2019年1月9日水曜日

サイコパスの正体暴露~新ターゲットに知らせる?知らせない?

僕らの誰もがこんな経験をしたのではないだろうか。

たまたまGoogle検索でたどり着いたのが、【サイコパス】を扱った記事。
ざっと目を通してみる。
今までの疑問が一瞬にして氷解。
 これで全てが腑に落ちた。

身の毛もよだつような不気味な感覚があなたを襲う。
後から後から怒りが噴き出してくる。
恐ろしさのあまり震えが止まらない。
ありとあらゆる醜い感情が津波のように押し寄せる。
立っているのさえ辛いほどだ...。

その後どういった反応に出るかについては人それぞれだろう。
だが、十中八九は次のいずれかに該当するんじゃないかな。


1.サイコパスの正体を暴露してやりたくてたまらない。
2.次の被害者に注意喚起してやりたくてたまらない。


ちょうど読んだばかりの記事にモヤモヤしたものだから、との理由を後付けし、長文メールを一気に書き上げ、送信ボタンを押す。
もちろん宛先は元カレ/カノとそのお相手だ。
ついにお前の正体を見破ったぞ、って一言言いたい気持ちをどうにもこうにも抑えられないんだよね。


あなたの予想と期待がたっぷり盛られた「脳内シナリオ」によれば、その後はこんな展開となるはずだった。

正体が見破られたとあって、サイコパスは怯え切っている。
普段見せているニヤニヤ笑いもどこへやら、神妙な顔つきを見せている。
現・被害者の彼女/彼氏もあなたの手紙を読んで「危険な兆候」が現れていることを理解したらしい。即、サイコパスと別れる決断を下したそうだ。その後、被害者とあなたは
急接近。親友となって、毎日のように会って一緒にお茶しましたとさ。めでたし、めでたし...。

だが、現実はそんなに甘くない。普通は、まずこうなる。

サイコパスはあなたからの言葉を故意にねじ曲げる。
そして、
「このメッセージの送り主ってさ、もう、ほとほと嫌になるほどしつこくって困ってるんだよ。悪意が服着て歩いてるみたいだね」
「まともじゃないね。狂っているとしか思えない」
といった調子で、会う人会う人にあなたに関する悪評を吹き込んでいく。

いいかい。
大多数の人々は「サイコパス」とほとんど無縁の人生を送ってきたんだ。それは覚えておこうね。反応が鈍いのも仕方のないこと。
知らないものは知らない。知らなければ、関心だって持ちようがないんだ。
この辺はあなたにとっての盲点だったかもしれない。


だから、周囲の人々はサイコパスの言葉にいとも簡単に踊らされてしまう。
そしてあなたはこう見られる。

「あらまぁ。自分がふられたという重苦しい現実をいまだに受け止められないのか。必死にもがいているのだろうが、いやはや、なんとも痛々しい姿だな...。」

しかもサイコパスはあなたが半狂乱で書きまくった言葉を新ターゲットにわざわざ読ませるんだよね。
三角関係の誕生だ。
そしてあなた・サイコパス・新ターゲットの三者をドロドロの渦の中へと巻き込んでいく。これこそが奴の真の目的さ。
あなただけに悪役キャラを押し付けることで、「選ばれたのは私の方!」「望まれているのは私の方!」と、新ターゲットの虚栄心は大いにくすぐられる。
あなたを「キチガイ」呼ばわりすればするほど、新ターゲットとサイコパスの結束はますます強化される。


この時期の新ターゲットには何を言おうがわめこうが、一切無駄だ。
聴く耳なんて持たないのだから。
嘘だと思うなら、少し前の自分を振り返ってみればいいよ。
愛情爆弾をガンガン落とされ、ちやほや持ち上げられていた【理想化】段階のあなたに、「その人、サイコパスですよ」なんて情報を囁いてくれた第三者がいたとしても、おそらくあなたは耳さえ貸そうともしなかったはずだ。
「えっ⁉...よりによって私の大事な【ソウルメイト】をサイコパス呼ばわりするなんて。何なの、この人!」と。


読者の中にはどうしても新ターゲットに注意喚起してあげないと、との正義感に駆られてつい行動に出てしまった、という人もいるだろう。
大丈夫。
気にするなって。
何もこれで一巻の終わりと決まったわけじゃない。過ぎたことは忘れてとにかく前に進もうじゃないか。
あなたの行動が、もしかしたら最終的にはプラスの結果をもたらすことになるかもしれないよ。


