2017年11月10日金曜日

【スピ系自己愛】洗脳牧場は楽しいかい?【危険な指導者】

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前回のマーサ・スタウト著「良心をもたない人たち」に続き、今回もまた、手持ちの良書から「スピリチュアル・ナルシシズム(スピ系自己愛)」の理解に役立つ部分をご紹介します。

依存心まみれの生徒+スピ系自己愛指導者=洗脳牧場。
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/blog-page_26.html

ちょっと分厚いのでとっつきやすい本ではないかもしれません。
でも、「さよなら、サイコパス(Psychopath Free)」の主題である、自己愛性人格障害をこじらせて邪悪さの域へと突入した人間たちについての理解を深めたいのであれば、ぜひ一度は目を通しておきたい一冊です。
本ブログでも「推薦図書」の一つとして挙げております。


文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)
M・スコット・ペック
草思社
売り上げランキング: 10,047

自分の中核となる考え方や主義信条。
どちらの道へ進んだら良いのか、という人生における重大な決断。
言うまでもなく、他人に委ねて丸投げしてしまうのは望ましくないばかりか、大変な危険をもはらんでいます。

なぜ、いい年した大の大人がそんなバカなことをしてしまうのか。


スピ系自己愛指導者たちが何らかの洗脳テクニックを用いて、じわじわと私たちの考えを蝕み、コントロールしているから...かもしれませんよ。
続きはリンク先のM.スコット・ペックの文章で直接お読みください。


笑っちゃいけません。
私たちが生きているこの世界は、既に洗脳やコントロールで満ち満ちているのですから。
毎日目にする広告。
テレビに出てくる偏った芸能人の顔ぶれ。(某宗教の信者、多し。)
偏向報道。
「これも、洗脳?」と疑いたくなるような例を挙げればきりがないほどです。


スピリチュアル業界も全く同じです。
むしろ、他の業種より洗脳の仕込みがもはるかに盛んに、しかも巧妙に行われていると思った方がいいです。
スピリチュアル商売人のテリトリーに足を踏み入れるのは、洗脳/コントロールテクニックの人体実験に進んで参加するようなもの。
そのぐらい疑ってかかった方がケガしなくて済みます。
同じケガでも軽傷で済ませられます。


「自分にとっての【グル(尊師)】は、外の世界の誰かが務めて当たり前」


...そのような思い込みに毒されていると、知らず知らずのうちに洗脳牧場へと導かれ、心と頭の自由をはく奪されかねませんよ。
「もうこいつは不要だな」とグルが判断すれば、あっという間に屠殺(とさつ)され、晩のおかずとして食べられちゃうのがオチなんですけどね。


おー、コワいコワい。


今からでも遅くはありません。
生き方・考え方の大転換をすることで、牧場に囲い込まれない、簡単に騙されない人になりましょう。


自分の人生は、自分が決める。
ヘタに外部の人の判断を仰がない。
選択にあたっては、100%自分が責任を負う。
早く答えを知りたい!という幼稚な欲は捨てる。


こうした生き方を心掛けていくだけでも、いかさま指導者に引っ掛かる確率はガクンと落ちるはず。
そうしたインチキ野郎の牧場に囲われて、あたかも自分が本当に強く、頼もしくなったような錯覚に陥る癖。
そろそろやめませんか。


【シープル】SHEEPLE(羊sheepと、人間peopleを合わせた造語。)
としてのつまんない一生なんてゴメンですよね?
だったら、いい加減に目、覚ましましょう。

【Wikipediaより:「シープル(: Sheeple)は、英単語(sheep)と人々(people)を組み合わせて作られた混成語である。群集動物である羊のような人々という意味で、非難や揶揄で用いられる言葉。批判的な分析や調査を行うことなく、他人の示唆を自発的に黙認する人を指す。」 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AB。 】

2017年11月7日火曜日

【スピ系自己愛】「救世主気取りの指導者」。それ、サイコパスじゃない?

今日は「さよなら、サイコパス」翻訳記事更新を一回お休みしまして、こちらの特設会場に新しい資料を追加しました。

【スピ系自己愛】逃げろ。離れろ。関わるな。エセ"救世主"三原則。【良心をもたない人たち】
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/blog-page_10.html

タイトルを読んだだけでお気付きだとは思いますが、中身の9割はご存知マーサ・スタウト著の名作「良心をもたない人たち」からの引用(ありがとうございます。)です。
本ブログのウェブページ版右側、推薦図書の一番最初に載せてありますので、下の表紙には見覚えのある方も多いのではないでしょうか。


良心をもたない人たち (草思社文庫)
マーサ スタウト
草思社
売り上げランキング: 1,061


管理人がこちらの本を入手してから既に数年。
たまたま昨日読み返していたところ、家族や職場での人間関係だけでなく、【スピリチュアル・ナルシシスト(スピ系自己愛)】についても触れられているのを発見。正直、驚きました。
当時の自分にはあまり関係無いように思えたのか、うっかり見落としていました...いやはや。
手持ちの本は時々再読してみるもんです。


上のリンク先にあるマーサ・スタウトの著書からの引用文。


そしてこちら↓の要約文。
(YUKIさん@「いつも空が見えるから 子供の疲労と発達・愛着」HP、リンクフリーということで貼らせていただきます。ありがとうございます。)

25人に1人?「良心を持たない人々」サイコパスの10の特徴とあなたが身を守る方法 
https://susumu-akashi.com/2015/10/psycho-pass/

一読されて何かこう、背中にゾクッと来るものをお感じになったのであれば、書籍を入手されてじっくりと最初から最後まで読まれることをおすすめいたします。
それも、できるだけ早く。



フツーの人の顔をしたフレンドリーな怪物が向こうから近付いてくる。
謙遜ぶったいい人ヅラの裏側では、どうやったらあなたのことを搾取できるだろうか、利用できるだろうか、とドス黒い企みを抱いている。


まるでホラー映画ですよ。
でも、私たちを取り巻く世界って、実際にこういった危険に満ち満ちているんですよね。それに気付く人と気付かない人がいて、気付いた人にとっては決して安全な場所でもないし、楽園でもない。


画面の向こうの世界やフィクションの中だけでなく、こうした人物は社会のあちこちに潜伏していて、虎視眈々と次の獲物を狙っています。
恋愛関係以外にもサイコパスがダークパワーを発揮する場所はたくさんあります。
「スピリチュアル」なんてやくざな世界は、その最たるもの。


http://www.godisreal.today/wp-content/uploads/2015/02/false-prophets-today.jpgより拝借。


「良心をもたない人たち」。
これ、全ての大人が一度は読んだ方がいい本だと思いますよ。
そうした「エセ救世主」面した詐欺師に簡単に騙されないように。
また、たとえ騙されたとしても傷が浅いうちにとっとと逃げられるように。


逃げるが勝ちです。関わらないのが一番です。
とっとと忘れてやりましょう。



【関連記事】

自己愛的な「スピリチュアル指導者」を見抜けなかった私
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/blog-page.html

【隠れ自己愛人間】。...知ってた?
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/blog-page_7.html

スピ系自己愛~肥大するエゴ【前編】
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/will-and-spirit-isil-will-and-spirit-2-d.html

スピ系自己愛~肥大するエゴ【後編】
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/6-neo-paganism-httpsja.html

史上最凶最悪のナルシシスト(自己愛人間)①
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/blog-page_13.html

史上最凶最悪のナルシシスト(自己愛人間)②
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/3.html

史上最凶最悪のナルシシスト(自己愛人間)③
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/5.html

2017年11月6日月曜日

【コラム】連続煽り魔

柔らかでおおらかな心を持つ人を探り当てることにかけては、名人レベル。
それが「連続煽(あお)り魔」と呼ばれる連中だ。


ターゲットとして狙いを定めた人々にはしょっちゅうツッコミ。
過小評価しては凹ませ、嫌味をぶつけ、恩着せがましい態度を取る。
そうやって無垢な人々を陥れ、搾取することが、彼らの真の目的だ。


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ターゲットは、温和な性格ゆえに人との衝突だけは避けたいと思っている。
なので、そうした仕打ちに遭いながらもなお、「感じの良い人」を必死にやり続ける。
円満な人間関係に波風立たせるのがイヤだから、相手に何をされても許してしまう。
それだけではない。
「きっと何か理由があるんだな」と相手を許し、その悪行に目をつぶろうとすらしてしまう。

これで連続煽り魔がおとなしくなると思ったら大間違いだ。
ターゲットへの仕打ちはその後もますますエスカレートする一方。
「もう限界」と悲鳴を上げるその時まで、執拗な攻撃が繰り返される。


ターゲットが降参するのを見届けて、煽り魔は一旦奥へと退却。
それから事の成り行きをじっくりと見守る態勢へと入っていく。
挙句の果てに、「これほど陰険な人だったとはね。どうしてそんなにすぐ怒るんだ。まさかここまで気分の上下が激しい人とは思わなかった。」とのびっくり発言。
自分から罠を仕掛けたくせにね。


そこまで言われてしまうと、ターゲットはつい、自分の非を認めて相手に謝罪してしまうもの。
しかも、それだけでは済まない。
「お前が悪い」「あなたが悪い」という煽り魔からの非難をまともに受けてしまうのだ。


自分としたことが。つい、カッとなってしまって(そうなるのも当然なのだが)。
煽り魔が毎日やっているのと同じことやってるだけなのに、なぜだかすぐにケチがつく。
きっと自分がだめなんだろう...と自信を削がれてばかりのターゲット。


連続煽り魔とターゲットとの違いって、一体何だろう?


それはね、【後悔という気持ちの有無】だよ。
煽り魔の辞書に【後悔】という言葉は一切無い。
一方、ターゲットにされる人はちゃんと【後悔】の何たるかを理解している。


いついかなる時でも沈着冷静でいろ。
ターゲットにプレッシャーを与えておきながら、煽り魔自身は何でもかんでもやりたい放題の好き放題。


一体何様のつもりなんだ、お前らは。



2017年11月3日金曜日

陰湿な陰口 Covert Gossiping②

サイコパス人間から【理想化】され、愛情爆弾をバンバン投下されている間、僕たちはつい


世界1.サイコパス人間はまともだ。嫉妬深く、性悪で利己主義なのは、他のみんなの方だ。


との見方へと傾きがちだ。

まさかこんな人が本当にいたなんて。
信じられない。夢みたい。
そう思った途端、僕たちはこの「ソウルメイト」にまつわる新たな現実をあっという間に作り上げ、それを自分の中に定着させてしまう。


...そう、この人は素晴らしい。それは当たり前。
でも、他のみんなだっていい人ばかり。
もう、何もかもが絶好調で最高!


