2018年7月1日日曜日

絶縁(ノーコンタクト)②~絶縁状態での幕引き

絶縁状態での幕引き

【これから数回に分けて掲載する部分は、僕の親友であり、PsychopathFree.comの共同管理者も務めてくれている「HealingJourney」女史が寄稿してくれたものだ。彼女の鋭い洞察のおかげで、僕も多くの気付きを得ることができた。 
彼女は本も出している。 
「サバイバーによる探究の旅:悪との遭遇、そして回復の記録」(原題:The Survivor's Quest: Recovery After Encoutering Evil)。興味ある方にはぜひご一読をおすすめしたい。】

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サイコパス人間という悪に遭遇し、奴の魔の手から命からがら逃れてきた経験を持つ人ならばわかってもらえるはず。
サイコパスとのつながりを断ち切るのは、実にしんどい作業だ。
「簡単にできるよ」なんて、口が裂けても言えやしない。


サバイバーは、とにもかくにもサイコパスとの接点を断ち切り、絶縁(ノーコンタクト)状態が安定期に入るまでは、ほとんど身動きが取れない。
絶縁状態がほぼ確実となってはじめて、砕け散った心、バラバラになった生活のかけらを、一つ一つ拾い集められるようになる。


「できれば、きちんとこの関係にけりをつけたい。」
多くのサバイバーからこのような声を耳にする。
何らかの形でサイコパスに締めの言葉を言わせて関係を終えたい、と願う人もいれば、逆に「そんな言葉、聞きたくない」と耳をふさぐ人もいる。


でも、サイコパス被害に遭って、そこからの回復を目指すサバイバーだったら、誰もが一度は同じ問いにぶち当たるはず。
(時期は人によってそれぞれ異なるけれど。)


「この暗闇から外に出られる日なんて、本当にやって来るのだろうか?」


まず、良いニュースから言おうね。
「イエス。あなたは必ず暗闇から出られるし、奴との関係にけりをつけることだってできる。」


でも、幕引きをサイコパス側にやってくれたらいいな...、という部分については、「ノー」。
あいつに期待したって無駄だから。
そんなこと、やるわけがない。


幕引きの作業は、あなたの内側から来る合図に従って行われなければならない。
外ばかり見ていてはだめなのだ。


では、これから数回に分けて、幕引きへと至るルート上で出会う通過点を、いくつか紹介していこう。
ただし、これはあくまでも【路線図(ロードマップ)】のようなもの。





だから、文章に登場する順番通りに出来事が起こるだろう、といった年表のような使い方はしてもらいたくないのだ。
複数の出来事が同時多発的に起こることも考えられる。
ということで、時間軸に関する部分は、読者のみなさんの自由な解釈にお任せしたいと思う。




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