2017年11月21日火曜日

【再掲】三角関係という責め苦②

【①はこちら。→http://sayonara-psychopath.blogspot.com/2017/11/blog-post_21.html 】


ここで困った事が生じてくる。
あなたは相手から高度の興味・関心を注がれることに、すっかり慣れきってしまった。
最初にサイコパス人間からの誘いに乗り、釣られたあなたは、彼らが別の誰かに目移りしたことを知り、人格攻撃を受けたかのように感じ、錯乱状態へと陥る。
サイコパス人間はそれを承知の上でやっている。


あなたと二人で立てた計画を「ど忘れした」と言ったり、しょっちゅう悪口を言っていたはずの友人達と何日も一緒に過ごしたり。
こんなのは序の口に過ぎない。
あなたのことなんて無視して、さっさと自分の家族の元へ帰っては、そこで過ごす時間がだんだん長くなっていく。
「全く、どいつもこいつもひどい奴らばかりでね」と嫌っていた、サイテー家族だったはずなのに。


また、身内に不幸が起こると、真っ先に連絡を取るのは元・交際相手の方。
「彼女/彼との友情は『特別』なんだよ。どうせわかってもらえないだろうけどさ。」と、あなたに言い訳する彼ら。
たいていの場合...全部が全部、とは言わないが...、その「元カノ」「元カレ」って、以前彼らが「あいつからはひどく罵倒された」「情緒不安定な危ない女(男)」と語っていた、まさにその相手である。



注目が欲しい。共感されたい。慰めてもらいたい。
そんな時に、あなた以外の別の人間を頼っていく、というのがサイコパス人間の常套手段だ。
人の気持ちに寄り添う才能の持ち主であり、彼らのパートナーを自認するあなたとしては、「どうしてこの私に頼ってくれないの?私だったら、ちゃんと慰めてあげるのに...」と思わずにはいられないよね。そりゃ、当たり前だ。


ちょっと前だったら、彼らを癒やす役目は常にあなたのものだった。
でも、今は違う。
サイコパスな奴はもっぱら特別なお友達や昔の交際相手に頼り、「君にはわかんないだろうけどね」の一言で逃げの一手だ。
しかも、そうした言葉は必ずやあなたの目の前で、あなたの顔を見ながら言い放つ、と奴らは固く決めている。


©123RF

そこで話は次の話題へとつながっていく。
ソーシャルメディア、である。

【参考記事➀: コトバンク 知恵蔵2015の解説 ソーシャルメディア の項より引用。】

ソーシャルメディアオンライン上で、ユーザー同士が情報を交換(送受信)することによって成り立っているメディア。「1対多」「多対多」の双方向で、画像・動画を含む視覚ツールを使ったコミュニケーションが可能なことも特徴とする。一般には、ブログをはじめ、2ちゃんねる、YouTubeなど閲覧者を制限しないオープンなサービスと、mixi(ミクシィ)、GREE(グリー)、モバゲーに代表される会員制・招待制のソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)に分けられる。最近は、上限140字の「つぶやき」をチャット感覚で投稿し、フォロワーとのゆるやかなコミュニケーションをはかるTwitter(ツイッター)が人気を集めている。


【訳者注:上の説明には含まれていませんが、本文中で触れられているソーシャルメディアのほとんどが文中の表現から推測してFacebookのことを指していると考えてよいかと思います。例外はありますが、実名公開が原則となっている点が、他のソーシャルメディアとの最大の違いです。】

参考記事➁:nanapi / 2014年最新版・Facebook(フェイスブック)とは?Facebookの基礎知識 】

テクノロジーの進歩により、サイコパス人間は実にたやすく三角関係を利用し、他人を操作できるようになった。


例えば、昔の交際相手からのコメントに「いいね!」ボタンを押すのは実に簡単。
同様に、あなたからのコメントに無視を決め込むのもやっぱり簡単。
こんな簡単なことでも、人心操作へとつながっていく。


「つい、うっかりと」写真アルバムをアップロードしてしまった、といったことも起こるだろう。
しかもその中には「大嫌い」と明言していたはずの元・交際相手との抱擁写真まで入っているのだから、全く腹が立つ。
とにかく、何もかもが「たまたま」「他意は無かった」ということで片付けられる。
...あなたとしては、無神経の極みとしか思えないようなことばかりなのだが...。



いいかい。ここで騙されちゃだめだ。
あいつらのやる事は、何もかもが、計算し尽くされた行動なんだよ。
「たまたま」は、無い。


彼らは、わざと「交際ステータス」をあいまいな表現のままにしておく。
あなたが徐々に「過去の人」となりつつある、と匂わせるような歌や動画を投稿していく。
新しいターゲット・昔のターゲットの両方が釣れそうなネタを狙ってシェアし、公開する。
後釜として選ばれた人物と、サイコパス本人にしか通じないような、内輪受けのジョーク。
もしくは、昔、元カノ/元カレと一緒に楽しんだ、思い出のラブソングのビデオクリップ。
あなたがモヤモヤするような物ばかりを、狙って投入してくるのだ。

©123RF

これには二つの目的がある。
まず、あなたを混乱と、不安と、嫉妬の渦へと落としこむこと。


もう一つは、サイコパス人間を巡ってあなたとライバル関係にある人々の側を景気付けて、愛情と特別待遇を得ているかのように思わせること。


そう、彼らは「パートナー」であるあなたの心身をむしばむと同時に、ライバル調教のプロセスにも取り掛かっている。
まったく、「一石二鳥」とはうまく言ったものだ。



サイコパス人間は、あなたの方から直接この件に関して問い正してくれる瞬間を待ち望んでいる。
だって、一見したところ、どれもこれも、実に些細で取るに足らない問題ばかり。
でもね、あまりにも些細だからこそ、いちいち小さなことで揚げ足取ってはケチつけるあなたの異常さや嫉妬深さが余計に際立つんだ。


何を言われようが、言い訳はよどみなく、沈着冷静な様子を崩さない。
最後には「悪いのはそっちだ」と、あなたが逆に責められる。
これで、あなたは見事にサイコパスな相手の狙った通りの展開へと巻き込まれた。



隠れ虐待行為の立証が不可能とされるのは、「全てを曖昧に」という、虐待者側の意図が巧妙にはたらいているせいである。
例えば、あなたの交際相手がある曲の動画をソーシャルメディア上に投稿したとする。
だからといって、その動画が元カノ/元カレを釣るための餌である、と証明することはできない。
あなたが直観的に「これはクロだ」だと気付いたとしても、残念ながらそれを裏付けることは難しい。



この狂おしいプロセスも、そろそろ終盤戦を迎えようとしている。
ぶっちゃけた話、Facebookの交際ステータス欄やコメントの「いいね!」にいちいち目くじら立てるなんて、幼稚な人間のやることに決まっている。
そう思われたって、仕方ないだろう?


そう。
幼稚な人間。


あいつらはね、【幼稚な人間】っていう自己像をあなたに持ってもらいたいのさ。


「自分は幼稚だ」。
そうあなた自身に思い込ませたいんだよ。


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