僕の経験から言うと、この新ターゲットが逆の立場、つまりサイコパスに捨てられてどん底状態に落とされた時にはきっとあなたのことを思い出すだろう。
そいつは危険だ、気を付けろ、とわざわざ注意喚起してくれたあなたの心遣いを初めて理解し、感謝の気持ちを抱くんじゃないかな。


心の奥深いところでは、あいつへの巨大な復讐願望が今もなお、じたばたと暴れているかもしれないね。
そんな自分を恥じる必要はさらさら無いよ。
あれだけひどい仕打ちをされたのだから、復讐してやりたいと願うのはむしろ当たり前だろう。


でも、ここだけは強調しておかないと。

あなたは幸せになってもいいんだよ。 

今度こそ幸せをつかみたいんだろう?だったら、まずは【絶縁/ノー・コンタクト(No Contact)】を貫き通すんだ。
全てはここからスタートするのだから。

一度粉々に破壊されてしまった心が治癒へと向かい始めるには、時間、そして愛情とをたっぷりと注ぎ込んでやらねばならない。
なのにあなたは、猛毒まみれの人間関係をいつ、どうやってぶっ潰そうか、といった妄想にいまだにこだわり続けている。
いいのかい、それで?
そんな調子じゃ、心の傷はいつまで経っても癒えないままだよ。


あなたの体験を文章にして、いろいろな人に読んでもらうというのはどうかな。
毒吐きしたけりゃ、とことん毒を吐いてしまおう。
送るつもりの無い手紙を延々と書き続けるのもいいだろう。
こうした作業のひとつひとつが回復のプロセスにおいては重要な役割を果たしてくれるんだよね。ぜひ試してみて欲しい。


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そう。
内側に溜め込んだものは外にぶちまけた方がいいんだよ。
それは、Psychopath Freeの掲示板【訳注:現在新規登録者の受け付けはしていません】に書きこんでくれた何千人もの人々が証言してくれているよ。


そのうち、奴の今度の彼女/彼氏が誰で、どんな人なのか、といったことなど本当にどうでもいいと思える時期が必ずやって来るから。
数日後かもしれないが、
数週間後かもしれないが、
数か月後かもしれないが、
「あれ、あいつと別れてどのくらい経ったっけ...?」
記憶が風化して、それすら思い出せない。
あなたにもいつか必ず、そういう日が訪れる。


そうなったら、今度こそ

自分自身のために生きる

という大仕事に着手していこう。


そもそも、なぜ僕らはこんな旅路へと放り込まれたのだろうか。
おそらく、この

【自分自身のために生きる】

という課題に向き合う必要があったから、じゃないかな。


それは僕ら一人一人が自分の内側に

自尊心、優しさ、幸せをしっかりと根付かせ、大切に育てていく

という仕事に取り組むことでもある、と言い換えることもできるよね。


だったら、自分だけでやらなきゃ。
誰からの助けも借りる必要は無いさ。



6 件のコメント:

  1. 苦しみの中で、誰にもわかってもらえないという辛さが
    私の場合大きな割合を占めてきました。
    諸岡さんや、PsychopathFreeの著者、同じ思いを共にする方々の
    文章にこれまでどれほど勇気付けられたことでしょう。
    私も言葉で上手く表現できるようになれたなら、と思います。
    上手くできなくても、これからやってみます。

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  2. コメント、そして名前の漢字の件での丁重なメッセージありがとうございました。残念ながら、管理人であってもいただいたコメントの中身には手を加えられない仕組みになっているのですよ。そのまま載せることになってしまい、申し訳ありませんm(__)m 

    人間関係で傷を負い、辛い思いをされたのですね。
    そうなんですよね。この手の対人トラブルって、本文中でジャクソンさんも書いている通り「ピンと来ない人が世の大多数」ですよね。
    なので、限界ギリギリまで自分ひとりで抱え込んでしまうんですよね...。(なまじっか我慢強いのがかえってアダとなり..。)

    ぜひ、正直な思いを吐き出してください!
    嘘・偽りなく自分をのびのびと自由に表現できる喜びを味わってください!
    (←ナタリー・ゴールドバーグが読者に伝えたかったのも、そこだと思います。)
    誰に読まれなくても、見られなくても、それはそれでOK。
    「セルフセラピー」と割り切ればいいんじゃないでしょうか。
    超激安でしかも楽しいですよ(*^-^*)

