sociopaths, and Other Toxic People
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あなたが関わり合いになった相手が、サイコパス人間だったとしよう。
ある時を境にして、特にこれといった理由も無いのにあなたを悪者扱いし、責め立てるようになるはずだ。これは「お約束」のようなもの。
特に、相手の「危険信号」にあなたが気付き、おぼろげながらもその正体を掴み始めた時などには、その攻撃が一層激化してくる。
罵倒し、侮辱する言葉の数々。
目的は、ずばり、あなたを追い詰めて、被告人扱いすることだ。
目的は、ずばり、あなたを追い詰めて、被告人扱いすることだ。
一体何のために?
実はこれ、拍子抜けするくらい簡単なことなのだ。
そもそも、自らの行いを弁護する人というのは、実際は何もしていないとしても、傍目には「悪いことをした人」のように映ってしまうもの。
これは残念ながらいつの時代も変わらない。
実はこれ、拍子抜けするくらい簡単なことなのだ。
そもそも、自らの行いを弁護する人というのは、実際は何もしていないとしても、傍目には「悪いことをした人」のように映ってしまうもの。
これは残念ながらいつの時代も変わらない。
誰かが「自分は悪くない!無実だ!」と訴え始めるやいなや、人々の見方や思い込みは一方向へと傾き始める。
不公平だって?
まぁ、そうだよね。
でも、世間とはそういうものだ。
こうした風潮の犠牲となって、人生をめちゃめちゃに狂わされた人はごまんといるさ。例えば、一度レイプ犯と目されてしまった男性は、後に身の潔白を晴れて証明できたとしても、世間からはずっとレイプ犯として見られ続ける。
無罪。有罪。
まぁ、そうだよね。
でも、世間とはそういうものだ。
こうした風潮の犠牲となって、人生をめちゃめちゃに狂わされた人はごまんといるさ。例えば、一度レイプ犯と目されてしまった男性は、後に身の潔白を晴れて証明できたとしても、世間からはずっとレイプ犯として見られ続ける。
無罪。有罪。
真相がどうであろうと、関係無い。
もう、彼のことを信用する人はいなくなってしまったのだから。
サイコパス人間が使うのも、これと同じ心理テクニックだ。
あいつらは、上のレイプ犯の話のように、根も葉も無い話を捏造しては、自分の周囲の人々に「あいつは怪しい」と触れ回る、ということをする。
もう、彼のことを信用する人はいなくなってしまったのだから。
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サイコパス人間が使うのも、これと同じ心理テクニックだ。
あいつらは、上のレイプ犯の話のように、根も葉も無い話を捏造しては、自分の周囲の人々に「あいつは怪しい」と触れ回る、ということをする。
で、気が付くとあなたは全く身に覚えの無い罪を着せられ、いつの間にか被告人の立場へと追いやられている。
さすがにここまでされては、あなただって言い返したくなるだろう。
そりゃそうだ。あなたの名誉が今、目の前でずたずたに汚され、貶められているのだから、黙って見過ごすわけにはいかない。
さすがにここまでされては、あなただって言い返したくなるだろう。
そりゃそうだ。あなたの名誉が今、目の前でずたずたに汚され、貶められているのだから、黙って見過ごすわけにはいかない。
その他大勢の人達みんなに抗弁するのは無理かもしれないが、せめてあなたを愛している「はず」の、目の前のパートナーに対しては、ちゃんと言うべきことは言わないと、って思うのも当然だよね。
かくして、あなたは「それは違う!私はそんなことしていない!」と言えるだけの確かな証拠を、必死の形相で集め始める。
サイコパス人間の狙い通り、自滅へ向けての第一歩を踏み出してしまったとも知らずに。
で、あなたが証拠探しに奔走する間も、サイコパス人間は「お手並み拝見。」とばかりにどっかりと腰を下ろし、目の前で繰り広げられる愉快な見世物を楽しんでいるのだ。
で、あなたが証拠探しに奔走する間も、サイコパス人間は「お手並み拝見。」とばかりにどっかりと腰を下ろし、目の前で繰り広げられる愉快な見世物を楽しんでいるのだ。