この段階でのあなたは、多分こんな調子で浮かれているはず。
だが、前回書いたように 、それほど素晴らしい人であるはずの「ソウルメイト」が、他の人々についてチクチクと棘のある言い方をするようになったら、要注意。
あなたの現実に亀裂が入り始めている。


【...彼/彼女は、正直で善良なひと。あの人が言うのだから、きっと他の人についての悪口にしたって、それなりの正当な理由があるに決まってる。あの人達、表では取り繕っているけど、陰では嫉妬心メラメラで、腹黒で、自分勝手なことばかり言っているに違いない...。】

まだ夢から醒めたくないあなたは、こんな理屈でもって自分を納得させる。
だって、もしその逆が真実だとしたら、それこそ一大事じゃないか。
嘘をつき、陰口を叩き、人を操る。
それがあなたの大好きな彼/彼女の真の姿だ...。
そんな話、到底信じられないだろう。


夢というのは、どっぷりとハマればハマるほど、脱け出すのがより困難になる。
この段階では、周囲の人全てがあなたにとっては「敵」に見えているはずだ。
まさにサイコパス人間の狙い通りになったんだよ。
サイコパス人間無しでの幸せなんて、絶対にあり得ない。
そう頑なに信じ込む程にまで、奴はあなたを追い詰めてしまったんだ。



でもね、「偽りの現実」って作り上げるのは簡単だけど、キープするのは大変なんだよね。
その現実を生きようと思ったら、何かと言い訳したり、弁明したりする必要がどうしても出てくる。まるで被告人になったみたいだ。
「それは違う」「そうじゃない」を口にする回数がやたらと増えていく。


サイコパス人間はそうした手口を駆使することで、あなたの目をくらませ、ざわざわと不安な気持ちを掻き立てる。
自分のことをほめ殺ししている目の前の人物こそが真の敵だというのに、あなたはそれにまだ気付かない。
あいつらの隠し方が巧妙だから、それも仕方の無いことだけど。


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別れ。

そして、そこからの回復。


立ち直る過程において、僕たちは世界1という偽りの見方と訣別する。
あれはファンタジーでしかなかった。
そう気付いた時、目の前に立ちはだかるのは現実という高い壁。
身も心もぼろぼろ。
まるで抜け殻のようにからっぽ。
希望なんて全て消えた。
あなたがそう思うのも無理も無い。
世界で一番大切な、非の打ちどころのない完璧なパートナーを失ってしまったのだからね。
しかも、周囲を見渡せば、どいつもこいつも信用ならない、底意地の悪い奴ばかり。


もう周りには誰もいない。
何一つ残されていない。


だが、やがて僕たちはなけなしの力を振り絞って、周囲の人々との間に少しずつ信頼関係を取り戻していく。


ここで思い出して欲しいのが、「いつもさん」。
ひょっとしたら彼らのおかげであなたの人生が一変するかもしれないよ。

「いつもさん」~The Constant~ 【1】
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/02/the-constant-1.html

「いつもさん」~The Constant~ 【2 】http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/02/the-constant-2.html

「いつもさん」は、僕たちに「お互いを大切にする人」と一緒にいればどういう気持ちになれるかを教えてくれる先生だ。

上から目線で裁くような物言いをしない。

やたらと三角関係を作らない。

嘘の話を広めない。


そういう人々と時間を過ごすうちに、少しずつ気持ちがほぐれて、伸び伸びと振舞えるようになっていく。


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全てのトラブルを遡ると、何もかもがたった一人の真犯人へと行き着く。
他の誰も悪くなかった。
悪いのはあいつ一人だけ。
僕たちにそれがはっきりと示される日がきっと来るはずだ。
そうなれば、あらゆることが収まるべき所に収まっていくだろう。


世界1が後退していくのとちょうど入れ替わるかのように、今度は世界2の物の見方がはっきりと前面に出てくる。


世界2.嫉妬深く、性悪で利己主義なのはサイコパス人間の方。他のみんなはまともだ。


結局、世界1は全くのデタラメだった。
あなたも、あなたのパートナーも、周囲の世界と敵対していたわけではなかった。
あなたにとっての敵は、かつてのパートナーだったサイコパスただ一人のみ。他の人は関係無い。
ようやくそれが明らかになった。


以前は嫌いだと思っていた人達とも、無事に仲直り。
ゴタゴタに巻き込まれた彼らのことを気の毒とさえ思える余裕さえ出てくるだろう。
まっとうな現実世界に身を置き、サイコパス人間の嘘八百から無事逃れられたことで、認知的不協和を感じることも無くなっていく。

認知的不協和:エンen転職 「転職大辞典」から引用。https://employment.en-japan.com/tenshoku-daijiten/14811/ 
「認知的不協和とは、人が自分自身の中で矛盾する2つ以上の確かな物事を抱えている状態やその時の不快感を指し示す言葉です。社会心理学の分野で用いられます。 
このような状況にあるときに、誰もが精神を安定させるために自分の行動や態度を変えようとするといわれています。 
例えば「煙草を吸うことは気分転換になるので良い」という事実と「煙草は百害あって一利なし」という事実があります。
どちらも確かなことではありますが、両方を選択することは不可能ですね。そこで、前者を取って愛煙家のままでいるか後者を選択して禁煙するかのどちらかの行動になる、という訳です。】


慈悲深くて人に共感できる人という、本来のあなたがやっと戻って来た。
奴らの捏造により膨れ上がっていた被害妄想も、今では嘘偽りの無い信頼へとその姿を変えた。
そして、あなたをずっと苦しめていた頭痛の種もなくなった。



さあ、ここまで来たら、そろそろあなたは【真の】問題に立ち向かわねばならない。
その時はもう目の前にまで迫っている。


2017年10月27日金曜日

陰湿な陰口 Covert Gossiping①



「ドラマめいた泥沼状態は嫌いだ」
と、サイコパス人間は言う。


だが、時が経つにつれてあなたは嫌でも気がつくはずだ。
あそこまでひどくドロドロした泥沼人生を生きてる奴らなんて、そうそうお目にはかかれない、ってことに。


もちろん彼らだって「別に好き好んで泥沼化させるわけじゃない」らしい。自分は全然悪くない、とも。
先方からの熱烈アプローチで付き合い始めたものの、実は性格悪いと後で判明、別れる前には全てがめちゃくちゃ。ひどいよね。理不尽だよね。

...それが彼らの言い分だ。


あなただって薄々気付いているだろう?
どうやら真相は全く違っていたようだ、ということに。


サイコパス人間は人々を煽って関係を泥沼化させ、敵対関係と競争という渦の中へと引きずり込んでいく。これはいつも変わらない。
巷でよく見る「ドラマクイーン」【注】との一番の違いは、サイコパス人間の場合、何をやるにしても「悪意が無い」かのように外部の人に見せつけている点、であろう。


【注: ドラマクイーンとは(WEBLIO辞書より)
英語のスラングの一種で、自分がドラマのヒロインであるかのように、大袈裟で同情を誘うような、感情的な振る舞いをする女性を指して、批判的に用いられる語。時に男性に対しても用いられると言う。】


こうしたらどう?と、さりげなく提案。
すると、自分と関わりのある人々が続々とぶつかり、大破、炎上。
本人はその惨状を安全な場所からじっくり見物。


僕がタイトルに「陰湿な陰口」【訳注:covert=人目につかない、内密の、覆い隠された...等の意味】という表現をあえて使ったのは、そうやって表に出ることなく人を貶める奴らの陰湿さを伝えたかったからだ。


サイコパス人間の悪企みは、小さな【毒】の種を周囲のあちらこちらに撒くことから始める。


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誰彼構わずつかまえては近くに寄せて、「あなたは素晴らしい」と耳元でささやきつつ、その人をさかんに持ち上げる(理想化)。


ところが、本人がその場から去るやいなや、たちまち悪口大会の幕を切って落とすのもあいつら自身だ。
「悪口大会」って書いたけれども、これだとあいつらの陰口の微妙ないやらしさが充分に伝わらない恐れがあるよね。



サイコパス人間はね、はっきりとした言い方で糞味噌にけなすというよりはむしろ、

「自分は、あの人にひどい目に遭わされた被害者なんです」

って感じに話を持って行くんだ。



どういうわけか、サイコパス人間にいつも辛く当たるような奴がいたとする。
すると、あいつらはこう言う。


「所詮人間です。過ちだって犯すでしょう。でも、ひどい目に遭った被害者は、私の他にも現にいる。気の毒なことです。」


陰口ではなく、みんなからひどく扱われた被害者でありながら、他人をちゃんと気遣う私、という自己アピールでもって反撃するんだ。


あなたもきっと経験したんじゃないかな。
ああ、この人、こんな不平不満の打ち明け相手としてわざわざ私を選んでくれたんだ、って思わなかったかい?
正直な話、相手から特別扱いされてまんざらでもなかったんじゃないかな。


(ね、それほどにまで僕らの善悪の基準はひどく捻じ曲げられていたんだよ。)



ところが、事態は急変。
今やあなたがあいつらの悪口の対象となっている。


何の前触れもなく、あなたは突然諸悪の根源と決めつけられた...
まさかあなた自身が矢面に立たされる日が来るとは。


そうした動きが加速するのは、あなたと相手との関係がほころびを見せ始める頃だ。
「あんなひどい奴に...」とさんざんあなた相手にボロクソに言っていたその対象の元へと舞い戻り、今度はそちらであなたのことを糞味噌にけなす。
で、「あの女/男はおかしい、終わってるね」と、来る日も来る日も嘆き節をうならせているらしい。


これで多くの人はころっと騙される。
そして、「気の毒に」「かわいそうに」の言葉をさかんにあいつらに浴びせかけてやるんだ。


サイコパス人間にしたって、次のターゲットを定めてそっちへ本格移行するまでには時間を稼がなければならない。
暇つぶしする間に誰からも不貞を咎められずに過ごしたかったら、「自分は被害者なんです」とさかんに吹聴して回るのが一番、ってことを熟知しているんだよ。あの連中は。


あなたがサイコパスな相手と付き合っていた頃、一度も会ったことすら無い人々のことを「嫌いだ」「憎たらしい」と感じたこと、一度や二度はあったよね。
でも、それって、サイコパス人間がしょっちゅう自分に都合の良いように話を捻じ曲げたせいじゃないのかな?
...ベタ惚れされてしつこく迫って来たから付き合ったけど、結局はズタボロにされてひどい思いをした、とか。
もしくは彼女/彼があなたのことを死ぬほど嫉妬しているそうだ、とか。
そんな話ばかりゴマンと聞かされたから、じゃないのかな?