    でも、余裕があったらご自分の体験したことをネットの片隅にでも載せておくと、きっと他の誰かの役に立つ日が来ると思います。

    人間って困ったもので、「具体的な状況が見えてくるような【ストーリー】」がドン!と目の前に差し出されない限り、「本当にそういう事ってあるんだ!思い過ごしじゃなかったんだ!」となかなか認められないものですよね。
    今じゃ「モラハラ」「パワハラ」もすっかりおなじみの日常語となりましたけれど、最初に出て来た頃は違いました。「何それ!?(ポカーン...)」という反応が圧倒的多数だった当時と比べると、この20年程で事情は徐々に良い方向に向かっていますよね。まだまだ完全解決には程遠いですが。

    「外面抜群の心の殺人者=サイコパス(ソシオパス、自己愛...等々)」
    その危険性が少しずつ世間の人に浸透していけばいいなぁ、と思います。

    匿名さんも、お身体大事にしてくださいね。今は養生第一!ですよ。

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  3. 師岡様、お心遣いありがとうございます。お名前の件、本当に失礼いたしました。
    ポカっとしたこの自分の注意力の甘さも、攻撃的な人には格好の餌食となるのかもしれません。
    スキだらけですね。気をつけようと思います。
    相手が口の上手い社交的な人だったので
    本当のことを言っても私が悪者になるしかないでしょうね。
    去年「グランドフィナーレ」がありましてノーコンタクト 実施中です。
    その人のいるコミュニティからも去りました。
    今は外で人と話すのもお天気の話みたいな表面的な会話ぐらいです。
    フラッシュバックもまだありますが、カウンセリングに通いながら大分落ち着いてきました。
    どんなに賢くても経験のない「ピント来ない人」にわかってもらうのはまだまだ難しそうですね。
    公開の場で書くことはもう少し練習してからやってみようと思います。

    返信削除
  4. 匿名さま。

    どうぞお気になさらずに(o^―^o)
    あまりご自分を責めないでくださいね。加虐的な人間は、人の「優しさ」「思いやり」「広い心」という長所を嗅ぎつけては、わざわざそこをメッタ刺しに(しかも人目につかない所で)して来るような卑怯な連中なのだ、ということを思い出しましょう。
    通り魔犯人がいかにも柔道有段者とかマッチョなプロレスラーといった感じの人を避けて、反撃して来なさそうな人、体力的に自分が勝てそうな人を狙うように、ね。

    お話を読み、おそらく私と似たタイプの「外面抜群で顔の広い人」から陰湿な物言いをされたのでは...と推測いたしました。

    ジャクソンさんの言う「いつもさん(The Constant)」的な人々以外、もう誰も信じられなくなりますよね。外で会う人とは天気話程度、というのも分かり過ぎて泣けてきます...。

    でも、それでいいと思うんです。
    あまりにもオープン過ぎたかつての自分自身と他者との間に横たわる

    【境界線/バウンダリー】

    を土台から作り直していくためには、自分を一種の「無菌状態」「カンヅメ状態」に置く必要がありますからね。
    匿名さまは今、その段階にいらっしゃるのではないでしょうか。
    専門家のカウンセリングを受けられたのは素晴らしいご判断ですね。快方に向かわれているようで、良かったです。

    私も数年間この状態で足踏みしていました。
    でも、そうした一人で悶々とする時間が取れたからこそ、本当に大切にしたい人、どうでもいい人、有害な人の見極めは少しだけうまくなったかな...と思っています。

    「物を書く」というのは、「これ言ったら相手の機嫌を損ねる」「それ言ったら嫌われるから封印」といった、心の中にデン!と居座っている検閲官を追い出し、自分の本音へとより素早くアクセスするための練習になるんじゃないかな、と思います。
    心に行き来するあらゆることを書いて、書いて、書きまくって、後はシュレッダーにでもかけちゃえばいいんですよ(笑)。

    ご自分が心地良くできることをたくさん試してみてくださいね。
    コメント、ありがとうございました。

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  5. 初めまして。
    何年か前、2ちゃんねるでサイコパスと指摘され、
    このブログを拝見した事が有ったのですが、
    当時は自分でそうだと思いもしなかった。
    まぁ・・・2ちゃんでしたからねw

    去年、唐突な別れを告げられ、
    今まで生きてきた中の沢山の「嫌だった記憶」と向き合いながら、
    相手との復縁を望み行動していました。
    ですが関係は悪化の一途を辿り、
    とうとう「無理なのだ」と思わなければならないのだという所まで至りました。
    そうこう自身の嫌な部分の解決に縋っている内に再びこのブログに着きました。