殺気立った被害者、つまりあなたのことを落ち着き払って指差しては、「あーあ。またやってるよ、あの哀れな、頭のおかしい奴が...。」とさげすむ。
要するに、あなたの怒りに火を付けたくって、煽ってくるんだ。
カッカしているあなたの言動を冷静な口調でもって指摘し、揚げ足を取っては、「ほら、だから言っただろう。」と、自らの正しさを証明しようとする。
【参考記事】
モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないposted with amazlet at 17.04.06
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「...被害者が憎しみを見せれば、加害者は喜ぶことになる。それによって、加害者は自分の行為を正当化できることになるからだ。
『こちらが相手を憎んでいるんじゃない。相手がこちらを憎んでいるんだ!』」
(p.258)
「違う、嘘をついているのはあの人の方!ほら、これが証拠!」
「あの人達がグルになって私を騙したんだってば。ほら、証拠はあるんだから!」
「過去の元カレ/元カノ10人だって同じ目に遭ったんだから。証拠ならある!」
問題は、誰も証拠なんて気にしちゃいない、ってこと。
証拠?そんなの、どうでもいいのだ。
周囲の人々の目に映るのは、「自分は悪くない」と必死にもがいているあなたの姿だけなのだから。
「悪くない」と叫ぶ奴の方こそが、実は悪い奴。
そのような印象だけが強く残ってしまう。
あなたにはこれだけは覚えていてもらいたい。
「自分は間違っていない」と自己弁護すればするほど、あなたは窮地へと追いやられるはずだ。
時として、"Less is more" (少なければ少ないほど良い)が最善の策という場合があるが、これはまさしくそういうケースだ。
たとえば、サイコパス人間が、信じられないようなレベルの悪口でもってあなたを貶めにかかってくる、としよう。
自分だったら100点満点のやり方で反撃できるさ、勝てるさ、なんてこと、まさか考えちゃいないだろうね?
言うまでもないが、あいつらはあなたがどう反応するかも全てお見通しだよ。全て見通した上で、どういう罵詈雑言をぶつけるのがベストか、どのような挑発が一番効果的か、ちゃんと計算しているんだ。
あなたが一番大事にしている物や事柄。
あいつらはそこを狙い撃ちして来るはずだ。
一番大事なものを叩かれたら、さすがにあなただって黙っているわけにはいかないだろう?
普段にも増して、熱くなって応戦せずにはいられないはずだ。
そう。連中はそこまで見通した上でやっているんだよ。
だから、見誤らないことだ。
...あいつらの言動の背後には、必ず何らかの意図が隠されていると見た方がいい。
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あなたを泥仕合に引きずり込むのに最も簡単な方法、知っているかい?
サイコパスの奴等が自分で手を下しておいた悪事を、「お前がやっただろう」「あんたがやったのね」と、あなたに罪を全部被せて、非難する。
たったそれだけでいいんだ。
いかにも偽善的な化けの皮を被ってくるあいつらの、その腹黒い正体をすっぱ抜くなんて、あなたにとっては至極簡単、朝飯前かもしれない。簡単すぎて拍子抜けするぐらいだ。
だが、問題なのはその「簡単すぎる」点なんだよ。
なぜそこまで簡単にするのかって?
あなたを引っ掛けるための【罠】だからさ。
相手がゴミ発言をしてきたら、さっさと相手を論破して黙らせてしまえばいいのに、と思うだろう?
でも、ゴミ発言はゴミ発言ってちゃんと見極めて、それなりに対処する必要があるんだ。まともに取り合っちゃダメだ。
間違っても相手からの挑発に易々と乗っちゃいけないよ。
サイコパス人間は、あなたを被告人席へと追いやって悪者扱いすることしか考えていない。
あなたのことを「みなさん、私は悪くないんです!」と声高に訴える、哀れな被告人にしてしまいたいだけなんだ。
あなたの方で、差し出された餌にうっかり手を出してしまったら、万事休す、だ。
後はサイコパス人間の狙い通りに何もかもが展開していくのを黙って見ているしかない。