この手の話を幾度となく、時間をかけて繰り返し聞いていくうちに、あなたの中には大量の負の感情と妬みとが徐々に積もり積もっていく。
通常の健全な人間関係だったら、まずそういうことは起こらない。
しかも、あなたが自分の内側に積もらせていくのとそっくり同じ負の感情を、他の人々があなたに対しても向けるようになるのだ。
何とも痛ましい話である。


たとえば、あなたがサイコパス側を味方する友人や、その元カレ・元カノとばったり出会ったとしよう。おそらくは笑顔で挨拶してくれるだろう。あなただって、同様に笑顔で応えるに違いない。


だが、一度サイコパス人間の呪いにかかった人間たちの場合、事はそう単純ではない。
笑顔の裏側には、表面とは似ても似つかぬどす黒い部分が必ずや、ある。
誰もが陰で互いへの恨み・つらみをくすぶらせ、しかもそれが日増しに大きくなる一方なのだからね。
無理もないさ。
だって、みんなが他の誰かに敵対するようにと仕向けられてきたんだから。
あいつらの策略によって。


そう。


あなたも、他のみんなも、奴らにとっては単なるチェスの駒(ポーン)のひとつでしかない。


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注目とドラマ無しでは生きていけない連中が暇つぶしとしてやる、チェスの駒に過ぎないんだよ。


駒と駒とは近付き過ぎると互いに情報交換されてしまうので、程よく離れたところに配置する。
かと言って、離れすぎてもまずいんだ。
あなたが自分の立場に常に危機感を抱かざるを得ない程度の、敵の姿が見え隠れするぐらいの、ちょうど良い距離に置かねばならない。


こうしてチェスの駒にされて、巻き込まれてしまった周囲の人々にしても、おそらく本当はその全員が「100%まともな人」なのかもしれない。
あなたがまだサイコパス人間と完全に切れてない段階では、なかなかそうは認めたくないだろうけどね。
そうした周囲の人々だって、君と同じようなやり方で毒を盛られて、洗脳されて、そしてあいつらが吹き込んだ悪評を丸々信じて、敵対的な態度に出ているだけかもしれないよ。



人一倍共感力の高い彼女・彼氏を自認するなら、相手の友達とは積極的に仲良くなって当たり前。その人達に好ましく思われたい、と願うのも当たり前...。
確かに、付き合い始めて間もない頃はそれでも良かった。
だが、三角関係が浮上し、陰口がエスカレートしていくにつれ、あなたの中にはますます多量の彼らに対する負の感情が蓄積されていく。


時にはそんな自分を責めたこともあっただろう。
「あー、やだやだ。私、嫉妬心と恨みつらみの塊になってる。最低だな。」


これこそまさに、サイコパス人間が暮らす現実世界だ。
陰口と嘘でもって現実がひどく歪められた世界。
ついにあなたもその一員として仲間入りだ。


あなたの前に現実世界が二つある。
さて、選ぶとしたらどちらだろうか。


世界1.サイコパス人間はまともだ。
嫉妬深く、性悪で利己主義なのは、他のみんなの方だ。


世界2.嫉妬深く、性悪で利己主義なのはサイコパス人間の方。
他のみんなはまともだ。

2017年10月23日月曜日

退屈



イヤな出来事の後、一人になって充電したり、考え事をしたりする。
誰だってそういう時間が必要だ。人間とはそういうものだ。
ものづくり。文章執筆。料理。
空想の世界に遊ぶ。瞑想する。絵を描く。将来の見通しを立てる...。
さもなければ、ちょっと昼寝をする、とか。
これだって、疲れた自分への立派なごほうびだ。


何を言いたいのかって?
つまり、こういうこと。

「内向型人間だろうと、外向型人間だろうと、時々は立ち止まって静かなひとときを持たねばならない。
これは全人類に当てはまる真理だと思う。」


...これ、残念ながらサイコパス人間には当てはまらない。
あの連中にとって、「一人で過ごす時間」ほど心がざわつくものってほとんど無いんだ。
他の誰かと一緒にいさえすれば、クールで落ち着いた顔を保っていられるのだけどね。
何せ、こいつらは良心というものを持ち合わせていない。
ひとりぼっちになると、ろくなことしか考えないんだよ。
賞賛と注目というエサの供給がストップすると、奴らの頭の中はたちまち「退屈だ~」の不満でいっぱいになる。


常に退屈している、サイコパス人間。
身につきまとう「退屈」をどうにかこうにか振り払いたくって、何かしら外に刺激を求めずにはいられないのだ。
長時間一人になるのは耐えられない。


健全な人間は、年を取るにつれて静けさと内省の素晴らしさがわかるようになる。
一人静かに過ごすひとときを持ってはじめて、人は自分についての大切な真実を見出せるものだ。


ところが、ここでもサイコパス人間の反応は異なる。


何せ、あいつらと来たら、どんなに自分の中を見つめたところで何一つ見つからない...要は中身がスカスカ...という類の人間だからね。
暇さえあれば周りをキョロキョロ。誰かいい人がいれば物真似スタート。
「あ、これ、欲しい」という特性は即座にコピー、自分にペースト。
それが奴らの十八番だ。


「想像力」と「創造力」。
人間に与えられた才能の中でも最も素晴らしい部類に属するこの二つだけれど、いずれも「共感力」というベースがあって初めて花開くもの。
サイコパス人間にはその共感力すら存在しない。
だから、何をやってもせいぜい猿真似レベル。そうなるのも当たり前だよね。


僕は以前、ソシオパスを自認する人々が集う掲示板やオンライングループを覗いたことがある。

【参考記事:「ソシオパスとつきあっているかもしれない11の兆候」
http://www.huffingtonpost.jp/entry/11_signs_dating_a_sociopath_n_3841308.html 】


どこの場所でも決まって大いに盛り上がっていた話題があった。


「毎日が死ぬほど退屈なんだけど、どうしたらいい?」



いかにもあの手の連中らしい悩みだな、と思ったよ。



おススメされていた「退屈への処方箋」の内容は、まぁ、僕が予想した通りだった。
セックス、アルコール、ドラッグ。
そして...他人を操ること。


他人と自分との間に結ぶ、人間関係。


Copyright:endomedion / 123RF Stock Photo

人間関係ほど頼りになり、効果抜群の退屈撃退法を見つけるのは至難の業だ。
一度誰かを引っ掛け、後はその人をいじるだけ。
これほど楽な退屈解決法はそうそうあるまい。
しかも、いつでもオンデマンドでほめ言葉を引き出し、注目を集め、賞賛の眼差しを浴びることまで可能、という特典付きだ。


ターゲットを固定し、スタンバイOK!の状態で常駐させられればもうしめたもの。
後は誰にも邪魔されず、サイコパス人間の気が済むところまでとことんターゲットをおとしめ、傷めつけていくだけだ。
「恋している人」の役を演技するよりも、はるかに面白い展開となることだけは間違いない。


迷路にはまった哀れな小ネズミのように、あたふたと右に左に駆けずり回るあなた。
死ぬほど退屈だった毎日にうんざりしていた奴らにとって、こうした光景は最高に愉快な見世物だ。
少し前にあなたがくぐり抜けた【理想化】の段階も、結局、奴らの退屈が産み出した副産物に過ぎなかったわけだ。


【参考過去記事: 作りものだった「ソウルメイト」: 理想化【1】
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/02/1.html 】

...できるだけ長い間あなたを傷め続けて楽しい思いをするためには、じっくりとあなたを磨き上げて、調教する手間暇がどうしても必要だったんだね。



あいつらと付き合っていた頃、「疲れたな...」と感じたことが多くなかっただろうか。
いわゆる「ハネムーン期」の濃密さが一段落するやいなや、あなたと彼/彼女が二人っきりでいる機会は激減したはずだ。


なぜかいつも周りに誰かいる。
相手の都合や、相手の友達の都合に合わせて、誰かを交えて一緒に動く。
で、さんざん振り回された後にも、また別の予定が待ち構えている。


一見すると、サイコパス人間の行動パターンは無邪気に遊ぶ子供のそれに似ていなくもない。子供にふさわしく、取り巻きの中にはママタイプ、パパタイプを数名は常備。
取り巻きの熱烈なサポーターぶりだって相当なものだ。
「お呼びとあらばいつでも参上」とすら言いかねないような忠実な人が彼らの周りを固めている。


奴らはどうしてもそうした取り巻き連中の力を借りずにはいられないんだね。
極力、退屈な時間は過ごしたくないから。
退屈したくない、となれば、いじりの対象となるターゲットが多ければ多いほど愉快、ってことになる。
「彼氏・彼女」の関係へと昇格する前には、取り巻き連中に対してあなたの陰口も言っていたかもしれないよ。


ところが、一旦あなたをロックオンして「彼氏・彼女」としてしまうと、話がちょっと複雑化してくるんだ。
あなたとの付き合いを優先するか。
それとも他の人々(スタンバイ状態に置く必要がある)との付き合いを優先するか。
サイコパス人間は、この二つの問題の狭間を行き来せねばならない。