    相手の方はこういう気持ちで私を見ていたのかもしれないと、
    自身への悲しみも相手に対する申し訳なさも、
    ただただ出鱈目に溢れるばかりとなっています。
    私の接し方も、人が変わってしまった様な相手の接し方も、
    お互いサイコパスだったのでは?と思わされる様な最後だった。
    いや、私が相手をサイコパスの様な人に変えてしまったんだと思いました。

    十数年連れ添い、その月日の中で与え続けられた幸せが、
    私に初めて自分の中の愛についてを確かめさせてくれました。
    確かに私は愛していると理解させてくれました。
    ただの酔ってるだけの呆け者の様な拙い文章で申し訳ない。

    曖昧でいて残酷な別れ方が苦しくて、
    私の気持ちを断ち切ってほしいと懇願してしまう程やり返されました、
    罰してくれたと言った方が良いのか・・・。
    何を唐突に懺悔しているのか、私にもよく分かりません。
    ありきたりな「改心したんだよ~」
    なんて考えで書き込んでいるのではない事は区別頂けると思っています。

    直近のブログ更新内容と私側での流れとが相似しており、
    そして最新記事となってる内容が、私の胸を突き刺すように抉ってくる。
    苦しく辛く締め付けられる思いを感じて尚、
    ありがとうと言おうと思う言葉が書かれてありましたので書き込みました。

    私は相手の方へ「幸せになってくださいね」と最後唯一振り絞る事が出来た。
    ええ、あなたは幸せになってもいいんだよ
    と、心的外傷を理不尽にも受けるに至った方々へ、そう叶う様祈らせていただきたい。

    返信削除
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    1. 1月14日付の匿名さま。

      コメントをお寄せくださいましてありがとうございました。
      翻訳を読んで何らかの気付きを得られたのであれば、訳者としても大変うれしく思います。

      人間、特に若くてひとりよがりな行動や発想に走りがちな時期には、知らず知らずのうちに他人を傷付けてしまいがちですよね。わざとやったわけではないものの、相手にしてみれば意図的であってもなくても破壊的、という点で何ら違いはありません。
      そうした負の経験を背負って生きている人、少なくないと思いますよ。加害者度0%の人なんてこの世にはいないんじゃないでしょうか。

      もちろん私にだってありますよ。中学生の頃ですがね。
      「これ以上は言うな」という一線を越え、相手の痛いところを衝くような一言を発してしまったため、友人が一瞬にしてただの顔見知りになってしまったこと、ありました。
      数十年経った今も、あの、ショックに打ちのめされた彼女の表情を思い出すだけで胃の辺りが重苦しくなります。

      だから、条件さえ揃えば自分もまた、加虐者側となるかもしれない人間なんだ、だから間違っても善良な【100%被害者】などではないし、【100%正義側】と名乗るわけにはいかない...との自覚は常にありますね。
      (いわゆる【影(シャドウ)】の問題ですよ。ユング心理学の。)

      匿名さまの
      >>ええ、あなたは幸せになってもいいんだよ

      とおっしゃるそのお気持ちは純粋で、嘘いつわりの無いものだと受け取らせていただきました。

      ただ、そうした言葉が受け手の心にストレートに届くかは...

      神のみぞ知る、でしょうね。

      毒性の強い人間関係を一度二度体験した者の特徴に、

      【人の言葉を信用しなくなる】

      というものがあります。
      「言ってることとやってることが違う(言行不一致)」人間とは深く関わっちゃいけない、と痛感させられたんですよ。
      「お口べっぴん」(←友人に教えてもらった表現です。)の言葉を簡単に信じ過ぎたがゆえに、危険な目に遭ってしまったのですからね。

      ...言葉だけならいくらでも調子良いことでっち上げられるんですよ。
      「キレイゴト」だらけのブログで大勢の人達を騙し、「脳内聖者」「清貧アピール」でもって自分を崇拝させ、金品貢がせるよう巧みに誘導する(自称)スピ教師、などというトンデモ物件を目の当たりにすれば、誰だってそうなりますって(笑)
      おっと脱線、失礼しました。

      過去に関わった人々は、きっと既に前を向いて歩き始めていると思いますよ。
      無理に連絡を取らないこと。薄れつつある嫌な記憶をよみがえらせないこと。
      それが、別れた人達のためにしてあげられる一番の親切ではないかな、という気がします。

      私たち、誰もが死ぬまで「トライアル&エラー」の繰り返しですからね。
      自らが転んで痛い思いをしないと理解できないことってありますからね。
      それが一つわかった、というだけでも一歩前進...じゃないですか。

      どうか匿名さまにも幸せが訪れますように。

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