2019年1月16日水曜日

【番外編】動画紹介:隠れ自己愛/Covert Narcissism 10の特徴(後編)

【※前編はこちらになります。
https://sayonara-psychopath.blogspot.com/2019/01/covert-narcissim10.html 】



5.「みんなから誤解されるんです」



良かれと思ってやったことなのに、なぜかわかってもらえなかった。
みんな、私のことを誤解してばかり。
いままでさんざん他人に利用されて辛い思いをしてきた。


泣き言の裏には、
「目の前にいるあなたは、私の理解者になってくれるよね!」と、あなたの慈悲心にすがろうとする腹黒さが隠されている。


そうやって憐れみを引き出しておけば後々まで安心だ。

隠れ自己愛はいずれ「ガスライティング」のような卑劣な行為に走るとみてほぼ間違い無いのだが、その場合も「みんな、私のことを誤解している!誰もわかってくれない!」との決めゼリフを吐きさえすれば全てうやむやにすることができる。

【参考過去記事】ガスライティングと投影 
https://sayonara-psychopath.blogspot.com/2016/11/blog-post_18.html




彼らの中にあるのは巨大な空洞だけ。
あなたも心のどこかでは彼らの言動に違和感を覚えるものの、
「何とかしてあげたいな、この人のために。」
という気持ちについ、させられてしまう。


あの連中ほど
「自分が一番」
「自分は他の奴らよりもいい思いをしていいはずなのに、どうして!」
といった考えに取り憑かれている人種はそうそういない。
暇さえあれば他人と自分との比較ばかりしている。


盛り盛りの経歴や業績で人を圧倒したくてたまらない。
できもしないのに「できます!」と言い切る。


隠れ自己愛にとっては、そんなことなど朝飯前なのだ。



6. あなた一人に非があるかのように錯覚させられる





隠れ自己愛は人心操作の達人だ。
彼らと関係すると、まるであなた一人だけが悪者であるかのように思わされてしまう。


彼らは時間をかけて、疑惑の種をあなたの中に一つ一つ植え付けていく。

「カウンセラー(精神科医、心理療法家)に診てもらった方がいいんじゃないの?」
「お前さぁ、オレのような男と付き合いながら、いまだに頭が混乱中って、どういうことだよ?もう少ししっかりしろよ!」

これでは、あなたがますます自己嫌悪の深みにはまって行くのも無理はない。


同時に、人々のところに出向いて行って、あなたのダメっぷり・キチガイっぷりを吹聴しまくる。
まるで雲に乗ってあちらにこちらにと出没しまくる、例の小猿のように。


どう見ても筋斗雲に乗った孫悟空ですよね、これ…(笑) かわいい。


あなたが困った時に助けを求めても、彼らは知らん顔でひたすら無視を通す。
他の人々には喜んで救いの手を差し伸べるくせに、あなたのことは放置したまま。反応しない。
こうした動きも全て計算通りなのだ。


7.スポットライト願望が半端じゃない




仕事、人間関係、その他あらゆるところで「一番」の存在になりたいという気持ちが非常に強い。


ソーシャルメディア(SNS)上では、「友達」の数がやたらと多い。
また、自分を一段上の存在として持ち上げてくれるような「ファンクラブ」「取り巻き」のような存在を常に求めてやまないのも、隠れ自己愛の特徴である。


何なんでしょうね、あれ。
脳内スター☆のトンデモ思考回路にはとてもついていけませんわ。



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↑この帯コピーを最初見た時には「そう!そう!まさにそれ!」と思わず膝を打ってしまいました。
中野信子さんの著作で知られるようになった「シャーデンフロイデ」、
自己愛性パーソナリティ障害についても軽く触れられています。