その日その日で選ぶコースがどちらにしても、これだけは確実に言える。
「サイコパス人間が一人ぼっちでいるなんてことは、めったに無い」。


あなたの神経を逆なでし、心を傷つけた時、一体どういう反応に出るか。
それをLIVEで見ている方が、黙って一人自室にこもって一時間過ごすよりははるかに楽しい。
あいつらはそういう連中さ。


「退屈」は、あなたと相手の関係が破たんする時、最悪の形を取って現れる。
どうやら、サイコパス人間はあなたへの興味を突如として失ってしまったらしい。
あなたが何をしようと何を言おうと、相手は無反応。全く興味無し、といった様子だ。


どうにかしてもう一度振り向いて、私のことを見て、と必死に追いすがるあなた。
だが、相手がかつて絶賛していた自分の性質が、今となっては「最高に鼻もちならない」欠点として映るらしい、と知る。
あんなに私のことを熱烈に見ていてくれたあの人が、今は振り向いてもくれない。...「つまらない人生から僕を救ってくれるのは、君だけさ」ってささやいてくれた、あの人が。



相手からの冷酷極まりない仕打ちを受けながらもなお、あなたはけなげに信じ続ける。
「ひょっとしたら、今ならまだ【退屈解消役(Boredom Relief)1号】の座に返り咲けるかもしれない...」と。
それはごく当たり前の反応だと思うよ。
あの、バラ色の【理想化】段階はもう戻らないと気付いてしまったけれど、せめて「慰みものコレクション」の一つとしてでもいいから傍に置いてもらいたい。
必死ですがりつきたくなる気持ちもわかるよ。


そう。


われわれが求めるスタンダードは、そこまで情けないレベルにまで歪められ、堕ちてしまったのだ。


2017年10月15日日曜日

最凶最悪スピ系自己愛の記事、これで完結です。

全三回の記事翻訳、最後の部分をアップロードしました。


史上最凶最悪のナルシシスト(自己愛人間)③http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/5.html


記事中に登場した筆者のお友達で、ジョナサン・マーシャル博士という心理学者の方の言葉、心にずんと響きますね。

「スピリチュアル・ナルシシスト(スピ系自己愛)は、 より寛容であろうと努力し、 より理解ある人になろうとするような向上心豊かな人々が住む場所を嗅ぎつけて、そこに寄生するんだ。  

そういう人々のコミュニティの一員となってしまえば、 あいつらが影響力を行使するのは実に簡単だからね。」

確かに全くもってその通りなのです。
真実そのものだと思います。


羊の群れには、羊の皮をかぶった狼が紛れ込みやすい、ということでしょうか...。


In Sheep's Clothing: Understanding and Dealing With Manipulative People
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↑これ、邦題からは想像しがたいですが、「羊の皮をまとって(狼は牙をむく...)」という原題だったんですね。

文庫 他人を支配したがる人たち (草思社文庫)
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無防備で人を信じ過ぎな羊さんになっていないかどうか、
時々は自分のことを振り返ってみる必要がありますね。


2017年10月14日土曜日

続きです。「史上最凶最悪のナルシシスト(自己愛人間)②」

前回の記事に続けて、全3回のうちの2回目をアップロードしました。

史上最凶最悪のナルシシスト(自己愛人間)②http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/3.html

筆者の最後の言葉、
「スピリチュアルな学びは、自分を自由に解き放つべきもの」。

これ、今流行りの「あなたはあなたのままでいい。(何も努力する必要は無い)」と混同されてしまうと、ちょっとまずいかも。


単なるナマケモノとしての人生を送ること。
そして、
必要の無い束縛から離れて、自由にいられること。


この二つ、一見すると似ているかもしれませんが、実は全然違うものだと思います。後者の方は「高等技術」です。
ただ楽になることだけを考えているわけじゃなく、自由と束縛をどんな割合で自分に課したらよいか、ちゃんと考えながらやっている。
バランス取るのって、なかなか難しいもんです。


難しいとは言っても、この問いだけは「先生」「師匠」「グル」に代わりに答えさせるわけにはいきません。
一生涯かけるようなつもりで、自分にとってのベストな配合というか、バランスを自力でもって導き出すしかありませんね。


秋の夜長、いろいろと考えさせられます。

2017年10月13日金曜日

「史上最凶最悪のナルシシスト(自己愛人間)①」掲載しました。

今回から3回にわたって、「スピリチュアル・ナルシシズム(スピ系自己愛)」に毒された元・彼氏から無事逃げてきたイギリス在住のシンガポール系若手臨床心理学者&コーチングの専門家が書いたエッセイをご紹介します。


同世代の女性たちに向かって語り掛けるような、フレンドリーで肩のこらない文章ですので、(前回の、いささか専門的でオカタイ内容とは違って)気楽に読めるのではないかな、と思います。


史上最凶最悪のナルシシスト(自己愛人間)①http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/blog-page_13.html


「予備知識に勝る自衛策無し」。


まったくもってその通りだと思います。
こうした人間がその辺をうろちょろしていて、心優しい人々にたかることで自尊心をアゲ⤴アゲ⤴している。
しかも、「霊性修行に励む、スピリチュアルな人」という隠れ蓑の下に、「お前らとは一緒にしないでくれ」という傲慢さ、「人のことなんてどーでもいいんだよ」という身勝手さを隠しているのですから、まったく始末が悪いとしか言えません。


まだ彼らの存在に気付いていない人もたくさんいます。
ああ、その人達の耳元まで行って、今すぐささやいてあげたい。

「そのスピリチュアル野郎はエセ・スピだ!さわるな危険、フェイクだぞ!」

って。
(気分はほとんど「王様の耳はロバの耳!」と穴に向かって叫ばざるを得なかった床屋さんですな。)


画像、オクラホマ大学の授業HPから拝借しました。

スピ系自己愛・翻訳記事アップロード(その②)

前回(リンクはこちら)の続き、記事の後半部分を翻訳・アップロードしました。バンクーバー・サン紙(カナダ)のコラムニストによる文章ですが、内容は精神科医・故ジェラルド・メイの著作「意志と霊(原題・Will and Spirit)」からの引用・要約が中心となっています。

スピ系自己愛~肥大するエゴ【後編】
http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/6-neo-paganism-httpsja.html

私たちが【スピリチュアル・ナルシシズム(スピ系自己愛)】に冒されてしまった指導者・グループリーダー・セミナー講師・著作家などを見抜いて、上手に避ける際にも役立つヒントが紹介されています。

「もう二度とインチキ野郎/ウソツキ指導者に引っ掛かるのはごめんだ。でも、いつか【本物の先生】に出会いたい、という希望までは完全に捨てたくない。」

という方に読んでいただければうれしいです。

2017年10月12日木曜日

スピ系自己愛・翻訳記事アップロード(その①)

スピリチュアル・ナルシシズム(スピ系自己愛)に関する2015年の記事の翻訳です。(原文はカナダ・バンクーバー・サン紙に掲載。)


冒頭の部分をアップロードしました。

http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/will-and-spirit-isil-will-and-spirit-2-d.html



2017年10月7日土曜日

隠れ自己愛 【スピリチュアル・ナルシシズム/スピ系自己愛】

2013年に管理人が楽天ブログにて「黒犬べーやん」の筆名で書いた記事です。
【隠れ自己愛人間】。...知ってた?http://sayonara-psychopath.blogspot.com/p/blog-page_7.html

【スピリチュアル・ナルシシズム】【スピ系自己愛】に毒された、自称・「指導者」「ヒーラー(治療者)」「セミナー講師」。
そのような人々を理解する上で重要なのが、この【隠れ自己愛】というキーワードです。
なので、今回こちらの「別棟」の特設ページにも掲載しておくことにしました。


「隠れ自己愛」。
本来の「私が!私が!」という激しい承認欲求をぐっと抑えることで、一見「フツーの人」のように見える、ちょっと特殊な自己愛/サイコパス人間です。
詳しい説明は、上のリンク先の記事をどうぞ。


欧米人のように「どーだ!私はすごいんだ!(注目しやがれ!)」といった姿勢を前面に打ち出すと、集団内で目立つことを良しとしない日本の社会ではドン引きされてしまうことが多いですからね。


心の奥を探れば、最終的には「俺ってスゲー」「あたしって最高ー」という、一般的な自己愛/サイコパス人間と変わらぬ本音が出てくるのですが、【隠れ自己愛】はなかなかその本音を外には出しません。
普段は気合い入れて「控えめで謙虚な人」の役を演じています。
それゆえに、あまり警戒心を持たれることなく人々の生活圏内のディープな部分へとあっという間に忍び込む危険性がある、何とも困った類の自己愛/サイコパス人間なのです。


「控えめで謙虚な人」という演技がうまく機能している間は、特に大きな問題になることはありません。
【隠れ自己愛】と、真面目で、純粋で、他人をあまり疑わない人達との間に「友情」らしきものが生まれやすいのは、この段階の「控えめで謙虚な人」という役どころに「信じやすい人たち」がコロリと騙されてしまうからです。
もちろん、【隠れ自己愛】は、そうした「信じやすい人たち」の性格的な弱点を熟知した上で、あえて彼らに狙いを定めてアプローチしてきているのですけどね。
他のサイコパス人間同様、彼らのやることなすこと全てが計画的なんですよ。
「偶然なんて、無い。」のです。


「あ、この先生、私と考え方が似てる。」
「先生にも自分と同じように悩んだ過去があったんだな。親しみ感じちゃうな。」
「学生時代に知り合っていたら、きっと仲良くなれたと思う。」


「指導者」が、そんな風に観衆/お客に信じ込ませることに成功し、彼らの心をガッチリとつかんでしまえば、しめたものです。
後は「隠れ自己愛」の書いた脚本通りに事はどんどん進みます。


