2015年5月19日火曜日

ワードサラダ 〜 一体、何が言いたいの?【1】

サイコパス人間が他人に脅かされたり、退屈したりした時、相手を煙に巻くためによく用いる戦術がある。
それが【ワードサラダ】という手法だ。

IT用語辞典 e-Words の「ワードサラダ」の項より 】 

「一見文法的に正しいように見えるが、単語をでたらめに並べたもので意味が通らない文章。コンピュータにより自動生成され、迷惑メール(スパムメール)の本文に記載されたり、検索エンジンユーザを誘導して広告を閲覧させる目的でブログスパムなどに利用される。 

ワードサラダという名称は、関連性のない言葉が文章の中にちりばめられている様子を、サラダの中にさまざまな野菜が散らばっている様になぞらえている。(...)」

©123RF 



一言で言うなら、これは【最低最凶の会話】。
何一つ、中身のある事が語られない。
ただ、あなたに向かって言葉が放たれるだけに過ぎない。


あいつらが無礼極まりないことを何か言ってきたとしよう。
あなたはそれに答えようとする。
だが、話題はとっくに移り変わっていて、あなた一人がモヤモヤの中に取り残されてしまう。


以下、要注意サインを順番に紹介していくので、じっくり読み、理解してもらいたい。
実害が出る前に気付いて、何とか相手から離れてもらえれば、と思う。



1.会話はメリーゴーラウンド



ようやく結論に行き着いた、と思ったのもつかの間、2分後にはまた同じ話をぐだぐだと蒸し返してくる、サイコパス人間。
あなたがさっき発言したことも、「まるで最初から存在しなかったかのように」完全スルーだ。


相手の口からは、またもや例の、使い古された話が始まった。
さっきあなたが突きつけたはずの筋道通った、まっとうな意見にも無視を決め込む。触れようともしない。
もし何らかの形でケリがつくとすれば、それはあいつらにとっての「俺様ルール」「あたくしルール」に則っての解決のみ、と相場が決まっている。


サイコパス人間と関わっていると、同じ問題が繰り返し浮上してくることに気付くだろう。
...どうしてまた、元彼女/元彼氏との仲が復活してるわけ?
...どうしていきなり手のひら返したように、冷たくするの?
...どうして私との電話を一刻も早く終わらせたがっているような口振りなの?



次々と湧いてくる疑問点を相手にぶつけても、徒労に終わるだけだ。
「そんな話、生まれて初めて聞いたよ」といった態度で、とぼけられるのが関の山。
まじめに取り合ってくれるはずもない。


相手からそんな反応しか返って来ないとあって、言いたいことも言えずに引っ込めてしまうあなた。
「もううんざりなんだ、こんなことで言い争うのは!」と、一方的に話を断ち切られると、自分がどうしようもなく愚かしい、「構ってちゃん」な女(男)のように思え、やるせない気持ちになる。



まるで堂々巡りの、メリーゴーラウンドのようだ。



2.あなたの過ちはいつまでもネチネチ非難。
そのくせ、自分は無罪放免。



あいつらが何かけしからん事をしでかした。
で、あなたがそれを指摘したとしよう。
あなたの事を無視したとか、浮気していたことがバレた、とか。
すると、あいつらは必ず、あなたの過去から何かしらの汚点を引っ張り出してきては、叩きにかかってくるはずだ。
たとえそれが、今、問題となっていることと全く関係無いとしても。


あなたが昔、大酒飲みだったしよう。
あなただって脛に傷持つ身なんだから、サイコパス人間がちょっとした浮気の一つや二つをしたって、どうってことない、だろう?
あなたの飲酒癖に比べたら、こんな浮気なんて、大騒ぎするようなことじゃない。


2年前の初デート。確か、あなたは遅刻してきたよね?
だったら、サイコパス人間が3日連続であなたを放っておこうが何しようが、文句を言えるような筋合いは無いだろう?
あなたみたいな人間に、人の欠点などを指摘する資格なんかあるはずないじゃないか。


ほら、やっぱり君の方が不平不満だらけのギスギス・棘々(とげとげ)人間ってことになるだろう。
頭おかしいのはそっちだ。よく見ろよ...。

【参考記事➀ 「モラハラ資料」HPより  「133 ケンカが成立しない会話」一部を引用。
参考:ケンカや話し合いが成立しない会話 1
「話し合いをしようとしても結局、昔の事を持ち出してまた攻められるか、本人的にはすべて自分が正しい、お前の間違ってる所を俺は直してやってるんだという思いが強いので話しになりません。

俺「我々はもはや関わりあうべきではない。」
 
自 (*引用者注:「自己愛」の略。)「ふざけんなよ!何勝手なこと言ってるんだ!」 
俺「お前はAといってたが、事実はBだよな?」 
自「今まで〇〇してやったのに!」 
俺「お前、他人の悪口ばかり言ってるよな?これで人から信用されると思う?」 
自「性格直せ!」 
俺「Eという主張も事実と矛盾する。」 
自「三年前の失敗忘れたとはいわせねーぞ!」 
俺「行動F、はっきり言ってこれは法律違反である。」 
自「悪い事の一つもできないのか!だからお前はダメなヤツなんだ!」 
俺「そのダメなヤツと関わりあわなくて済む事に何か不都合でも?」 
自「それは、お前の一面的な考えだ!」 

こんな感じでまったく噛み合わないまま、しばし押し問答続けて、最期は俺の友人の悪口が始って、そんなヤツと付き合ってるからそんな性格になるのだとか始って、さすがにこちらもブチきれてやや感情的に話を打ち切った。」(以上、原文ママ)


3. 上から目線。横柄な物言い。

サイコパス人間とのこうした会話は、一貫して冷静な、落ち着いた態度をキープしたままで進行する。
何だかからかわれているような気分になるかもしれない。
一体、こいつはどこまで追い詰めたらギブアップするのか。
あなたの反応を伺っているかのようだ。


だが、いくら我慢強いあなたでも、堪忍袋の尾が切れる時はいずれやって来る。
取り乱すあなたに向かって、相手はこの時とばかりに「まぁ、まぁ、落ち着け」と言ってくるだろう。
眉毛をつり上げ、にやけたような笑みを浮かべる。
あるいは、「君にはがっかりだよ、見損なった。」という芝居がかった態度で応える。


で、登場するのが例の「ワードサラダ」だ。
支離滅裂な物言いをぶつけることで、奴等はあなたを錯乱状態へとまんまと追い込み、結果的にあなたよりも優位な立場に立つことができる。


©123RF


覚えていて欲しいことがある。


サイコパス人間にとって、他人との会話は単なる言葉のやり取りを意味するのではない。
人と競い合い、どちらが上で、どちらが下か、の優劣を決めること。
それが、あいつらにとっての【会話】なんだ。
(この図式は、他のどんな事にも応用できる。)

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