8.向こうみず


人と比較しての自己イメージが歪んでいたり、自己を正しく評価する能力に欠けていたりする点については、顕示型も隠れ自己愛もほぼ一緒である。


だが、隠れ自己愛の場合、表現の仕方が回りくどいために、他人にはそのおかしさ加減がなかなか伝わりにくいのだ。


判断力の狂いが最もはっきりと現れるのは、彼らが自らの身を危険にさらす時である。


隠れ自己愛には、自分が人よりも優れていると思い込む傾向と、能力を高く見積もり過ぎる傾向とがある。
だから、普通の人ならば二の足を踏むようなことでも平気でやれてしまう。
後先のことなど一切考えずに。


放縦な性生活。
無謀運転。
過激なスポーツや趣味活動。
過度の浪費や無理な投資。


わざわざ危ない橋を渡って墓穴を掘るのは、彼らの自己過信が原因だ。
判断力がまともに機能していれば、そこまでひどいことにはならないのに。


9.愛情爆弾投下、そして人格コピペの開始



付き合い始めるやいなや、愛情爆弾で攻めて来た隠れ自己愛。
あまりの集中投下ぶりに、さすがのあなたもついに陥落してしまった。


ここからは隠れ自己愛があなたの立ち居振る舞いを盗む、すなわち「人格コピペ(コピー&ペースト)」にいそしむ段階がスタートする。
「おっ、これは使えるな」と目に付いた部分や、周囲から好ましく思われているあなたの性質や言動を、隠れ自己愛がそっくりそのまま拝借して我がものとしてしまおう、というわけだ。


あなたは連日連夜の愛情爆弾を受けて、天にも昇る心地でいる。
まさか隠れ自己愛がそのような下心を持ち、せっせと人格コピペの作業に励んでいるだなんて、予想だにしないだろう。


もしかすると、ここで起こっているのは「魂の交換作業」かもしれない。


隠れ自己愛はあなたから生き生きとした魂を吸い上げ、本来のあなたが持つ数々の長所をそれこそ根こそぎかっさらっていく。


代わりに、自分がそれまでずっと溜め込んできた感情をあなたの心の中へとぶち込んでいく。
それも、
恐れ
疑い
自信の無さ
不安定さ
...といった負の感情ばかりを。



10.「他の人にも希望や欲求があるって? 知るか、そんなの!」




自分がして欲しいことがあれば「どうにかしてよ!今すぐに!」と大袈裟に騒ぎ立てて、無理にでも自分の言い分を通す。
それが隠れ自己愛のやり方である。


なのに、あなたが「助けて」と一言言おうものなら、「お前何様だと思っているんだ。」「そんなこと言えた立場なの?」と、冷たくあしらわれるはずだ。


とにかく彼らは奪うだけ。

逆にあなたは与えるばかり。

だから、彼らとうっかり関わり合いになったが最後、あなたは身ぐるみ剥がされ、何もかも奪われた挙句にポイッと捨てられる羽目になるだろう。


これだけは覚えておいて欲しい。


毒性の強い人々(隠れ自己愛、サイコパス、ソシオパス...)を相手にしなくちゃいけない時は、相手との距離を詰める前にとにかく時間稼ぎをすることが大切だ。
すぐに仲良くなってはいけない。
一定の距離を置いたままで相手をじっくり観察するのだ。
まずは持久戦へと持ち込むのである。


相手との間に境界線/バウンダリー(boundaries)をしっかりと打ち立てよう。自分の心と身体とを徹底的に守るのだ。


そうこうするうちに、奴らはしびれを切らし、必ずやボロを出してくるから。


「ぐずぐず時間稼ぎしてんじゃねーよ!
さっさと虐待段階へと移らせろ 、このボケ!!!」

これこそが彼らの本音である。


「いい人」に見られたくって、どれほど必死に体裁ばかり取り繕っていたとしても、だ。


まぁ、見ててごらんよ。
いずれ連中の化けの皮が剥がれる時がやって来るから。



【顕示型自己愛との仲が険悪になると、周囲は
「一体どうしたんだろうね、あの人」
と聞いてくる。
だが、相手が隠れ自己愛の場合は
「あなた、一体どうしちゃったのよ」
と誰もが聞いてくる。】
(とある隠れ自己愛を扱った動画のコメント欄より)

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