...その隠されたダークな本性に気付いて、逃げ出したり、仲間のために警鐘を鳴らしたりする「余計なことする奴」が現れない限りは。

Copyright: chainat / 123RF Stock Photo


会って間もない頃には、偽の謙虚さ・やさしさを外界に向けてしつこいくらいにアピール。
「清く正しく気高い私」のイメージを保つためなら、【隠れ自己愛】は何だってしますよ。
過去の改ざんや記憶のすり替えなんて朝飯前です。
なんたって、嘘をついているという自覚が全く無い人たちですからね。
それが大人同士の信頼関係にとってはどれだけ致命的か、なんてことすら全く理解していません。
精神年齢はせいぜい5歳以下、といったところ。
どんなにきれいごとを並べ立てていようとも、どれほど身ぎれいに装っていても、ふとした瞬間に幼稚で自己中心的な性格が露呈します。


他人を操り、さんざん都合の良いように利用するずるさを持つ一方で、病的な【好かれたがり病】にかかっているんですね、この【隠れ自己愛】は。
自分は好かれているだろうか、まだ正体はバレてないだろうか...。
ある夜突然、圧倒的な不安に襲われ、朝まで眠れなくなるほどに心臓ガクガク、背筋ブルブル、となるっていうのですから、もう、救いようがありません。



そんな【隠れ自己愛】の「自称・指導者」からは、一刻も早く逃げ出しましょう。
どうせついて行ったところで、ロクな結末しか待っていませんから。
そもそも、自分で自分の本心をごまかしているような、平気でウソつきまくるような自己観察力の無い奴が、他人様の人生を「指導」だなんて。


まったく、おこがましいったらありゃしない。
アホ言うのも休み休みにして欲しいです。



そんなインチキな「指導者」の言う事なんて聞くのはやめましょう。
古今東西の名著・名作と評価の定まっている書物を選んで、一冊一冊地道に読んでいく方が、はるかに実のある「指導」が受けられますって。
費用だってそれほどかかりませんしね。図書館行けばタダで読めます。


さあ、勇気を持って。
逃げるなら今です!!!



2017年10月3日火曜日

【番外編】「スピリチュアル・ナルシシズム」(スピ系自己愛)のページ、作りました。

ご無沙汰しております。管理人・あらいぐまポムポムです。
しばらく潜入取材・兼・充電目的の長旅に出ておりました。


このたび「別棟」として「スピリチュアル・ナルシシズム spiritual narcissism」(霊的ナルシシズム/スピ系自己愛)の問題を扱う小部屋を新たに設けました。
「さよなら、サイコパス」の続きを楽しみにしてくださっている方々、申し訳ありません。
決して中断したわけではありませんので、誤解なさらないよう。


「スピリチュアル指導者」を名乗る人々が巷にあふれる昨今。
残念ながら、その中には「あんた、人に指導なんかしない方がいーんじゃないの、指導どころかかえって害毒になってるよ!」って言いたくなるような輩も、少なからず混入しています。
法による規制の無い「何でもあり」の混沌とした業界ですからね。
消費者自身が賢くならないと、たちまちカモられてしまいます。


無責任な「指導者」による霊的搾取に泣かされる人々をこれ以上増やしたくない。
事が事だけに、被害者が泣き寝入りしてしまうケースが圧倒的ではありますが、せめてその人達に「あなたはそんなに悪くない」ってことだけは訴えたい。

...そのような思いで、今回、こちらの「さよなら、サイコパス」HPにおいて、「スピリチュアル・ナルシシズム」(スピ系自己愛)という問題に関する情報を発信することに決めました。
危険信号を早めにキャッチできれば、被害も、心の傷も、最小限に食い止められますものね。
一人でも多くの方のお役に立てれば、こんなうれしいことはありません。


事態はそれほどまでに深刻化しているのです。
もはや黙って手をこまねいているわけにはいきません。


前置きが長くなりました。
記念すべき最初の翻訳記事はこちらです。

「自己愛的な『スピリチュアル指導者』を見抜けなかった私」

今回は、リンダ・マーティネス・ルーウィ(Linda Martinez-Lewi)博士という米国人専門家によるブログ記事を翻訳しました。
Dr.リンダは自己愛性パーソナリティー障害の被害者カウンセリングがご専門。臨床心理学で博士号をお持ちです。
アメリカでは既に2冊の著書を発表していらっしゃいます。


・・・自分は霊的に覚醒している、
悟りを開いてる、
高次のレベルに到達している...。


そのように信じ込み、自分の素晴らしさに酔いしれるがあまり、聴衆にも同じような反応を期待する【自称・指導者】【スピリチュアル・リーダー】。


自己愛人間っぽい性格をストレートに表に出すか出さないかは、人によりますし、観衆/聴衆の知的水準によっても変わってきます。
なので、一見して「うわっ、自己愛人間だ!」との印象を受けることはあまり無いかもしれませんね。
彼らにとっては、目の前の相手の反応に合わせて自己愛の露出度レベルを微調整するなんてことは、ほんの朝飯前。
カメレオンのように変幻自在、つかみどころが無い、実に困った人々です。


自己愛的傾向を持った「指導者」は、目の前にいる客をざっと見渡して「どういうイメージが受けるのか」をいち早く察知します。
で、「今回の聴衆に対しては、少し本性を隠して『おとなしめのキャラ』をかぶった方が受けそうだ」と、感じ取ったとしますね。
すると、その「指導者」はすぐさま自己愛ボリュームを絞り、「謙虚で控えめな、霊性の高い自分」を演出し、そのイメージに沿って自分を表現するのです。


素のままで堂々と勝負できる【本来の自分】がしっかりと確立していないから、受けそうな「キャラ」を場当たり的に身に着けるんですね、その手の「指導者」は。
Dr.リンダの記事に登場する瞑想の先生の例でもわかるように、「以前会った時とどうもキャラが違うような...」という違和感が生じるのは、そのせいです。

【参考過去記事:「あの人、サイコパス? 気付きたい、30の危険信号【3】」より 】
「一緒にいる相手によって、異なるペルソナ(仮面)を使い分けるのが、このサイコパス人間。目の前にいる客の要望に合わせて、自らを千変万化させる。だが、彼らも時々へまをする。あなたには決して見せたことのない別の仮面をかぶったまま、あなたの方へと向いてしまった。はっとそれに気付いた瞬間に味わう不気味さと言ったら、何とも形容し難い。
あなたは徐々にこの人物につきまとうモヤモヤ感に気付き始める。」


そういう小ずるい芝居をするのが常となっているので、長期間接している生徒でもなかなかその正体を見破ることはできません。


生徒は、この「スピ系自己愛」の「ペルソナ(仮面)」の、好ましい部分だけを見て「立派な先生だ」と、尊敬の眼差しで見るようになります。
そして、じわりじわりと自己愛的な「指導者」のやり方に洗脳されていきます。
考え方、行動、その他生活のあらゆる面において「指導者」から言われた「これはああしろ」「あれはいけない」に影響されていき、いつのまにか相当まずい方向へと誘導されていた...。
これ、決してあり得ない話ではないのです。
Dr. リンダの体験談からもわかるように、世界中のたくさんの人たちの身に、同じようなことが実際に起こっています。



だけど、そうした【スピ系自己愛】が外の世界に見せている「聖女」「聖人」気取りの仮面をひと剥ぎしちゃえば、ダークな本音の部分はみーんな同じなんですね。
「絶対服従してくれ」
「賞賛してくれ」
「金を貢いでくれ」
…もう、この三つに尽きるでしょう。


“Psychopath Free"(こちらのブログの原本です)や、こちらの翻訳ブログでも長々と扱っている、サイコパス人間特有の奇妙な習性や思考、そして常人の理解を超えたぶち切れ反応(自己愛憤怒)や、人を人とも思わぬ冷酷非情さ。
この「スピ系自己愛人間」を理解する上で、非常に参考になります。

「お前らみたいなレベルの低い凡人/俗人とは所詮、次元が違うんだ。間違っても一緒にするなよな!(このボケ!) 
ぶっちゃけ、お前らの幸せだとか霊的学びだとか、私/俺/僕にとっては、はっきり言ってどーでもいいこと。お前らが後で泣こうがわめこうが、そんなのこっちの知ったこっちゃない。
ありあまる賞賛、そして精神的隷従(と、できれば金も)。  出せるだけ全部出して、それをそっくりそのまま私/俺/僕に捧げて欲しい。それが、本音さ。」

耳に心地良い言葉、ニセの謙遜、偽りの慈愛ポーズ。
そうした「エサ」を派手にばらまいては人をひきつけ、知らず知らずのうちに自分の弟子・手下にしてしまう。


途中で「何かがおかしい」と気付いて離れた生徒に対しては、「あのぶどうは酸っぱかった」と強がるキツネの屁理屈(イソップ物語)でもって、ボロクソにけなし、
「あの人の末路は悲惨なことになるに違いない」と、何の根拠もない「予言」でもって呪いをかける...。


しかも困ったことにこの「指導者」、さりげな~く「自分アゲ、他人サゲ」という心理戦術を駆使するのに長けているんですよね。
スピ系自己愛の「指導者」にすっかり心を許してしまった人たちは、元来素直で真面目で人を疑わない性格であることが多いため、いとも簡単に以下のような「思いグセ」を心の中にインストールしてしまいます。


「やっぱり私はまだまだ努力が足りない。こんなことじゃいけない。もっとがんばらなくっちゃ!」


そうやって、純粋に「指導者」の言う事を信じて努力する人ほど、「自分、ダメダメじゃん。」の無限ループ蟻地獄に陥っていきます。


しかも、現に自分が今、地獄へと落ちつつある...ってことに全く気付いていないんですよ。
仮に気付いたとしても、そこから這い上がり、正常な自尊心レベルにまで到達するのは至難の業、っていうのがまた、恐ろしいです。


周囲に似たような体験をした人など皆無。
なので、誰かに相談するというわけにもいきません。


Copyright: dmitrybunin / 123RF Stock Photo


スピリチュアル・ナルシシストが仕掛けた、「指導者アゲ⤴アゲ⤴で、教え子サゲ⤵サゲ⤵」という思い込みの罠(トラップ)…。


どこまで行っても、いつまで経っても、出口は見えてこない。
幸せの後姿すら、一向に見えて来ません。
...こんなに一生懸命「師匠の教えをしっかり守る、いい子ちゃんな自分」でもってがんばっているというのに、一体何が間違っているんだろう...。


