サイコパス人間があなたを被告人に仕立てあげる手口については、「気が付けば、被告席に」の項で既に説明したのでそちらを参照して欲しい。
口論が白熱してくると、サイコパス人間には恥というものが無くなる。奴等は、自分の事を棚に上げて
「お前はこれこれ、こういう人間だ」
「あんたってそういう奴よ」
と、文の主語をあなたに置き換えては、一方的に罪をなすり付けて来る。
【参考記事➀
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[自己愛人間は] 耐えがたい恥の意識を回避するために、入ってくるメッセージを屈折し、ゆがめるプリズムを用いる。
(...)
彼らはたえず自分の好ましくない部分を他者に投影する。
*投影:心理学で、考え方や行動に心の内面が表現されること。自分の性質を他人の性質にしてしまうこと。投射。 (デジタル大辞泉による定義/コトバンクより)
そして、その性格や感情をまるで相手が所有するようにふるまいはじめ、さらには相手にそう思い込ませる。
だが、あなたは結局、彼らが払い落としたちりのように扱われるか、彼らの屈辱感や怒り、弱さ、不全感ーーー自分には価値がないという意識ーーーを引き受けるはめになる。
彼らが投げつけたものを、あなたが吸い込む。
べたつく不快な瞬間ののち、それはもうあなたのものだ。」(pp. 92-92)
彼らのやり口は、単なる投影のレベルでは終わらない。
ごくありふれた投影だったら、ほとんどの人が知らず知らずにやっていることだからね。
サイコパス自身は、自分が何をしているか分かった上で、自分の中にある嫌な部分をあなためがけてドサッと投げつける。で、「これ、お前のだよ」と言うんだ。
あなたがどういう反応をするか、見てみたくて。
さすがに、彼らの口から出る言葉と実際の行動との間に、そこまで大きな不一致があると気付けば、あなただってこれ以上黙って見ているわけにはいかないだろう。
【おまけ〜身近な「投影」の例〜】
すっかりスリムになってきれいになったX子。
それに対し、同僚のY美が「何さ、男にモテることしか頭に無いくせに!」と、口さがないコメント。
実は、X子には「ヨガインストラクターになって、世の中の人達にヨガの素晴らしさを伝えたい!」という目標があった。痩せたのは、毎日の練習と、食事内容・量の見直しによるところが大きい。
妬み深い性格のY美は、「男にモテたくてたまらない」という願望を、X子という真っ白なスクリーンの上にはからずも「投影」してしまった、というわけ。 周囲の人に「私はこういうゲス人間です」と公言したも同然である。
©123RF |
「ワードサラダ」状の会話を延々と続けるうちに、あなたはいくつもの異なる人格と話をしているような気にさせられるだろう。「良い警官、悪い警官、錯乱した警官、ストーカー警官、怖い警官、赤子の警官」...といった具合に。
口汚い罵倒や、嘘に次ぐ嘘に疲れきったあなたは、相手から距離を置き始める。
すると、相手は例の、理想化段階の頃の日々を想起させるような態度を取り始め、あなたを逃がすまいとする。
空約束を連発する相手に、またもや騙されてしまうあなた。再び元の辛い状態へと引き戻される。
だが、そんな相手の作戦も、行き詰まる時が来る。そうなると、相手は突然、何の前触れもなく罵倒モードに突入。理想化段階の頃に手放しでほめちぎっていた部分めがけて、あなたをコテンパンに叩いてくるだろう。
すると、相手は例の、理想化段階の頃の日々を想起させるような態度を取り始め、あなたを逃がすまいとする。
空約束を連発する相手に、またもや騙されてしまうあなた。再び元の辛い状態へと引き戻される。
だが、そんな相手の作戦も、行き詰まる時が来る。そうなると、相手は突然、何の前触れもなく罵倒モードに突入。理想化段階の頃に手放しでほめちぎっていた部分めがけて、あなたをコテンパンに叩いてくるだろう。
「えっ!? 一体、今の、誰...?」と、とっさのことに訳が分からず、あなたは混乱状態に陥る。
無理もない。今、あなたの眼前で展開されたのは、何とかして状況をコントロールしようともがき苦しむ複数の異なる人格が、内側から爆発を起こす、という凄まじい光景だったのだから。
こうした連中の醜態については、われらが PsychopathFree.comの頼れる管理人・ヴィクトリアが見事に描写してくれている。
無理もない。今、あなたの眼前で展開されたのは、何とかして状況をコントロールしようともがき苦しむ複数の異なる人格が、内側から爆発を起こす、という凄まじい光景だったのだから。
こうした連中の醜態については、われらが PsychopathFree.comの頼れる管理人・ヴィクトリアが見事に描写してくれている。
「まさに、鎖から解き放たれた悪魔が、正体を見破られどうしようもなくなり、憤怒発作を起こした姿。
身をよじり、のたうち回り、悶絶し、ゲロを吐き、お世辞の一つや二つも言い、火花を散らし、で、も一つ最後にゲロ吐いて...といった感じだったわよ。」
6. 犠牲者はいつまで経っても犠牲者
サイコパス人間が浮気し、嘘をつくたびに、なぜか毎度毎度蒸し返されるのが、昔付き合っていた虐待男・キチガイ女がらみの話だ。
どういうわけか、あなたはそんなひどい男/女と関わったサイコパス人間の方を「この人、かわいそう‥‥」と思ってしまう。実際のところ、ひどい仕打ちをしたのは、ほかならぬあいつら自身だというのに。
なのに、あなたはこの、「いろいろと複雑な気持ち」(彼らの弁では、だが)にばかり目を向けてしまい、しかもその「複雑な気持ち」とやらを取っ掛かりにして彼らとの間に絆を結びたい、などという的外れな期待を抱いてしまう。
サイコパス人間がまんまとあなたの目をくらまし、とりあえず正体を暴かれる心配が無い、と読んだら最後、事態は再び坂道を転げ落ちるかのように悪化の一途をたどる。
結局、あのような奴等との間には「絆」なんてものも、「魂レベルでの深いつながり」なんてものも、最初から存在しなかったのだ。
とにかく「ひどい目にあった!」と大声で叫ぶのがサイコパス人間。
...でも、最後に丸裸にされて全てをむしり取られるのは、彼らではない。
あなただ。