2016年11月27日日曜日

性愛の不正操作【2】

だとすれば、あいつらは一体何をしていたのか。


ひたすら観察し、君に関する情報を集めていたんだよ。
君が全てをさらけ出し、無防備な状態で身を任せていた、あの時ですら。

【参考資料①】

文庫 他人を支配したがる人たち (草思社文庫)
ジョージ サイモン
草思社
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「潜在的攻撃性パーソナリティーは人を称賛して褒めそやし、有頂天にさせるのが本当にうまい。お世辞やこれ見よがしに援助の手を差し伸べる術にも長じているが、それもこれも相手の警戒心を解き、その信頼や忠誠心を自分に差し出させるためにほかならない。」 
(「他人を支配したがる人たち 身近にいる『マニピュレーター』の脅威」ジョージ・サイモン著、秋山勝訳、草思社文庫、2014、p.185。
原題は"In Sheep's Clothing : Understanding and Dealing with Manipuative People"。羊の皮を被った狼、つまりいかにも善人といった仮面を付けて近付いてきて狙いを付けた獲物を襲う「隠れ悪人」の問題を扱った本です。)

belly up from Flickr via Wylio
© 2009 paul stumpr, Flickr | CC-BY-SA | via Wylio

「あの人にとって、私(俺)って、まだ魅力あるのかな...。」


焦る気持ちに我を失いつつある君。
身体面でも、言葉の上でも、相手の関心が得られないと、ますます自信が崩れていきそうだ。
すると、相手はこれをまんまと利用し、君を「不正操作」しにかかってくる。


少しずつ距離を置き、君から離れつつあるといった印象を与えてしまえばいい。
たったそれだけで、君は自分のことを情けない、みじめな、ふしだら人間だと思い込みむようになるから。

【参考資料②】
「犠牲者となる相手の弱点にくわしい場合、潜在的攻撃性パーソナリティーは、その状況を徹底的に利用して、相手の支配を試みようとする。(...)
自分よりも一段下だと思える相手を見つけ、その状態にとどめておくことにじつに巧みで、こうやって他人に対して自分が力ある立場にいることを楽しんでいる。」 
(「他人を支配したがる人たち 身近にいる『マニピュレーター』の脅威」 p.119)

あなたの心を操る隣人たち
ジョージ サイモン
草思社
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(1996年の初版本を元にした翻訳単行本。文庫本は2010年に出た改訂増補版を全訳したものだそうです。)

少し前の【理想化】段階にあった頃は「どんなに一緒にいても君には飽きないよ」とさえ言っていたものだが。「釣った魚にエサはやらない」を地で行くような豹変ぶりだ。今や、相手の興味は頭脳戦にしかない。もはや、あなたの身体に触れようとすらしない。
性行為は特別な「恩寵」のように扱われるようになり、事に及ぶか及ばないかの決定権も全てあちら側に委ねられてしまった。

【参考過去記事2 作りものだった「ソウルメイト」:理想化【1】

相手とベッドを共にしている時、君だってうすうすは気付いているんじゃないかな。この人、私(僕)が次にどう動くか見たくって、じっと待っているんだな、って。


その通り。
あいつらは、君をあざけり笑うチャンス到来の時を今か今かと心待ちにしているんだよ。
「そんなの不自然だ」「変態だ」って君に言い放ちたいんだ。君のことをバカにしたように笑い、おかしくも何ともないジョークで君をコケにしたくってたまらないんだ。


以前はかくも情熱的だった愛の営みも、今では単なるゲームへと堕してしまった。
もはや、単なる競い合いでしかない。


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