「何かがおかしい」
「モヤモヤする」
「以前と比べて、自然な感情が出にくくなった気がする。」
「生きている心地がしない。」


気付いて、目覚めて、スピ系自己愛「指導者」の洗脳/呪縛から逃げ出さない限り、生徒たちはいつまで経っても迷える子羊状態のまま。
ゆるやかに生きるエネルギーを奪われていきます。


「指導者」の手の届かぬところへ一旦逃れるというオプションもあるんですけどね。
でも、それに気付かないまま、生徒たちは「指導者」の足元をウロウロとさ迷い続けます。
そもそも、そんないい加減な「自称・指導者」の中に答えなど最初から無いというのに、ね。


経験した方はご存知でしょうが、【スピ系自己愛】が取り巻きを引き留めようと必死に打ってくる作戦って、結構効き目あるんですね。
何せ、「人が周りにいないくらいなら死んだ方がマシ、孤独にだけはなりたくない」、と四六時中考えているような人達ですから。
相手の罪悪感や恐怖心に訴えて、自分から離れていかないようにするのは得意中の得意です。


精神世界・スピ系の本が好きで、いろいろと先生ジプシーをした経験をお持ちの方。
「ん...?何か、この先生、妙...。」と違和感を覚えるような「自称・指導者」にどこかで出会ったこと、あるでしょう?
一人や二人は。


ひょっとしたら、その自称・「指導者」、危険なサイコパス気質を「霊的に進んだ人」というご立派な隠れ蓑の下にこっそりと潜ませている


【スピリチュアル・ナルシシスト】
(スピ系自己愛)


かもしれませんよ。


操られてはいけません。

騙されてはいけません。

魂の自由と尊厳だけは売り渡しちゃいけません。

そうならないために、一緒に防御策を学んでいきましょう。


長らくお待たせしている「さよなら、サイコパス」本文の訳出と並行しながら、スピリチュアル・ナルシシズムに関する良質の海外記事を翻訳・アップロードしていきます。
(たまに管理人が昔書いたブログ記事も差し込む予定です。)


不定期更新となりますが、よかったら時々覗いてみてください。

2017年4月7日金曜日

気が付けば、被告席に【改訂新版】

【タイトルでお気付きの方もいらっしゃるでしょうが、今回の文章は、2015年5月8日付の投稿(http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2015/05/blog-post.html )と内容的にはほぼ同じです。 
ただし、2015年に発売された"Psychopath Free"改訂版では、「気が付けば、被告席に」の部分が前回までの「臨時ターゲット」(改訂版に新しく付け加えられた部分)の項のすぐ後へと移動しました。表現にも若干の変化が見られます。 
そこで、今回は加筆・修正したものを【改訂新版】と銘打ちまして再掲載します。】



あなたが関わり合いになった相手が、サイコパス人間だったとしよう。
ある時を境にして、特にこれといった理由も無いのにあなたを悪者扱いし、責め立てるようになるはずだ。これは「お約束」のようなもの。


特に、相手の「危険信号」にあなたが気付き、おぼろげながらもその正体を掴み始めた時などには、その攻撃が一層激化してくる。


罵倒し、侮辱する言葉の数々。
目的は、ずばり、あなたを追い詰めて、被告人扱いすることだ。

一体何のために?


実はこれ、拍子抜けするくらい簡単なことなのだ。


そもそも、自らの行いを弁護する人というのは、実際は何もしていないとしても、傍目には「悪いことをした人」のように映ってしまうもの。

これは残念ながらいつの時代も変わらない。
誰かが「自分は悪くない!無実だ!」と訴え始めるやいなや、人々の見方や思い込みは一方向へと傾き始める。

不公平だって?
まぁ、そうだよね。
でも、世間とはそういうものだ。


こうした風潮の犠牲となって、人生をめちゃめちゃに狂わされた人はごまんといるさ。例えば、一度レイプ犯と目されてしまった男性は、後に身の潔白を晴れて証明できたとしても、世間からはずっとレイプ犯として見られ続ける。
無罪。有罪。
真相がどうであろうと、関係無い。
もう、彼のことを信用する人はいなくなってしまったのだから。

Copyright: https://www.123rf.com/profile_osons
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サイコパス人間が使うのも、これと同じ心理テクニックだ。
あいつらは、上のレイプ犯の話のように、根も葉も無い話を捏造しては、自分の周囲の人々に「あいつは怪しい」と触れ回る、ということをする。
で、気が付くとあなたは全く身に覚えの無い罪を着せられ、いつの間にか被告人の立場へと追いやられている。


さすがにここまでされては、あなただって言い返したくなるだろう。
そりゃそうだ。あなたの名誉が今、目の前でずたずたに汚され、貶められているのだから、黙って見過ごすわけにはいかない。

その他大勢の人達みんなに抗弁するのは無理かもしれないが、せめてあなたを愛している「はず」の、目の前のパートナーに対しては、ちゃんと言うべきことは言わないと、って思うのも当然だよね。


かくして、あなたは「それは違う!私はそんなことしていない!」と言えるだけの確かな証拠を、必死の形相で集め始める。
サイコパス人間の狙い通り、自滅へ向けての第一歩を踏み出してしまったとも知らずに。



で、あなたが証拠探しに奔走する間も、サイコパス人間は「お手並み拝見。」とばかりにどっかりと腰を下ろし、目の前で繰り広げられる愉快な見世物を楽しんでいるのだ。


殺気立った被害者、つまりあなたのことを落ち着き払って指差しては、「あーあ。またやってるよ、あの哀れな、頭のおかしい奴が...。」とさげすむ。


要するに、あなたの怒りに火を付けたくって、煽ってくるんだ。
カッカしているあなたの言動を冷静な口調でもって指摘し、揚げ足を取っては、「ほら、だから言っただろう。」と、自らの正しさを証明しようとする。


【参考記事】
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「...被害者が憎しみを見せれば、加害者は喜ぶことになる。それによって、加害者は自分の行為を正当化できることになるからだ。
『こちらが相手を憎んでいるんじゃない。相手がこちらを憎んでいるんだ!』」
(p.258)

「違う、嘘をついているのはあの人の方!ほら、これが証拠!」

「あの人達がグルになって私を騙したんだってば。ほら、証拠はあるんだから!」

「過去の元カレ/元カノ10人だって同じ目に遭ったんだから。証拠ならある!」



問題は、誰も証拠なんて気にしちゃいない、ってこと。
証拠?そんなの、どうでもいいのだ。

周囲の人々の目に映るのは、「自分は悪くない」と必死にもがいているあなたの姿だけなのだから。
「悪くない」と叫ぶ奴の方こそが、実は悪い奴。
そのような印象だけが強く残ってしまう。


あなたにはこれだけは覚えていてもらいたい。
「自分は間違っていない」と自己弁護すればするほど、あなたは窮地へと追いやられるはずだ。


時として、"Less is more" (少なければ少ないほど良い)が最善の策という場合があるが、これはまさしくそういうケースだ。


たとえば、サイコパス人間が、信じられないようなレベルの悪口でもってあなたを貶めにかかってくる、としよう。
自分だったら100点満点のやり方で反撃できるさ、勝てるさ、なんてこと、まさか考えちゃいないだろうね?


言うまでもないが、あいつらはあなたがどう反応するかも全てお見通しだよ。全て見通した上で、どういう罵詈雑言をぶつけるのがベストか、どのような挑発が一番効果的か、ちゃんと計算しているんだ。


あなたが一番大事にしている物や事柄。
あいつらはそこを狙い撃ちして来るはずだ。
一番大事なものを叩かれたら、さすがにあなただって黙っているわけにはいかないだろう?
普段にも増して、熱くなって応戦せずにはいられないはずだ。
そう。連中はそこまで見通した上でやっているんだよ。


だから、見誤らないことだ。
...あいつらの言動の背後には、必ず何らかの意図が隠されていると見た方がいい。

Copyright: https://www.123rf.com/profile_mexitographer
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あなたを泥仕合に引きずり込むのに最も簡単な方法、知っているかい?
サイコパスの奴等が自分で手を下しておいた悪事を、「お前がやっただろう」「あんたがやったのね」と、あなたに罪を全部被せて、非難する。
たったそれだけでいいんだ。



いかにも偽善的な化けの皮を被ってくるあいつらの、その腹黒い正体をすっぱ抜くなんて、あなたにとっては至極簡単、朝飯前かもしれない。簡単すぎて拍子抜けするぐらいだ。



だが、問題なのはその「簡単すぎる」点なんだよ。
なぜそこまで簡単にするのかって?


あなたを引っ掛けるための【罠】だからさ。


相手がゴミ発言をしてきたら、さっさと相手を論破して黙らせてしまえばいいのに、と思うだろう?
でも、ゴミ発言はゴミ発言ってちゃんと見極めて、それなりに対処する必要があるんだ。まともに取り合っちゃダメだ。
間違っても相手からの挑発に易々と乗っちゃいけないよ。



サイコパス人間は、あなたを被告人席へと追いやって悪者扱いすることしか考えていない。
あなたのことを「みなさん、私は悪くないんです!」と声高に訴える、哀れな被告人にしてしまいたいだけなんだ。


あなたの方で、差し出された餌にうっかり手を出してしまったら、万事休す、だ。
後はサイコパス人間の狙い通りに何もかもが展開していくのを黙って見ているしかない。



2017年3月16日木曜日

臨時ターゲット【3】

サイコパス人間と付き合い、その後別れた経験を持つ人々が語ってくれた。
サイコパス人間は、出会ってから日が浅い相手に対し、いきなり愛情爆弾(love-bombing)の集中投下をやって「陥落」させる、ということをするそうだ。
「自分の次の彼氏/彼女がまさにそのパターンだった」「前のカレ/カノジョがそうだったらしい」と、多くの人が証言している。


今、これを読んでくれているあなた。
元カレ・元カノへの待遇と、自分への待遇とを比較してみて、「あの人、どうも私には手抜きしているような気が...」と感じたことがあるのではなかろうか。


出会ってから付き合い始めるまで、時間はそうかからなかった。
これは「理想化」の段階なのかな、それとも...と迷っていたところにある日突然、相手からの一方的な別れの宣告。
そうじゃなかったかい?


しかもこの相手、別れ際にはあなたのことをズタボロに痛めつけるような形で、とどめの一撃をお見舞いしていったのではなかろうか。
まったくもって許しがたいことだ。


やがて、あなたの元には、自分をポイ捨てした例の相手が「もうすぐ結婚」とのニュースが舞い込んでくる。
今の彼氏/彼女とは付き合い始めてからそんなに経っていないはずなのに。
「私/僕とは数ヶ月と持たなかったあの人が、結婚だって⁉
それも、知り合ってすぐの相手と⁉ まさか!どう考えたって、長続きするわけがない!」
すぐには事情が飲み込めず、混乱するあなた。


僕が注目して欲しいのはまさにこの部分なんだ。
「その相手とあなたとは、結局長続きしなかった」という、事実に。


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...サイコパス人間と、共感力の高い人との交際が長続きすることは、通常の場合、きわめて難しい。
(ただし、子供がいるカップルや、長年人格支配を受けてきたような場合はこの限りではないが。)


なぜかって?
サイコパス連中が毒を吐き出すたびに、あなたがその毒を自分の体内へと吸い上げてしまうからさ。


奴らの毒牙にかかれば、あなたのような人であってもたちまち惑わされてしまう。その結果、あいつらが仕掛けたマインド・ゲームの召使の役でさえも進んで引き受けるようにすらなってしまう。


だが、いつまでも連中をのさばらせているわけにはいかないんだ。
そのうちあなたも、吐きかけられてはその都度飲み込んでしまっていた奴らの毒を、本人の顔面めがけて「ビュッ!」と吐き戻すということをし始める。
これはほとんど意識せずにやっていることじゃないかな。
とにかく、あなたは真正面から、自分へと放たれたはずの毒を再び相手へと向かって吐き戻すようになっていく。


「理想化段階」の甘美な幸せに水を差すなんて野暮なこと、あなただって別に好き好んでやるわけじゃない。
でも、この段階でのサイコパス人間と来たら、口を開けば飛び出してくるのは、嘘。また、嘘。
やることなすことが以前とは違い過ぎて、もはや別人のようだ。
そうなると、あなただってもう黙って見ているわけにはいかない。


臨時ターゲットも、真実追求型のターゲットも、ようやく気付き始めたようだ。これまで自分が付き合ってきた人間が、どうしようもなく腐った性根の持ち主だった、ってことに。


ただ、こんなクズ男・クズ女でも、自分の正体を見透かすだけの優れた眼力を持つ人には渋々ながらも尊敬の念を抱かずにはいられないらしい。
ご本人としては、口が裂けたってそんなこと認めたくはないだろうが。


一方、サイコパス人間の真の姿にいつまで経っても気付かない、いわば盲目状態のままでい続ける人々に対しては、恨みの感情を次第につのらせていく彼ら。
...一番最後に彼らの周りに残るのは、後者の人々だけなんだけどね。


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そう。
サイコパス人間には、敗北という結末しか無いんだ。
勝利なんて無理、無理。
なのに、あいつらはゲームに一回、また一回...と負ける度に勝手にルールを書き換えては、自分にこう納得させているんだ。
「これで良し。自分は何も間違ったことはしていない。」と。


サイコパス人間の人生がだんだん尻すぼみとなっていくことは、もはや説明を必要としないだろう。
「勝ち」に行くことはないだろうが、でも、あいつらもいずれは付き合う相手を一人に絞り込み、「結婚」へと駒を進めることになる。
そう。結婚は、する。
だが、それよりも前に、まず、あなたをめちゃくちゃに破壊しておく必要がある。


ここにも、サイコパス人間にしか思いつかないような理由が潜んでいる。


ああいう連中って、自分が「逃した魚は大きい」と後になって悔やむことだけは絶対に避けたいと思ってるんだよね。
だから今、あなたのことをめちゃくちゃにしておこうとするんだ。
あなたをぶっ壊して、傷だらけのズダボロ状態にしておけば、将来自分が「しまった、あっちを選んでおけば良かった」と後悔する心配がなくなる。
サイコパス人間は、そのような奇妙な考えに基づいて動いている。


あなたを操作し、自分で自分の首を絞めるようにと仕向ければ(つまり、あなたが自滅するようにと仕向ければ)サイコパス人間としてはまさに願ったりかなったり、の展開となる。めでたし、めでたし、だ。
だって、これで厄介な頭痛の種とはきれいさっぱりおさらばできるのだから...。


道理で、サイコパス人間から一方的に別れを告げられた後随分経っても、あなたの中では恨みや怒りがくすぶり続けているわけだ。
そりゃそうだろう。
何もかもが終わった今となってはあいつらがどれだけゲス男・ゲス女かがはっきりしたけど。何せ、交際中のあなたはそんな相手であっても精一杯尽くしていたからね。


調子良く連発される甘い言葉に惑わされ、ついずるずるとサイコパス人間との関係を長引かせてしまったあなた。
これほど惨めになると最初っからわかっていたならば、いっそ交際スタート時にさっさと卑劣な本性をさらけ出してもらった方が良かった、とすら思う。
そうすれば、時間も、気持ちも、ここまで無駄にしなくても済んだのに。


でもね、あいつらが正体を明かさずに近付いて来たのには理由があるんだ。
あいつらは最初っから決めていて、狙っていたんだよ。
あなたをとことん洗脳してやろう、甘い言葉と約束でもって洗脳し、少しでも多くをあなたからむしり取ってやろう、利用してやろう、と...。


だから、相手があなたを裏切り、ひどく失礼な態度に出て、挙句の果てにあなたをポイ捨て、という予想外の行動に出たとき (あれはボロボロなんて生易しいものじゃないよね、二度と立ち上がれなくなるほどのダメージを受けただろうね。)あなたの心は木っ端みじんに砕かれ、中身はすっかり空っぽの状態になってしまったんだ。


なのに、相手と来たら早々に別の人を捕獲。
じゃんじゃん買い物し、二人揃っての新生活をスタート、だなんて。
あちらは何もかもがとんとん拍子で前に進んでいるようだ...。


あなたは、そうした二人の姿を見てこう思うだろう。
「あら、あの人、ちゃんと人と付き合うことができるんだ。
とすると、問題だったのはあの人ではなく、やっぱり私の方だったのかな...。」


違うよ。


問題は、あなたの方じゃない。
あなたは、悪くない。
そして今後もそれが覆(くつがえ)ることなど絶対に無いはずだ。



2017年2月7日火曜日

臨時ターゲット【2】

統計によると、サイコパス人間から虐待を受けた人は、「もう限界」と気付いて絶縁するまでの間、「離れては戻る」ことを7回は繰り返すのだそうだ。
だが、臨時ターゲットの場合、話は少々違ってくる。

これら二通りの関係を図式化してみよう。


【サイコパス人間と普通のターゲットの関係】

理想化(注1)
 
 
脱価値化(注2) 
 
理想化 
脱価値化 
 
理想化 
脱価値化(以下同様)
最終的には完全崩壊
(注1) 理想化 についての参考過去記事。「作りものだった「ソウルメイト」: 理想化【1】」

(注2)「モラハラ資料」理解を深めるための用語集 より引用。

■脱価値化 
自分の期待どおりの反応をせず(褒めてくれない、感謝してくれない、愛してくれない、拒絶された、批判されたなど)欲求不満をおこさせたり自尊心を傷つけた相手を価値のない人とみなす防衛機制。「自分を認めてくれない相手には価値がない」と考えることで心を守ります。 

NPD【引用者注:Narcissistic Personality Disorder=自己愛性パーソナリティ障害の略】は自分の期待や依存を満たしてくれるときは手放しで『賞賛』しますが、少しでも拒絶したり批判したりするとその評価は180度変わって、『こき下ろし(全否定の攻撃的非難)』の対象となり、人間関係が安定しない。


【サイコパス人間と臨時ターゲットの関係】


生ぬるい理想化段階。話の内容だけは前向き。
あなたの期待は否が応でも高まる。 
 
いきなり捨てられる。
一切の前触れ無し。


臨時ターゲットは、関係をきちんと締めくくる機会すら奪われてしまうのだ。何度も繰り返された暴力発生のパターンを顧みることすらできない。
そりゃ、相手からの暴力なんて無いに越したことはないさ。
でも、一方的にいきなり捨てられたとあっては、宙ぶらりんのまま置き去りにされたも同然だ。



とんでもなく高い場所から、これ以上下がりようが無い程のどん底レベルへと真っ逆さまに突き落とされたあなた。
一体自分に何が起こったのだろう。
気付く暇など無かったし、今後の見通しだって全く立たない。心理的拷問以外の何物でもない。

相手へと捧げた熱い思い、そして、その相手からポイ捨てされた、というむごい事実だけがあなたの元に残された。


サイコパス人間と関わると、誰もがこうしたマインド・ゲームの罠にはめられてしまう。例外など無く。
ただし、臨時ターゲットの場合、【理想化】段階を100%満喫させてもらえないままズルズルと引きずられ、最終的に突然ポイッと捨てられてしまう。この点が普通のターゲットと最も違うところだ。


普通のターゲットとの関係では、【理想化】段階にもそれなりの時間をかけるものだ。
相手の仕込みにたっぷりと手間暇をかけ、二人の関係を安定させ、そして最後には華々しく爆発させる。これがお決まりのパターンだ。
ところが、臨時ターゲットにされたあなたは、そうした一連の流れを全く体験するところまで行く前に、相手から捨てられた。
どうしてだろう?


サイコパス人間にとって、あなたは最初からその場限りの、つなぎ用の相手でしかなかったからだよ。
誰かに関心を寄せてもらい、尊敬の眼差しで見つめてもらえるのであれば、あちらとしては願ったりかなったり、大満足であった。
たとえそれがほんの束の間であっても。
ちょうど欲していたものを、たまたま通りすがりのあなたが持ち合わせていただけ。
それ以上に深い意味は無かった。



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とはいうものの、あいつらだって、あなたが思慮深い心、そして優れた感受性を備えた人だってことは勘付いていたはずだ。
だって、あなたは今、この文章を読んでいるじゃないか。
それが何よりの証拠だよ。ここにたどり着いたのは決して偶然なんかじゃない。
...常に真実を追い求め、自分の身に起こったことの正体をしっかりと見極めようとする人。本来、あなたはそういう人なのだ。
これだけは誰が何と言おうとごまかしようがない。


サイコパス人間だって最終的には交際相手を特定の一人に絞り込むわけだけど、そこで最も必要とされる条件は「鈍感であること」。
あまり賢い人を相手にしてしまうと、あいつらの卑劣な振る舞いもいつかは見破られてしまうからね。


だから、今、あなたがこの文章を読んでいるとしたら、それはサイコパス人間があなたに途中で見切りをつけて撤退した、ってこと。
もっと簡単に騙せるカモを相手にした方がいいや、って判断を下したのだ。



何ヶ月先か、何年先か、何十年先かはわからない。
それでも、あいつらとの交際を続けていくうちに、化けの皮が剥がれる日はいつか必ずやって来る。あなたのような人が相手なら、そのような結果へと導かれるのも、至極当然の成り行きだろう。
あいつらはね、永久に騙されたままでいるようなターゲットを欲しがっているんだよ。
自分の正体が暴かれることを心配しなくていい。
そういう「カモ」だけを相手にしたいんだよ、彼らは。


長期的に付き合えそうなターゲットを取り込み、キープしておくことは、サイコパス人間の方にもメリットが多いはずだ
どれだけ嘘をついても、他の相手と火遊びしても、一切とがめだてはしない。責めたりしない。
そこまでできた相手が常に傍にいて、自分に合わせてくれるのであれば、それはそれで何かと重宝だよね。


だが、サイコパスはそのようなターゲットたちに対しても、少しずつ恨みつらみをつのらせていく。
なんだこいつ、自分はただ演技してるだけなのに、それすら見破ることができないのか。頭悪いな...。
と、ターゲットのことを心の奥底で見下すようになる。


全く、奇妙キテレツな話じゃないか。
あいつらと来たら「この程度でいいかな」と値踏みして手を打った人々に対しては「非の打ちどころがない、よくできた人」との印象を必死に残そうとしてくさい芝居を続ける。
その一方で、より共感能力に優れた人物をマインド・ゲームへとおびき寄せ、じわじわ痛めつけては七転八倒の苦しみを与えたいとも思っている。その方がスリル満点で、はるかに面白い展開となるからね。


とはいうものの、サイコパス人間にとって、こうした共感能力に優れた人物を長らくキープし続けるというのは、そう容易なことではない。
だから、一人の交際相手からまた別の交際相手へと移る「過渡期」にのみ、そうした人物を捕獲しては搾取する。ピンポイント的な使い方をするのだ。
最終目的地に着く前に、ちょっとだけエネルギー注入させてもらうよ、といった感じで利用するのである。


(人並み外れて高い共感能力を持つ人物の場合、ごくまれにではあるが、何年もの間にわたってサイコパス人間との関係が続いてしまうことがある。僕らの掲示板にも、そのような体験を持つ人が何人も書き込んでくれた。サイコパス人間との間に子供がいるため、逃げようにも逃げられなかったケースが大半のようだ。
そのようなしがらみに縛られているような場合、最後の最後で相手から捨てられた時に味わう苦しみは、筆舌に尽くしがたいほどひどい、ということを随分聞いている。)



2017年2月1日水曜日

臨時ターゲット【1】

この項は、僕が親しい友人と交わした会話に基づいている。少々個人的な域に踏み込んでしまった感もしなくはないが、まあ、読んでみて欲しい。
内容には若干の編集を施し、できるだけ幅広い読者層に共感してもらえるような形へと仕上げたつもりだ。


自分以外にも、例のサイコパス人間と関わって痛い目に遭った人々は何人か知っている。でも、他の人々が受けた待遇と自分のそれとを比べてみたとき、どうも自分一人だけが「使い捨て」のような扱いを受けたように思えてならない---。
そのような苦々しい気持ちを抱いている人はいないだろうか。
もしあなたがそうなら、ぜひ以下の部分を続けて読んでもらいたい。


サイコパス人間は次なる獲物を求めて常に徘徊し続ける。
そんな彼らでも、一つの「ステディな」関係に終止符を打ち、次の関係へと移っていく過渡期にあっては、何かしらの(もしくは、誰か)つなぎ役を必要とするようだ。
どっちつかずの宙ぶらりんな時期、そこにぽっかりと空いた隙間があれば埋めなければならない。


そこで彼らが触手を伸ばすのが、「臨時ターゲット」。
文字通り、これはあくまでも一時しのぎのターゲットに過ぎない。
新たな獲物が現れた時点で即、ポイ捨てされる運命にある、そういう人々だ。



もし、あなたがこの「臨時ターゲット」に該当するのであれば、僕がこの本でずっと書いてきたサイコパスな交際相手の態度と、実際にあなたが体験したこととの間には、多少異なる部分があるかもしれない。


サイコパス人間があなたと付き合っている間、「これからも末永く二人でいられたら...」などと思うことは、間違ってもあり得ない。
次は誰を狙おうか、なんてまだはっきりと決めていない時期であっても、同じこと。二人の将来をどうするかなんて、一切考えたりしないのだ。
だから、あなたとの関係も急ピッチで深めようとしきりに迫って来るのだ。
何事も、手早く。
【理想化】の段階からあなたのことを引きずり下ろしに掛かる作業にしても、だらだらと時間を費やしたりはしない。


その【理想化】段階にしても、実に杜撰(ずさん)でいい加減なものだ。手抜きのし放題である。
まず、金は出し惜しみする。
自分からは何の行動も起こそうとしない。
あなたを特別扱いすることもない。
動くのは口先だけ、だ。
ひたすら言葉のシャワーだけは浴びせかけてくるものの、それ以上の手間暇はかけない。



そんな相手の手口に、あなたはまんまと引っ掛かってしまったんだよね。せめて言葉だけは嘘・偽りの無い真実であってほしい。そう信じていたかったから。
でも、あなただって、途中からはうすうすと気付いているだろう?
あいつらはいつでも言行不一致なんだよ。
言っていることとやっていることが全然違う。

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あなたにとって、この相手との関係は何にも代えがたい、とても大切なもの。
だって、他人からここまで関心を注いでもらい、理解を寄せてもらったのは、あなたにとって生まれて初めての体験だったのだから。
そう思うのは当たり前だよね。



それに、あなたは「誰かを幸せにしてあげたい」という夢をひそかに抱き続けてきた人。「苦しみ」や「悲しみ」(本人談)を無数に潜り抜けてきたという愛する人を支えたい、と考えるのはごく自然な流れだろう。
...この人、私のことを本当によくわかってくれているみたい。ずっとひとりぼっちで、何度も心が折れそうになったけど、こんな私にもようやくソウルメイトが現れた。...。


残念ながら、これら全ては真っ赤な嘘だったのだ。


サイコパス人間にとって、あなたは単なる気晴らし程度の相手でしかなかった。
彼らの「臨時ターゲット」に対する扱いのひどさは、特に目に余るものがある。こちらから働きかけても、返ってくるのは「どうでもいいよ」といった、そっけない態度だけ。
こんな調子では、さすがのあなただって「この人、冷たい...。」と感じないわけにはいかなくなってくる。



相手からのひどい仕打ちにもめげず、それでもなお、せっせと相手に愛を注ぎ続けるけなげなあなた。
あとちょっと自分が努力すれば、そうすればあの【理想化】段階の日々が戻るかもしれない...。
そんな淡い希望を抱いたことも、今振り返ると虚しい。



サイコパス人間のターゲットとなった人が陥りやすい精神状態がある。それが、【認知的不協和(cognitive dissonance)】だ。

【*注:参考記事 「認知的不協和の意味と例」より

「人は自分の信念や、それまでの行動内容とは矛盾する、"新しい事実"を突きつけられると、"不快な感情"を引き起こします。その結果、自分の信念や行動と、"新しい事実"のどちらか一方を否定して、矛盾を解消しようとします。これを認知的不協和と呼びます。そのとき、信念を変えることが困難な場合、人は"新しい事実"の方を否定しようとします。」

論理的思考力と論理的な討論 議論 ディベート ディスカッション のHP(http://ronri2.web.fc2.com/index.html)より引用させていただきました。】


自分の中ではちゃんと筋が通っていると思われるような、理屈。
僕たちはそうした理屈を目の前にいる特定の相手へと投影するわけだが、ところがおおよそまともな理屈など通じない、理不尽だらけの奴が相手だと、後に残るのは「何かがおかしい」といったモヤモヤ感だけだ。


そもそも、サイコパス人間の行動に関して言えば「たまたま起こった」ものなど皆無である。
同様に「別にこれと言った深い意味は無い」ものも、また、あり得ない。
ああいう人間たちの場合、やること為すことの裏に、何かしらの隠された意図が必ず存在するものだ。



そしてとうとう、心が木っ端微塵に砕け散った、例の瞬間がやって来た。
あなたは捨てられたのだ。
相手は、新しい彼女/彼氏の方を選んだ。



しかも、その新しい彼女/彼氏とは将来のことも視野にいれての真剣交際をしている、というではないか。付き合い出してからまだ日も浅いというのに。
同居生活を始め、ネット上でツーショット写真を公開し、あれを買った、これを買った、といった話をしきりにばらまいている。
あなたが相手との間にずっと夢見ていたような幸せな日々。
あの二人は今、まさにそれを実現しようとしている...。


そこまでの特別扱いなど、何一つ体験させてもらえなかったあなた。
人間として生きていて、これ程にまでひどい屈辱感を味わうこともそうそう無いだろう。


なぜ、相手はあなたに近付き、交際関係を結ぼうとしたのか。
それは、単に力と支配権とをあなたから吸い上げて、自分をクイックチャージしたかったから、である。
で、用が済み次第、即、ポイ捨てすればいい。
最初っからそう決めていたのだ。
再びエネルギーレベル満タンになった相手は、あなたの元を去り、意気揚々と次なる大冒険へと旅立ってしまったのであった。